カモメとは? わかりやすく解説

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かもめ


かもめ


かもめ【×鴎】

読み方:かもめ

チドリ目カモメ科全長45センチ。背が灰色のほかは白くくちばし・足が黄色ユーラシア北アメリカ北部分布日本には冬鳥として海岸や港に渡来する

チドリ目カモメ科のうちアジサシ以外の総称海岸・川・湖などにすみ、翼は長めで先がとがり、飛翔力がある。体色はほとんどが白や灰色動物死体などさまざまなものを餌とする。ウミネコ・ユリカモメ・セグロカモメなどを含む。ごめ。

[補説] 作品名別項。→かもめ

鴎の画像

カモメ

カモメ
カモメ

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読み方:カモメ(kamome

カモメ科渡り鳥

学名 Larus canus


読み方:カモメ(kamome

作者 石榑千亦

初出 大正10年

ジャンル 歌集


読み方:カモメ(kamome

作者 太宰治

初出 昭和15年

ジャンル 小説


カモメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/14 13:54 UTC 版)

カモメ
カモメ(夏羽) Larus canus
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
: カモメ科 Laridae
: カモメ属 Larus
: カモメ L. canus
学名
Larus canus Linnaeus, 1758[1][2][3]
和名
カモメ[3]
英名
Common gull[1]
Mew gull[1]

カモメ(鴎[4]Larus canus)は、鳥綱チドリ目カモメ科カモメ属に分類される鳥類。

分布

夏季にユーラシア大陸北部やカナダ西部、アラスカ州などで繁殖し、冬季になるとアフリカ大陸北部やヨーロッパ、ペルシャ湾沿岸部、アメリカ合衆国西部、中華人民共和国東部などへ南下し越冬する[5]。日本では主に亜種カモメが冬季に越冬のため飛来(冬鳥)するが[6][7]、亜種コカモメが飛来した例もある[8]

形態

全長40 - 46センチメートル[5]。翼開張110 - 125センチメートル[5]。頭部や体下面の羽衣は白い[5][6]。背中や翼上面は青灰色の羽毛で被われる[6][8]。尾羽の色彩も白い[5]。初列風切の色彩は黒く、先端に白い斑紋が入る[5][6]

嘴は小型で細い[6][8]。後肢は細い[8]。嘴や後肢の色彩は灰黄緑色や黄色で[6][7]、嘴先端に不明瞭な黒い斑紋が入る個体もいる[8]

幼鳥は全身が灰褐色の羽毛で被われ、肩を被う羽毛や翼上面の外縁(羽縁)が淡褐色[8]。和名は幼鳥の斑紋が籠の目(かごめ→カモメ)のように見える事が由来とされる[4]。尾羽の先端が黒い[5][7]。嘴は黒い[6][8]。後肢の色彩は淡ピンク色[6][8]

夏季は頭部から頸部にかけて斑紋が無く(夏羽)、冬季は頭部から頸部にかけて淡褐色の斑点が入る(冬羽)[5][6]

分類

以下の亜種の分類・分布(繁殖地)は、IOC World Bird List(v 10.2)に従う[2]。和名は日本鳥類目録 改訂第7版に従う[3]

Larus canus canus Linnaeus, 1758
アイスランド・ブリテン諸島・白海で繁殖する
Larus canus brachyrhynchus Richardson, 1831 コカモメ
カナダ西部・アラスカ北部で繁殖する
外側から3枚目の初列風切先端に白い斑紋が入らない[5]
Larus canus kamtschatschensis Bonaparte, 1857 カモメ
シベリア南東部で繁殖する
外側から3枚目の初列風切先端に白い斑紋が入る[5]
Larus canus heinei Homeyer, 1853 ニシシベリアカモメ
ロシア西部からシベリア中部で繁殖する

生態

沿岸部や河口干潟などに生息する[5][7][8]。同科他種と混群を形成する事もある[7][9]

食性は雑食で、主に魚類やオキアミ、カニなど、陸地では穀類から果実など[9]

繁殖様式は卵生。集団繁殖地(コロニー)を形成する[7]。沿岸部の岩礁や草原などに巣を作り、卵を産む[7]。生後3年で成鳥羽に生え換わる[8]

名称

カモメを指す英語のmew、ドイツ語のMöwe、オランダ語のmeeuw等はゲルマン祖語*maiwazに遡るが、おそらく当時の借用語でありインド・ヨーロッパ祖語起源ではない[10]

中国語のōuに対する漢字表記「鴎(鷗)」は、発音を表す「区(區)」と意味を示す「鳥」からなる形声文字である。

画像

脚注

出典

  1. ^ a b c d BirdLife Inte. 2019. Larus canus (amended version of 2018 assessment). The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T22694308A155576460. doi:10.2305/IUCN.UK.2018-2.RLTS.T22694308A155576460.en, Downloaded on 04 October 2020.
  2. ^ a b Noddies, gulls, terns, auks, Gill, F & D Donsker (Eds). 2020. IOC World Bird List (v10.2). doi:10.14344/IOC.ML.10.2, (Downloaded 04 October 2020)
  3. ^ a b c 日本鳥学会「カモメ」『日本鳥類目録 改訂第7版』日本鳥学会(目録編集委員会)編、日本鳥学会、2012年、167-168頁
  4. ^ a b 安部直哉 『山溪名前図鑑 野鳥の名前』、山と溪谷社、2008年、106頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j k 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版、2000年、280-281頁。
  6. ^ a b c d e f g h i 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』、日本野鳥の会、2007年、88-89頁。
  7. ^ a b c d e f g 中村登流監修 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社、1984年、79、183頁。
  8. ^ a b c d e f g h i j 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、304頁。
  9. ^ a b 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館、2002年、64頁。
  10. ^ Kroonen, Guus (2014), Etymological Dictionary of Proto-Germanic, New York: Brill, p. 349–350, ISBN 978-90-04-18340-7 

関連項目


カモメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 02:58 UTC 版)

豊平川」の記事における「カモメ」の解説

1995年平成7年)頃より、札幌市中心部付近オオセグロカモメ生息観測されている。前述増加により餌が増えたこと、高層ビル屋上などが本来の生息地である海辺断崖などと似ており繁殖適した環境であることが要因考えられている。

※この「カモメ」の解説は、「豊平川」の解説の一部です。
「カモメ」を含む「豊平川」の記事については、「豊平川」の概要を参照ください。

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カモメ

出典:『Wiktionary』 (2021/07/25 12:33 UTC 版)

名詞

かもめ

  1. チドリ目カモメ科カモメ属に属す一種学名Larus canus

翻訳


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