オオセグロカモメとは? わかりやすく解説

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オオセグロカモメ

オオセグロカモメ
オオセグロカモメ

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大背黒鴎

読み方:オオセグロカモメ(oosegurokamome)

カモメ科渡り鳥

学名 Larus schistisagus


オオセグロカモメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/25 08:40 UTC 版)

オオセグロカモメ
オオセグロカモメ(夏羽) Larus schistisagus
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
亜目 : カモメ亜目 Lari
: カモメ科 Laridae
: カモメ属 Larus
: オオセグロカモメ
L. schistisagus
学名
Larus schistisagus Stejneger, 1884
和名
オオセグロカモメ
英名
Slaty-backed gull
オオセグロカモメの顔立ち
若鳥

オオセグロカモメ(大背黒鴎、Larus schistisagus)は、チドリ目カモメ科カモメ属に分類される鳥類

分布

大韓民国中華人民共和国北東部、朝鮮民主主義人民共和国日本ロシア南東部

冬季になると中華人民共和国北東部などへ南下し越冬する。ロシア南東部では周年生息する。日本では北海道や東北地方で周年生息(留鳥)、本州中部から九州に冬季になると越冬のため飛来(冬鳥)する。

形態

全長55-67cm。翼開張132-150cm。体重1.2-1.7kg。和名はセグロカモメより大型である事に由来する。頭部や胴体下面は白い羽毛で被われる。尾羽の色彩も白い。背中や翼上面は青みがかった暗灰色の羽毛で被われ、英名(slaty-backed=粘板岩色の背中をした)の由来になっている。風切羽は黒く、先端に白い斑紋が入る。

嘴は太くて長い。嘴の色彩は黄色で、下嘴の先端近くに赤い斑紋が入る。後肢の色彩はピンク色。

卵は灰緑色や暗緑色の殻で覆われ、暗褐色や灰青色の斑点や筋模様が入る。幼鳥は全身が灰褐色の羽毛で被われ、羽毛の外縁(羽縁)が淡褐色。初列風切の色彩は褐色。嘴の色彩は黒い。

夏季は頭部から頸部にかけて斑紋が無く(夏羽)、冬季は頭部から頸部にかけて淡褐色の斑点が入る(冬羽)。

生態

海洋や河口干潟、その周辺にあるなどに生息する。最近市街地でも見られる。冬季になると同科他種と混群を形成する事もある。

食性は雑食で、魚類昆虫甲殻類軟体動物環形動物、動物の死骸などを食べる。他の鳥類が捕らえた獲物を奪ったり、他の鳥類の卵や雛を食べる事もある。

繁殖形態は卵生。集団繁殖地(コロニー)を形成する。沿岸部の岩礁や草原などに木の枝や枯草、海藻などを組み合わせた皿状の巣を作り、日本では5-7月に1回に2-4個(主に3-4個)の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は25-26日。雛は孵化してから約40日で巣立つ。生後3年で性成熟すると考えられているが、生後4年で成鳥羽に生え換わる。

ワシカモメとの交雑

2003年に北海道礼文島ワシカモメとの交雑記録が報告されている[1]。 また、2005年から2010年にかけて、北海道利尻町で、2009年には北海道利尻富士町で、繁殖行動が観察されている[2]

人間との関係

漁港にも生息し、漁場や網場などで漁獲物やゴミを漁ることもある。 北海道札幌市では、ビルの屋上や立体駐車場などで営巣し、海ではなく川を生活の場としている個体が多数観測されている。[3]

関連項目

脚注

  1. ^ 小杉和樹 「標識カモメのこと」 日本野鳥の会道北支部通信オロロン、2003年、1頁
  2. ^ 風間健太郎・平田和彦・佐藤雅彦 「利尻島におけるオオセグロカモメ×ワシカモメ交雑繁殖つがいの観察記録」 日本鳥学会誌、60巻2号、日本鳥学会、2011年、241-245頁
  3. ^ 何でだろう!札幌市中心部・豊平川にオオセグロカモメ


参考文献

外部リンク




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