新しい形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/14 13:51 UTC 版)
このように、無菌箱は一応の無菌操作はできるものの、無菌性の確保にはやや難がある。また、閉鎖された小さな箱である性質上、炎の使用にも制限が多い。このため、簡単な微生物についての簡単な操作であれば、滅菌操作の基本を忠実に守りさえすれば無菌箱は不要との声もある。他方でHEPAフィルターの普及によって、クリーンベンチやその簡易版が安価で普及したことで、その利用されることはほとんどなくなっている。 しかし、クリーンベンチが原理的に外界に解放されているのに対して、無菌箱は基本的に密閉されている構造である。特に操作窓に手袋が取り付けられた型のものでは、内部のものに直接には一切触れずに操作することが可能となる。そこで内部を完全に気密化して、その内部で操作を行うことを目的とした無菌箱の発展型がある。これは、例えば酸素に触れると変質するものを操作するために内部を別の気体で充填したり、あるいは内部の物質を絶対に外に漏らさない、というようなことを目的とする。そのようなものはグローブボックスや安全キャビネットと呼ばれ、様々な目的に合わせた多くの形式のものが作られている。
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