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しょう‐せつ〔セウ‐〕【小説】

坪内逍遥novel当て訳語文学の一形式。特に近代文学の一ジャンルで、詩や戯曲に対していう。作者構想のもとに、作中人物事件などを通して現代の、または理想人間社会の姿などを、興味ある虚構物語として散文体で表現した作品

《「漢書芸文志から》市中口頭によって語られた話を記述した文章稗史(はいし)。


しょう‐せつ セウ‥ 【小説】

〔名〕

民間に伝わる話や市中話題記述した、散文体の文章。正式の、改まった文章でないもの。中国稗史(はいし)から出たもので、ふつうはある程度史実に基づいた話をさすが、あたかも史実のように見せかけ虚構の話をさすこともある。

聖徳太子伝暦(917頃か)下「恐以言不一レ経、覧者晒、庶不小説、貽聖跡

俳諧其雪影(1772)蕪村序「たとはば小説の奇なることは諸史のめでたき文よりも興あるがごとし」〔漢書芸文志

② (英 novel訳語文学形態一つ作家想像力構想力基づいて人間性社会のすがたなどを、登場人物思想心理性格言動描写通して表現した、散文体の文学一般には近代小説をさすが、国文学史では、古代伝説中古物語中世草子近世読本などの散文体文学をもさす。

西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一「その著はすところの書、小説あり、詩あり、戯曲あり」

小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙緒言「我小説(セウセツ)の改良進歩を今より次第企図(くわだ)てつつ、竟には欧土の那(ノ)ベル(小説(セウセツ))凌駕し」

自分の説をへりくだっていう語。俗説

蔗軒日録文明一六年(1484)六月二一日「東書記号、号希、作小説、不文也、狂言也」

他人の説や世間流布している説を非難の意をこめていう語。俗世迷信

足利本論語抄(16C)里仁第四朝夕近き心ぞ。夕と取るは小説ぞ」

[語誌](1)特定のジャンルを指すものとして用いたのは、中国では①の「漢書芸文志」が古い。その内容は伝説説話の類で、とるに足りない価値のないものととらえられている。日本では平安時代初期の「日本紀私記」や「聖徳太子伝暦」などに見える。
(2)近世入り唐話学の隆盛中国近代文学に関する知識浸透にしたがって、「小説」は、唐宋以降、特に明・清の白話小説を指すとともに国文戯作をも指すようになる。
(3)②について、novel 以外の関連する原語fable, fiction, romance, story, tale 等に広げて考えれば、訳語としての「小説」は蘭学時代含めて坪内逍遙以前にもかなり一般化していた。


小説

作者山本文緒

収載図書ファースト・プライオリティー
出版社幻冬舎
刊行年月2002.9

収載図書ファースト・プライオリティー
出版社角川書店
刊行年月2005.6
シリーズ名角川文庫


小説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 04:21 UTC 版)

小説(しょうせつ、: fiction(総称),novel(長編),story(短編)、: roman(長編),nouvelle(中編),conte(短編))は、文学の形式の一つである。


  1. ^ 漢書 卷三十 兿文志 第十 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:漢書/卷030
  2. ^ 「小說家者流,蓋出於稗官。街談巷語,道聽塗說者之所造也。」
  3. ^ 「諸子十家,其可觀者九家而已。」
  4. ^ 雜篇 外物第二十六。雜篇は後世の撰述と推定されている。
  5. ^ 原文は「飾小說以干縣令、其於大達亦遠矣」 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:莊子/外物
  6. ^ 『中国小説史略』1/2 中島長文 訳 1997年 平凡社 東洋文庫 1)ISBN 978-4582806182、 2)ISBN 978-4582806199
  7. ^ 『中国小説史略』上/下 今村与志雄 訳 1997年 ちくま学芸文庫 上)ISBN 978-4480083692、下)ISBN 978-4480083708
  8. ^ かくしょうぎょくでん、蒋防(中国語版) (生没年不詳、一説に792-835年)作、後世ひろくながく愛読された。日本語訳は今村与志雄 訳がある。唐宋伝奇集 上『6 紫玉の釵―霍小玉伝』(今村与志雄 訳、1988年 岩波文庫)ISBN 978-4003203811、p.82-99 。
  9. ^ てんぎょくかんのん 京本通俗小説(中国語版) 第十巻。日本語訳は 吉川幸次郎 訳がある、『玉の観音』 1958年 平凡社 中国古典文学全集7 p.3-12 。種本とされる『警世通言(中国語版) 第八巻 崔待詔生死冤家』の日本語訳には 松枝茂夫 訳 がある、『玉細工師崔寧 幽霊妻と暮らしたこと』 1960年 平凡社 中国古典文学大系25 p.86-100 。
  10. ^ さくざんさいねい 京本通俗小説 第十五巻。日本語訳は 吉川幸次郎 訳がある、『崔寧の不運』 1958年 平凡社 中国古典文学全集7 p.49-60 。種本とされる『醒世恒言(中国語版) 第三十三巻 十五貫戯言成巧禍』の日本語訳には 松枝茂夫 訳 がある、『十五貫の冗談から思わぬ禍を招いたこと』 1960年 平凡社 中国古典文学大系25 p.223-238 。
  11. ^ 残存するのは、この2編のほか『菩薩蛮(ぼさつばん)』『西山一窟鬼(せいざんいっくつき)』『志誠張主管』『拗相公(ようしょうこう)』『馮玉梅(ふうぎょくばい)団円』の合わせて7編であり、中国古典文学全集7 及び中国古典文学大系25 のそれぞれに日本語訳されている。長沢規矩也は、「京本通俗小説」古写本の発見者 繆荃孫による偽作説を『書誌学論考』中に最初に論じており、松枝茂夫も中国古典文学大系25 p.527-528 で賛同しているが、これら7編が南宋から代の作品であることは疑いの余地がないと述べている。
  12. ^ きょうこうき、宋遠(梅洞と号す、宋末-元初、詳細不詳)作とされる。日本語訳は伊藤漱平 訳がある、平凡社 中国古典文学大系38 《今古奇観 下・嬌紅記》 1973年 p.359-451 。
  13. ^ 中国古典文学大系38 解説 p.483、p.489 。


「小説」の続きの解説一覧

小説

出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 16:06 UTC 版)

名詞

しょうせつ

  1. 散文作成された虚構物語

語源

発音

しょ↗ーせつ

関連語

翻訳




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