志怪小説とは? わかりやすく解説

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志怪小説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 07:24 UTC 版)

志怪小説(しかいしょうせつ)は、主に六朝時代の中国で書かれた奇怪な話のことで、同時期の志人小説(しじんしょうせつ)とともに後の小説の原型となり、作風は唐代伝奇小説に引き継がれた。「志」は「誌」と同じで志怪は「怪を記す」の意味[1][2]。小説の一ジャンルとして、六朝からにいたるまで、おびただしい数の奇談怪談が書かれた[1]


  1. ^ a b 中国の怪奇小説 (その壱) 蔭山達弥 、Gaidai bibliotheca : 図書館報(177)中国のほんの話(37)(京都外国語大学 2007-07-09) p.13
  2. ^ 佐野誠子『怪を志す 六朝志怪の誕生と展開』2020年 名古屋大学出版会 1頁。 ISBN 978-4815809836
  3. ^ 中国古典小説選2. 明治書院. (2006年11月25日) 
  4. ^ 『世説』を改編した『世説新語』が残存している。
  5. ^ 魯迅評論集. 岩波文庫. (1981) 
  6. ^ 中国古典小説選7. 明治書院. (2007年03月20日) 
  7. ^ 太平御覧 全4. 中華書局. (2016) 
  8. ^ 孫作明 (1889). “滄螺集”. 粟香室叢書 6巻. 
  9. ^ 明汲古閣本十三経注疏 全40冊. 文物出版社. (2015年02月) 
  10. ^ 日本語訳は、竹田晃 訳『捜神記』がある。 平凡社:東洋文庫、1964年 ISBN 978-4256180105平凡社ライブラリー、2000年 ISBN 978-4582763225
  11. ^ 魯迅 著 中島長文 訳注 『中国小説史略 1』東洋文庫 618 平凡社 1997年 p.25 。
  12. ^ 日本語訳は、前野直彬 編訳『中国古典文学大系24 六朝・唐・宋小説選』1968年 平凡社 ISBN 978-4582312249
  13. ^ 前野直彬 編訳『中国古典文学大系』 24、p.456 。
  14. ^ 文言小説とは、代以後の中国小説史の上で、大きな比重を占めてはいなかったために、形態名が与えられていなかったこの分野に対し、前野直彬が仮に付けた呼称である。平凡社 中国古典文学大系 42 『閲微草堂筆記 ; 子不語 ; 述異記 ; 秋燈叢話 ; 諧鐸 ; 耳食録』 1971年 。ISBN 978-4582312423 。解説 p.503 。
  15. ^ 中国古典文学大系40、41「柳斎志異」. 平凡社. (1970-71年) 
  16. ^ 中国古典文学大系42「閲微草堂筆記」. 平凡社. (1971年) 
  17. ^ 前野直彬 編訳『中国古典文学大系 24、p.455 。
  18. ^ 前野直彬 編訳『中国古典文学大系 24、p.468-469 。同書 p.3-39 に日本語訳。
  19. ^ 日本語訳は、前野直彬 編訳『中国古典文学大系 24 p.39-72 がある。 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:異苑
  20. ^ 前野直彬 編訳『中国古典文学大系 24、p.469-470 。同書 p.72-85 に日本語訳。
  21. ^ 前野直彬 編訳『中国古典文学大系 24、p.470 。同書 p.86-100 に日本語訳。 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:漢武故事
  22. ^ 前野直彬 編訳『中国古典文学大系 24、p.462 。
  23. ^ a b c これらは清代の作品であり、正しくは「志怪小説」ではなく、魯迅のいう「清之擬晉唐小說及其支流」である。(『中国小説史略』第22篇 の標題) ウィキソースには、中國小說史略/第二十二篇の原文があります。


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