六朝とは? わかりやすく解説

りく‐ちょう〔‐テウ〕【六朝】

読み方:りくちょう

【一】中国で、後漢の滅亡後、隋の統一まで建業現在の南京)に都した呉・東晋・宋・斉(せい)・(りょう)・陳の6王朝

【二】六朝時代行われた書風。六朝体。


ろく‐ちょう〔‐テウ〕【六朝】

読み方:ろくちょう

りくちょう(六朝)


六朝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/25 16:49 UTC 版)

六朝(りくちょう)とは、建康(建業、現・中華人民共和国江蘇省南京市)を都としていた三国時代東晋および南朝の六つの王朝の総称である。 呉の滅亡(280年)から東晋成立(317年)までを含む「222年 - 589年」を六朝時代(りくちょうじだい)、その時代の文化を六朝文化(りくちょうぶんか)と呼ぶ場合もある。

宗教

六朝時代は、中国における宗教の時代であり、六朝文化はこの時代に興隆した宗教を基に花開いた。一方では、後漢代に盛行した神秘的傾向の濃厚な讖緯の説陰陽五行説の流れの延長上に位置づけられる。また、後漢末より三国から魏晋南北朝期に至る動乱と社会の激変に伴う精神文化の動揺が、従来の儒教的な聖人を超越した原理を求める力となったものと考えられる。

儒教・老荘

儒教では、王弼が、五行説や讖緯説を排した立場で、経書に対する注を撰した。それと同時に、老荘思想の影響を受けた解釈を『易経』に施したことで、その後のおよび南朝に受け入れられることとなった。その一方で、北朝では、後漢代の鄭玄の解釈が踏襲され、経学の南北差を生じさせるに至った。

魏晋の貴族社会は、清談が尊重された時代であり、王弼や何晏無為の思想に基づいた清談を行い、それが「正始の音」として持て囃された。次いで、竹林の七賢が、思想的・文学的な実践によって、それを更に推進した。その後、郭象が老荘の思想(玄学)を大成した。

仏教・道教

仏教伝来は、後漢代のこととされる。しかし、伝来当初は、外来の宗教として受容され、なかなか浸透しなかった。六朝代になると、後漢以来の神秘的傾向が維持され、老荘思想が盛行し、清談が仏教教理をも取り込む形で受け入れられたことから、深く漢民族の間にも受容されるに至った。そこで重要な役割を果たしたのは、仏図澄釈道安であり、道安は鳩摩羅什長安への招致を進言し、その仏教は門弟子である廬山慧遠の教団に継承された。慧遠は「沙門不敬王者論」を著して、覇者の桓玄に対抗した。

道教は、後漢代の五斗米道に始まる。その教団が三国の魏によって制圧されると、一時、その系統は表には現われなくなるが、4世紀初頭に、葛洪が現われ、『抱朴子』を著わして不老不死を説く道教の教理体系を整備した。この時代の道教信徒として知られるのは、書聖の王羲之である。その系統は、南朝梁の時代の陶弘景に受け継がれ、茅山派(上清派)道教の教団が形成された。一方、北朝では、寇謙之の新天師道が開創され、やはりその制度面での整備が、仏教教理も吸収する形で行なわれた。

六朝の一覧

関係した時代

参考文献


六朝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 15:30 UTC 版)

「賦」の記事における「六朝」の解説

六朝の間には詩が徐々に台頭したが、賦は六朝文学の中で未だ主要な地位占めていた。晋の左思が魏・呉・蜀の都の壮麗さ詠んだ三都賦」が当時あまりにも人気博し人々競ってこれを書き写したために、洛陽の紙価上がったという逸話は有名である。代には古典文学史上最大文芸集『文選』が編まれているが、賦はこの中で37ジャンル冒頭置かれている。『文選』は漢初からまでの全ての賦を集めており、以来研究の上での伝統的資料となった現存する漢賦その他の詩大部分は、種々の作品引かれたものを含め、『文選』などに残されたものである。 抒情賦(辞)と詠物賦漢王朝はまった異な体裁取っていたが、2世紀以降はほとんど区別なくなった。 漢帝国衰亡伴って宮廷文学としての華美な大賦の形式消滅していく一方詠物賦引き続き広く作られた。西晋陸機以降は、四字句六字句を多用する文体定着し美文化の傾向著しくなる。魏晋南北朝期の賦の形式駢賦俳賦)とも言う。 謝霊運六朝期通じて陶淵明次いで最も有名な詩人の一人である。やや上の世代陶淵明とは対照的に謝霊運難語暗喩対句多用する謝霊運代表作は、司馬相如の「天子遊獵賦」の形式に範を取り、漢の大賦に似せて私有地描いた山居賦」である。 古典的な漢賦と同様、この詩では僻字・難字多用するが、「山居賦」には 謝霊運自身の注が添えられている点で独特である。 南朝梁代、依然として賦は文体として人気博したが、五言詩七言詩が台頭し始め唐代にかけて詩は完全に賦に取って代わることとなる。謝霊運の「山居賦」をオマージュした沈約の「郊居賦」など古典的な賦の形式継いだ作品もあったが、これに従わないものも多くなった。簡文帝による「採賦」は短篇抒情賦で、流布していた抒情詩自由に取り入れつつ、華南喜び官能あふれた理想郷として描き出したを採る行為伝統的に農婦と結びつけられてきたが、5世紀初頭には賦や詩における一般的な主題となった庾信は、歴代最後の賦の大家として知られる庾信顔之推同じく華南生まれ南朝敗北後北朝北周移住することを余儀なくされた後は、南朝滅亡南方文化や生活の喪失として描き出すことに腐心した庾信代表作は、江南とその文化滅亡という時代翻弄され人生描いた「哀江南賦」である。

※この「六朝」の解説は、「賦」の解説の一部です。
「六朝」を含む「賦」の記事については、「賦」の概要を参照ください。

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