つい‐く【対句】
対句
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 13:41 UTC 版)
対句(ついく)とは、中国文学の修辞的技巧のひとつで、2つの句の対応する文字どうしが同一の品詞に属するように文を作ることをいう。韻文・散文の両方に用いられる。対句を主要部とした文章を駢文と呼ぶ[1]。近体詩では特に対句を重んじ、律詩では原則として頷聯(3句めと4句め)・頸聯(5句めと6句め)が対句になっている必要がある。
- ^ 鈴木(2007) pp.9-10
- ^ a b 谷知子『和歌文学の基礎知識』角川選書、2006年、25頁
- ^ a b 金子兜太『子どもと楽しむ俳句教室』誠文堂新光社、2014年、119頁
- ^ 鈴木(2007) pp.11-12,75-76
- ^ 王(1979) p.8
- ^ 鈴木(2007) pp.121-123
- ^ 鈴木(2007) pp.123-127
- ^ 鈴木(2007) pp.77-81
- ^ 鈴木(2007) pp.81-83
- ^ 王(1979) pp.163-164,174-175
- ^ 鈴木(2007) pp.107-115
- ^ 王(1979) pp.153-167
- ^ 王(1979) p.180
- ^ 王(1979) pp.182-183
- ^ 王(1979) p.181
- ^ 王(1979) p.10,175
- ^ 王(1979) pp.469-470,472ff
- ^ 『幼学瓊林』巻1・歳時
- ^ a b 萬葉七曜会『論集上代文学 第16巻』笠間書院、71頁
対句
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 14:00 UTC 版)
律詩又は排律では最初と最後の2聯(それぞれ首聯、尾聯という)を除き、対句を用いなければならない。 各聯においては、反法により、出句、落句の各字がほぼ平仄反転の対になっているが、加えて、文法上も、意味上も、それぞれ対応する関係になっていることを対句という。 王之渙の五言絶句「登鸛鵲楼」を例に挙げる。 白日依山尽 白日は山に依って尽き 黄河入海流 黄河は海に入って流れる 欲窮千里目 千里の目を窮めんと欲し 更上一層楼 一層の楼を更に上る ※文法上の対応関係を分りやすくするため、変則的な書き下し方にした。 この詩は、第1句(起句という)と第2句(承句という)、第3句(転句)と第4句(結句という)が、それぞれ対句になっている。 特に、起句承句において、「xxはxxにxxしてxxする」という全く同形の文法構造が容易に見て取れる。また白と黄、日と河、山と海という意味上の対応も対句の要件の一つである。 なお、書き下し文においては、「窮めんと欲す」と「更に上る」が必ずしも文法上対応していないようにも見えるが、「欲」、「更」の2字は、それぞれ「窮」、「上」という動詞を補う働き持つ助字であって、中国語の古典文法上、対句として認識される。
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対句
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 14:23 UTC 版)
詳細は「対句」を参照 漢詩やことわざで使われる場合は「対句」という言葉があてられる。2つ以上の語呂の合う句を対照的に用いる。もともとは漢文の駢儷文におけるテクニックの一つで、日本語では漢字、漢文の伝来とともに使われるようになり、現在においても、日本語の表現方法として無意識に使用されている。例として、 しかあれども、よにつたはることは、ひさかたのあめにしては、したてるひめにはじまり、あらがねのつちにしては、すさのをのみことよりぞおこりける。(古今和歌集) 「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。」(平家物語) などがある。 四字熟語での例は枚挙に暇がない。二つの二字熟語を対にする例が多い。 温故知新 支離滅裂 南船北馬 千変万化 四分五裂 剣林弾雨 和魂洋才 扶清滅洋
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