つい‐く【対句】
対句
対句
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 14:00 UTC 版)
律詩又は排律では最初と最後の2聯(それぞれ首聯、尾聯という)を除き、対句を用いなければならない。 各聯においては、反法により、出句、落句の各字がほぼ平仄反転の対になっているが、加えて、文法上も、意味上も、それぞれ対応する関係になっていることを対句という。 王之渙の五言絶句「登鸛鵲楼」を例に挙げる。 白日依山尽 白日は山に依って尽き 黄河入海流 黄河は海に入って流れる 欲窮千里目 千里の目を窮めんと欲し 更上一層楼 一層の楼を更に上る ※文法上の対応関係を分りやすくするため、変則的な書き下し方にした。 この詩は、第1句(起句という)と第2句(承句という)、第3句(転句)と第4句(結句という)が、それぞれ対句になっている。 特に、起句承句において、「xxはxxにxxしてxxする」という全く同形の文法構造が容易に見て取れる。また白と黄、日と河、山と海という意味上の対応も対句の要件の一つである。 なお、書き下し文においては、「窮めんと欲す」と「更に上る」が必ずしも文法上対応していないようにも見えるが、「欲」、「更」の2字は、それぞれ「窮」、「上」という動詞を補う働き持つ助字であって、中国語の古典文法上、対句として認識される。
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対句
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 14:23 UTC 版)
詳細は「対句」を参照 漢詩やことわざで使われる場合は「対句」という言葉があてられる。2つ以上の語呂の合う句を対照的に用いる。もともとは漢文の駢儷文におけるテクニックの一つで、日本語では漢字、漢文の伝来とともに使われるようになり、現在においても、日本語の表現方法として無意識に使用されている。例として、 しかあれども、よにつたはることは、ひさかたのあめにしては、したてるひめにはじまり、あらがねのつちにしては、すさのをのみことよりぞおこりける。(古今和歌集) 「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。」(平家物語) などがある。 四字熟語での例は枚挙に暇がない。二つの二字熟語を対にする例が多い。 温故知新 支離滅裂 南船北馬 千変万化 四分五裂 剣林弾雨 和魂洋才 扶清滅洋
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