ひん‐し【品詞】
品詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/08 02:13 UTC 版)
品詞(ひんし、英: parts of speech[1][2][3]、仏: parties du discours[1]、独: Wortklassen[1])は、名詞や動詞や助動詞、また形容詞や形容動詞、副詞、連体詞、接続詞、感動詞、助詞といった[2][3]、語を文法的(形態論的・統語論的)な基準で分類したグループのことである[1][2][3]。語類(ごるい、英: word class)とも言う[2][3][* 1]。語彙範疇(英: lexical category)という用語も、品詞と同じ意味でしばしば用いられる[* 2]。
注釈
- ^ 原理的には、一定の基準に従って語をグループに分けたものはすべて語類と言える(長屋 2015)。たとえば、単音節語と複音節語の区別、固有語と借用語の区別、品詞の区別は、どれもこの意味での語類の一種ということになる(ibid.)。ただし、言語学では単に語類と言えば品詞のことを指す(ibid.)。
- ^ これに対して、William Croft は lexical category と parts of speech を区別して用いている[4]。
- ^ 日本語・琉球語では、形容詞も時制に応じて活用するが、接辞の種類の違いによって、動詞と区別される[3]。
- ^ 村木 (2002) はこれらを「第三形容詞」と呼んでいる。
- ^ 益岡・田窪 (1992: 8) は、「『指示詞』は、統語的機能による分類にはなじまないものであるが、便宜上、1つの品詞として設けておくことにする」としている。
出典
- ^ a b c d 亀井・千野・河野(編)(1996)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 長屋 (2015b)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 下地 (2019)
- ^ Baker & Croft(2017: §2.2.2)
- ^ a b 長屋 (2015a)
- ^ a b c Baker & Croft (2017)
- ^ a b c d e f g Haspelamth (2012)
- ^ a b c d e f g 安部(2020)
- ^ 益岡・田窪 (1992: 12)
- ^ 益岡・田窪 (1992: 21)
- ^ 益岡・田窪 (1992: 25)
- ^ 益岡・田窪 (1992: 29–30)
- ^ 益岡・田窪 (1992: 33–34)
- ^ 益岡・田窪 (1992: 41–47)
- ^ 益岡・田窪 (1992: 49-52)
- ^ 益岡・田窪 (1992: 55)
- ^ 益岡・田窪 (1992: 57)
- ^ 益岡・田窪 (1992: 60)
- ^ 益岡・田窪 (1992: 38–39)
- ^ 綿貫・ピーターセン (2006: 15–17)
- ^ 綿貫・ピーターセン (2006: 16)
品詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 08:17 UTC 版)
你在做什么?(你在做什麼?)(副詞;何しているの?) 你爸爸在家吗?(你爸爸在家嗎?)(動詞;お父さんは家にいますか。) 你在哪里打工?(你在哪裏打工?)(前置詞;どこで働いているの?) 「在」の発音はいずれも "zài"。
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品詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:07 UTC 版)
次の品詞区分が『エスペラント日本語辞典』(2006, ISBN 4-88887-044-6)で行われている:名詞、代名詞、形容詞、副詞、動詞、数詞、前置詞、等位接続詞、従属接続詞、間投詞、冠詞。また、疑問、指示などに使われる語で、分類からは代名詞、副詞などの広範囲にまたがる45語については総称して相関詞ということがある。なお、代名詞を人称代名詞、疑問代名詞、指示代名詞などのように分け、動詞を自動詞、他動詞と分けるように、さらに細分化して扱うことがある。
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品詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 18:55 UTC 版)
名詞および代名詞は名詞クラス(印欧語の性のようなもの)により分類される。まず2つの超クラス(tiṇai)に分類され、さらに全部で5つのクラス(paal :「性」の意味)に分けられる。超クラスの1つは "rational" (uyartiṇai) で、人および神がここに含まれ、さらに男性単数・女性単数・複数(性によらない)に分けられる。複数形は単数に対する敬語としても用いられる。もう1つは "irrational" (aḵṟiṇai) で、その他の動物・物体・抽象名詞がここに含まれ、単数・複数(性によらない)に分けられる。このクラスにより代名詞が使い分けられるほか、主語のクラスによって動詞の接尾辞が変化する。 代名詞の前に動詞(「…する人」など)や形容詞(「よい人」など)を付加して複合名詞にする。この場合など、下の例(「…する人(物)」)のように、paal が接尾辞によって示される。 peyarccol (名詞) uyartiṇai(rational) aḵṟiṇai(irrational) āṇpāl男性 peṇpāl女性 palarpāl複数の人 oṉṟaṉpāl単数の物 palaviṉpāl複数の物 例:タミル語「…した人(物)」 ceytavaṉした男 ceytavaḷした女 ceytavarした人々 ceytatuした物(単数) ceytavaiした物(複数) また格を表すのにも日本語の助詞に相当する接尾辞が用いられる。伝統的にはサンスクリットに倣って8格に分類される(が実際には複合的なものもあり、必ずしも8格に収まらない)。 また日本語の「こ・そ・あ・ど」にちょうど相当する4種の接頭辞i、a、u、e がある。vaḻi 「道」に対して、ivvaḻi 「この道」、avvaḻi 「あの道」、uvvaḻi 「その道」、 evvaḻi 「どの道」。ただしu(「その」)は古語および擬古体で用いられ、普通の現代語では用いられず、「その」はa(「あの」)により代表される。 動詞は、人称、数、法、時制および態を示す接尾辞によって活用する。たとえば aḷkkappaṭṭukkoṇṭiruntēṉ 「私は滅ぼされんとしていた」は次のように分析される: aḷikkapaṭṭukoṇṭiruntēn動詞語根滅ぼす 不定詞マーカー受動態の態マーカーへの接続形 態マーカー受動態 態マーカー過去進行 時制マーカー過去 人称マーカー一人称単数 人称と数は代名詞の斜格(語幹)に接尾辞をつけた形で示される(例では ēn)。このような人称マーカーはアイヌ語にもある(アイヌ語では an)。三人称はクラスにより変化する。さらに時制と態も接尾辞として示される。 態は補助動詞によって表現される。受動態のみならず、主動詞に対し進行などの動詞のアスペクトを表すことができる。 動詞には強変化と弱変化の対応する2種あるものがあり、おおよそ強変化は他動詞、弱変化は自動詞に対応する。たとえば、「aḷi」(強変化「滅ぼす」:aḷikka、弱変化「滅びる」:aḷiya)、「ceer」(強変化「集める」:ceerkka、弱変化「集まる」:ceera)など。また、語幹が対応する一組の動詞で他動詞と自動詞に対応しているものもある。たとえば、「aaku」(成る)に対する「aakku」(作る←成す)、「aṭnku」(従う)に対する「aṭkku」(従える)など。 時制には過去・現在・未来があるが、古語では現在形が見られず、未来形により表現されていた。未来形という名称にもかかわらず、実際の文章では「~したものだった」という過去の習慣や、「~する」という現在の意味、「~するだろう」という推量の意味にも用いられ、未来の意味以外にも用法は広い。法は命令法、願望法のほか、話者の態度(事象やその結果に対する軽蔑、反発、心配、安心など)を示すことができる。 このほか、準動詞(動名詞や種々の分詞など)も動詞語幹に接尾辞をつけて作られる。 形容詞と副詞の区別はなく(uriccol という)、名詞を基本として接尾辞をつけて形容詞または副詞とするのが普通(独立の形容詞・副詞も一部ある)。ほかに接続詞(iṭaiccol )がある。係助詞(clitic)があり、名詞、動名詞・分詞名詞・(ē)、副詞・副詞+(ē) などで結ぶ。
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品詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 07:05 UTC 版)
名詞 (podstatné jméno) 形容詞 (přídavné jméno) 代名詞 (zájmeno) 数詞 (číslovka) 動詞 (sloveso) ⇒ 詳細はチェコ語の動詞を参照 副詞 (příslovce) 前置詞 (předložka) 接続詞 (spojka) 不変化詞 (částice) 間投詞 (citoslovce) 名詞、形容詞、代名詞、数詞は曲用を持ち、動詞は活用を持つ。他の品詞は語形変化がない(副詞は例外的に比較級の形成がある)。
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品詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/03/29 05:29 UTC 版)
ノシロ語には、名詞、代名詞、動詞、助動詞、準動詞、形容詞、副詞、修飾詞、構成詞、節理詞、助詞、自然詞があるという。これらは形態論的な観点から分類されたものというよりもむしろ意味的な分類であり、学習上の便宜を図ってのものであると見られる。名詞および動詞はその語幹の形態からは品詞を判断できないが、付しうる助詞が異なり、文中の要素を住み分けることで分類される。一方でこうした助詞を付すことの無い修飾詞・構成詞などは形態的に似通ったグループを成し、見た目から品詞を推測することが出来る。準動詞や節理詞、助詞などのように語としての独立性の極めて低いものもある。
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品詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 01:00 UTC 版)
文脈によって単語の品詞が決定されるものが多く、あいまいさが大きい。
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品詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 09:10 UTC 版)
韓国の学校文法では名詞・代名詞・数詞・助詞・動詞・形容詞・冠形詞・副詞・感嘆詞という9つの品詞を設けており、さらに文法成分として体言・関係言・用言・修飾言・独立言を設けている。なお動詞の活用形を作る語尾は、日本の学校文法では助動詞・助詞(接続助詞)という名で品詞分類されているが、韓国では動詞に付属した要素として品詞は立てられない。 体言 - 文章の主体となることができ、事物の実体を指す語の集合。用言と対立する概念である。活用のない不変語。名詞 代名詞 数詞 - 日本語同様、漢字語と固有語の2種類がある。 関係言 - 主に体言の後ろに結合して、述語との文法的関係を表したり(格助詞)、特別な意味を追加したり(補助詞)、二つの単語を同格で結んだり(接続助詞)する単語の集合をいう。主として活用のない不変語であるが、叙述格助詞の「이다」(ida)(名詞述語文を結ぶコピュラ。日本語の「だ」に相当)だけは特殊な語として活用する。助詞格助詞 - 主格助詞(이/가, 께서, 에서)、叙述格助詞(이다)、目的格助詞(을/를)、補格助詞(이/가)、冠形格助詞(의)、副詞格助詞(에, 에게, 에서, 보다, 로, 와, 라고…)、呼格助詞(아/야) 補助詞 - 은/는, 도, 만, 뿐, 까지, 조차, 부터, 마다, (이)야, (이)나…。日本語文法の係助詞・副助詞に相当。 接続助詞 - 과/와, 에다, 하고 (이)며, (이)랑…。日本語文法の格助詞のうち同格を表す「と」などに相当。日本語文法の接続助詞とは異なる。 用言 - 文章の主語を叙述する機能をになう動詞・形容詞を総称したもの。活用をする可変語であり、日本語と同じく語幹をあまり変化させず、拘束形態素である語尾を繋げていく方法による活用である。動詞 形容詞 修飾言 - 後続する語を修飾する機能しかもたない語の集合。活用のない不変語。冠形詞 - 日本語文法の連体詞に相当する。 副詞 独立言 - 感情や呼応などを直接表現する語の集合。活用のない不変語であり、助詞とも結合しない。感嘆詞
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品詞
出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 08:23 UTC 版)
名詞
発音(?)
- ヒ↗ンシ
参照
日本語・非日本語共通の品詞名
主に日本語の品詞名
主に非日本語の品詞名
翻訳
- ブルガリア語: част на речта
- チェコ語: slovní druh
- チュヴァシュ語: пуплев пайĕсем
- デンマーク語: ordklasse
- ドイツ語: Wortart
- 英語: lexical category、part of speech
- スペイン語: parte de la oración 女性, parte de oración 女性, categoría gramatical 女性
- エストニア語: sõnaliik
- フィンランド語: sanaluokka (fi)
- フェロー語: orðaflokkur
- フランス語: classe lexicale (fr) 女性, partie du discours (fr) 女性
- ガリシア語: categoría gramatical
- ヘブライ語: חלק דיבור (he) (khélek dibúr) 男性
- アイスランド語: orðflokkur
- イタリア語: parte del discorso (it) 女性
- カザフ語: сөз табы
- 朝鮮語: 품사 (ko)(品詞 (ko))
- 低地ドイツ語: woortaart
- オランダ語: zinsdeel (nl) 中性, woordsoort (nl) 女性
- ノルウェー語(ニーノシュク): ordklasse
- ノルウェー語: ordklasse (no)
- ポーランド語: część mowy 女性
- ポルトガル語: classe gramatical (pt) 女性
- ルーマニア語: parte de vorbire (ro) 女性
- ロシア語: часть речи (ru) 女性
- スロヴァキア語: slovný druh
- スウェーデン語: ordklass (sv) 通性
- テルグ語: భాషాభాగము (bhAshAbhAgamu)
- 中国語: (繁): 詞類 (zh)/ (簡): 词类 (zh)(cílèi), (繁): 詞性 (zh)/ (簡): 词性 (zh)(cíxìng)
「品詞」の例文・使い方・用例・文例
- 品詞を理解することは、正しい語順感覚を身につけるうえで非常に大切なことです。
- 英語には8つの主な品詞があります: 名詞、動詞、形容詞、副詞、代名詞、前置詞、接続詞そして感嘆詞。
- 語は品詞に分類される.
- 言葉は八種類に分ける(八品詞に分類する)
- 言葉は八品詞に分類せらる
- 言葉を類別して八品詞とす
- 各単語が典型的に確かな概念と品詞を表現し語順や不変化詞により構文関係がほとんど排他的に決定される言語に関する、または、各単語が典型的に確かな概念と品詞を表現し語順や不変化詞により構文関係がほとんど排他的に決定される言語である
- 動詞の主語または目的語、前置詞の目的語、あるいは、同格としての役割を果たすことができる品詞
- 文の述語として機能する品詞
- 名詞を修飾する品詞
- 動詞または節を修飾する品詞
- ラベルが単語の品詞を示すタグ付けプログラム
- 品詞、性別、数または時制の置換など(例えば、『私たち』の編集上での『私』)
- 文法において,感動詞という品詞
- 可能動詞という品詞
- 形式名詞という品詞
- 形容動詞という事物の様子を表す品詞
- 形容動詞という事実の様子を表す品詞に属する言葉
- 自称代名詞という品詞
- 接続詞という接続する働きをもつ品詞
品詞と同じ種類の言葉
- >> 「品詞」を含む用語の索引
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