旺文社
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 07:30 UTC 版)
古くからの古参で、受験、学習用に強みを持つ。古語辞典の類も多く、改訂も盛んに行っている。デジタルコンテンツへの取り組みにも積極的である。 旺文社古語辞典 松村明・山口明穂・和田利政【編著】 収録語43,500 小型 同社を代表する古語辞典。1960年に初版刊行以降、2015年の第十版増補版まで刊行。初版発行より55年以上のロングセラーで、累計売上は2001年の第九版発行時点で1,100万部にのぼる。収録語数は小型古語辞典としてはトップクラスで、見出し語を3段階の重要度別に表示している。古語辞典の中でもオーソドックスな語義の解釈に定評がある。「語意・語感」「学習」「基本義」などの特設欄で語を解説し、用例も豊富に採録している。巻末にはカラー付録として、図版が収録されており、別冊付録として『助動詞・助詞の早わかり表と百人一首の手引き』が付いてくるのが特徴。一方、電子辞書版もあり、その特徴について記述する。電子辞書ならではの特徴であるが、2016年9月現在、本書『旺文社古語辞典 第十版』も後述する姉妹版の『旺文社全訳古語辞典 第四版』と併せてカシオ計算機の『エクスワード(EX-word)』に搭載されているモデルがあり、同時に検索することもできる。そのため、電子辞書が登場する前は、基本は全訳古語辞典で調べ、全訳古語辞典に見出し語や語義が見つからない場合に、非全訳ながらも収録語数の多い古語辞典から調べるといった使い方をする場合に、従来は手間のかかる作業だったのだが、電子辞書の登場によって瞬時に行えるようになった。高校生 - 一般向け。 旺文社全訳古語辞典 宮腰賢・石井正己・小田勝【編著】 収録語22,500 小型 同社を代表する全訳古語辞典。1990年に初版刊行以降、2011年の第四版まで刊行。オーソドックスを追求し続け、正確な訳に定評がある。大学入試で求められる訳し方を意識して、用例の訳が逐語訳である。教科書と過去5年分の大学入試問題を分析し、収録語を決定している。重要語の核となるニュアンスがわかる「重点義」、表現技法を図示した見出し和歌・俳句、語彙・読解問題に役立つ「慣用表現」欄などを盛り込み、古典を学ぶ上で間違いやすい点、わかりにくい点、覚えておくと便利な事柄などを重点的に解説している。巻頭カラーページでは、服装・武具・調度・動植物・色などに関する図版が収録されている。古語辞典の中では、電子辞書やスマートフォンの電子辞書アプリのパイオニアであり、1992年にセイコーインスツルが辞書の文字情報をフル収録した『TR700』を発売して以降、電子辞書のシェアはセイコーインスツルがトップだったが、2001年にカシオ計算機が高校生向けに電子辞書に初めて搭載される古語辞典として本書『旺文社全訳古語辞典 第二版』を『エクスワード(EX-word)』に搭載したモデル『XD-S1200』を発売して以降、一躍カシオ計算機が電子辞書のシェアでトップに立ち、電子辞書のシェアはカシオ計算機の独壇場になる転機となった。以来、エクスワードの古語辞典の搭載されたモデルに本書が選ばれることが多く、同社の『旺文社古語辞典』も併せて搭載されたモデルが出るようになり、2006年にPCのソフトウェア、2011年にiOS向けスマホアプリが発売されるなど、デジタルコンテンツへの取り組みにも積極的である。高校生 - 一般向け。 旺文社全訳古語辞典小型版 宮腰賢・石井正己・小田勝【編著】 収録語22,500 小型 旺文社全訳古語辞典の小型版。1997年に旺文社全訳古語辞典第二版を刊行以来、携帯に便利な小型版も刊行している。 旺文社全訳学習古語辞典 宮腰賢・石井正己・小田勝【編著】 収録語12,200 小型 高校生の学習用途に特化した全訳古語辞典。2006年刊行。通常、同サイズの古語辞典は3段組の紙面であることが多いが、2段組の紙面で、初学者にも見やすく紙面を編成している。古語辞典としては、漢文の囲み記事があるのがユニークである。巻末には高校の古典の教科書で用いられる定番教材を集めた、『古文五〇選』が収録されており、原文の左側には、品詞分解の傍注が付いており、単語ごとに分解して、辞書で調べるための手助けとなる。高校生向け。 旺文社高校基礎古語辞典 旺文社【編著】・古田東朔【監修】 収録語15,800 小型 高校生の学習用途に特化した古語辞典。1988年に初版刊行以降、1996年の第二版まで刊行。古語辞典と古典便覧と参考書の合体と高校授業と入試に直結がコンセプト。他の辞書に比べて収録語は少ないが、解説は初学者でもわかるように非常に丁寧である。用例は教科書・大学入試問題から採用し出典を明示している。高校生向け。
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