どう‐し〔ダウ‐〕【道士】
道士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/27 08:51 UTC 版)
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道士(どうし)とは、道教を信奉し、道教の教義にしたがった活動を職業とするもの。 男性の道士は乾道(けんどう)、女性の道士は坤道(こんどう)と呼ばれる。
1997年時点で、中国には2万5000人余りの道士がいた。2011年には10万人の道士がいる[1]。
道士の服装は道袍と称し、中国古代の漢服の一種で、頭には古代の冠巾をかぶり、足には雲履と称する下履きを履いている。
道士は主に宮、道観、道院、廟、洞などと称する場所に住まい、そこで宗教活動を行っている。
また宗派によっても形態が異なり、全真教の道士は出家し、頭髪や鬚をのばし、髻をゆっている。また、精進料理を食べ、修養を重んじる。一方、正一教の道士は出家しない、在家の道士で、髪を剃り、護符を書いたり、道教儀礼を行うことを主な活動としている。
日本では1980年代に香港や台湾のキョンシー映画を通して、一躍存在が広く知られるようになったが、娯楽映画では実際の道士が正しく描かれているとはいいがたい。
道服
道士が平常、または特に儀礼の時に着用する衣服を道服、道衣という。袖が広い形をしており、白雲観では青藍色で、台南の天壇では儒教的な赤い色を着用している。下着は白色で、足には白色の脚絆のようなものを巻き、靴はフェルト製の黒色の靴を履く。道服の起源は、一部は古代中国のシャーマンの衣裳に、また一部は古代の礼制における衣冠の制度に遡り得ると考えられている。道教成立以前においては、呪医や方士は、樹木の葉を纏ったり羽毛で製作した特別な羽衣を着けて活動した可能性があるとされている[2][3]。
道帽
道士が頭に戴する巾の類、および冠。種類は9つある。道教では頭髪にも神が居るとし、仏教のように剃髪せず、頭に巾や冠を戴することが制度として存在する[2][3]。
食事
道士の食事の主食はお粥である。白雲観においては、現在は米のお粥だが、1942年当時は粟のお粥を食していた。いわゆる精進料理で、朝食はお粥と漬物、昼食や夕食はお粥と白菜、豆腐、キュウリなどで、肉や魚は出ず油も動物性のものは使われていない[3]。
脚注
- ^ “中国道教平稳发展 现有近10万道士”. 鳳凰網(鳳凰衛視傘下の媒体). (2011年10月23日) 2018年6月15日閲覧。
- ^ a b 野口鐵郎、福井文雅、山田利明、坂出祥伸『道教事典』平河出版社、1994年3月15日。ISBN 9784892032356。
- ^ a b c 窪徳忠『道教の世界』学生社、1987年7月25日。 ISBN 9784311200656。
関連項目
道士
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「ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター」の記事における「道士」の解説
原作『鬼妖怪』『妖怪実力選手権大会』に登場。中国から日本に来た道士。木の葉でできた衣を着ている。
※この「道士」の解説は、「ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター」の解説の一部です。
「道士」を含む「ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター」の記事については、「ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター」の概要を参照ください。
「道士」の例文・使い方・用例・文例
- シトー修道会の修道士は簡素で禁欲的な生活を送った。
- その修道士はむち打ちに耐えた。
- 彼は修道士に適した性格をしている。
- 彼はその修道士の修道院で10年以上過ごした。
- 修道士のように頭巾をかぶった雲は、ポツリポツリと落ちる雨を数珠のようにつまぐっている。
- 平修道士, 労働修士.
- 修道院住まいの修道士たち.
- ドミニコ[フランシスコ, カルメル]会の修道士.
- 平修道士[女], 労働修士[女], 助修士[女] 《聖職者ではないが宗教生活をして一般労働に従事する》.
- 修道士.
- 最近加入が認められた修道士の頭部を剃る
- 剃髪した修道士
- 司祭や修道士が頭頂をそること
- 覆われたローブに着せられている修道士
- 托鉢修道士
- 修道士に適するさま
- はだしの修道士
- 修道士または彼らの集団生活の実践の、修道士または彼らの集団生活の実践に関する、あるいは、修道士または彼らの集団生活の実践にふさわしい
- チベットの修道士
- ビザンチウムの修道士
道士と同じ種類の言葉
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