東洋文庫_(平凡社)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 東洋文庫_(平凡社)の意味・解説 

東洋文庫 (平凡社)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/04 10:25 UTC 版)

東洋文庫(とうようぶんこ、The Eastern Library)、別称で平凡社東洋文庫(へいぼんしゃとうようぶんこ)は、平凡社が刊行する叢書シリーズで1963年に創刊。2013年秋の創刊50周年を機にファンクラブ「東洋文庫読者倶楽部」が発足している。

概要

『東洋文庫』は、平凡社の柱石たる叢書で、日本中国朝鮮北アジア東南アジア南アジア中央アジア西アジアなどを含むアジア全域の各地域に関する古典作品を、主に現代日本語訳・校訂で研究紹介している。

古代から現代にまで及び、扱う刊行分野の特色も文学歴史宗教思想芸術旅行記自然科学などの伝統的分野のみならず、紀元前の古代から20世紀までの(日本から地中海までの)外国人によるアジア地域研究や、ユーラシア・アジア紀行探検などもある。2010年に800冊目、2020年に900冊目のタイトル(書目)に達している。

風土記』『日本霊異記』『日本奥地紀行』『捜神記』『天工開物』など、再版が多い書目から平凡社ライブラリーで再刊されたものもある一方で、大半の書目は需要が限定されているため長らく絶版となっていることも珍しくなかったが、2003年よりワイド版が、オンデマンド形式(注文生産)により順次刊行されている。また電子書籍の形態でeBookJapanAmazon Kindleほかでダウンロード販売されている。

特色

「東洋」という名に象徴されるように、東洋全域の古典的遺産を日本・中国・韓国はもちろん、インドや中近東、中央アジアまで広く紹介しようという意図で1963年に創刊された。

一般的な古典文学全集と異なり、伝記や自伝、旅行記、戦記や日記といった必ずしも文学史のなかにきちんと位置づけられていない古典作品をも収録するのも特徴である。

近世・近代日本関連の作品では、越後長岡藩士・河井継之助の日記『塵壺』、幕末の英国外交官であるハリー・パークスの伝記『パークス伝』、同じくアーネスト・サトウ『日本旅行日記』、清河八郎の旅行記『西遊草』、旅行家菅江真澄の『菅江真澄遊覧記』などがある。

参考文献

  • 東洋文庫編集部 編『東洋文庫ガイドブック』平凡社、2002年4月。ISBN 4582837131 
  • 東洋文庫編集部 編『東洋文庫ガイドブック 2』平凡社、2006年5月。ISBN 458283714X 

出版関連

関連項目

脚注

  1. ^ 東洋文庫からの改訂新版も多い
  2. ^ 古今東西の名著・古典の再刊・翻訳が多くある、双方に同じ著者の刊行もある

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「東洋文庫_(平凡社)」の関連用語

東洋文庫_(平凡社)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



東洋文庫_(平凡社)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの東洋文庫 (平凡社) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS