物語として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 08:08 UTC 版)
神話や伝説における冥婚の物語は冥婚譚とも呼ばれ、世界に広く存在する。古代エジプトにおける、弟に殺された太陽神オシリスと生ける女神イシスの死後の世界での結婚は、最もよく知られた冥婚譚の一つである。2神は生と死で分かたれながらも夫婦として交わり、一子ホルスを儲けている(cf. オシリスとイシスの伝説)。ギリシア神話でも、冥界の女王である女神ペルセポネーを妻にしようとした生者のペイリトオスが盟友テーセウスとともに大神ハーデースが待つ冥府へ赴くが、これなどは果たされることなく終わる冥婚である。 『三国志』の魏伝にて、曹操の八男曹沖の葬儀にあたって、同時期に亡くなった甄氏の娘の遺体をもらいうけて曹沖の妻として埋葬したという記述がある。曹沖は13歳という若さで未婚のまま夭折したため、その霊を慰めるために同じく未婚のまま死んだ少女と結婚させたと考えられる。
※この「物語として」の解説は、「冥婚」の解説の一部です。
「物語として」を含む「冥婚」の記事については、「冥婚」の概要を参照ください。
- 物語としてのページへのリンク