物語としての諸本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 18:09 UTC 版)
『柏本』: 一つは広島藩の稲生の同僚であった柏生甫が稲生から直接聞いた内容をそのまま筆記したと伝えられているもので、三人称で書かれている。通称『柏本』と呼ばれている。 『三次実録物語』: 二つ目は稲生武太夫本人が大人になってから書き留めたという形式を持つ一人称の作品である。稲生家が所蔵していたものが唯一の写本である。原本は行方不明となっており、2011年2月10日、稲生家から三次市教育委員会に寄贈された『三次実録物語』は原本の写しと考えられている。『国書総目録』によれば、もう一つの同名の和古書が旧浅野図書館にあったとされるが、1945年8月6日の原爆投下による図書館全焼の際に焼失したと考えられている。 『平田本』: 三つ目が、国学者平田篤胤とその門下生らによって『柏本』や絵本などをもとにまとめられていったもので、通称『平田本』と呼ばれている。
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