稲生物怪録とは? わかりやすく解説

稲生物怪録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 18:09 UTC 版)

稲生物怪録』(いのうもののけろく、いのうぶっかいろく)は、江戸時代中期の寛延2年(西暦1749年)に、備後三次(現在の広島県三次市)に実在した稲生正令、通称・稲生武太夫(幼名・平太郎)が16歳の年に体験したという、妖怪にまつわる怪異をとりまとめた物語。


  1. ^ a b c d 杉本好伸・稲生小菊「稲生小菊さんインタビュー 現実の「稲生家」の物語と、〈稲生物怪禄〉」『西鶴と浮世草子研究』第2巻、笠間書院、2007年11月、 10-26頁。
  2. ^ ID: 1808351 三次実録物語 ( みよしじつろくものがたり )”. 日本古典籍総合目録データベース. 2021年1月1日閲覧。
  3. ^ a b 『改訂版・妖怪いま甦る : 「稲生武太夫妖怪絵巻」の研究』三次市教育委員会 (2013年)
  4. ^ 《稲生物怪録》- 三次の妖怪物語 - | 三次もののけミュージアム”. miyoshi-mononoke.jp. 2020年2月11日閲覧。
  5. ^ 稲生物怪録 - 三次もののけミュージアム
  6. ^ 怪異な「もののけミュージアム」 三次で注目、日本初の妖怪博物館 - 山陽新聞
  7. ^ 妖怪博物館がオープン=広島県三次市〔地域〕 - 時事通信
  8. ^ 妖怪博物館、大丈夫? 12億円かけ収益は年290万円 - 朝日新聞
  9. ^ 森「モノノケ・モノノサトシ・物恠・恠異―憑霊と怪異現象とにかかわる語誌」『国語国文学研究』1991年
  10. ^ 田中貴子 (2007年1月14日). “谷崎潤一郎旧邸「鎖瀾閣」の危機を憂う”. 夏への扉. 2009年6月2日閲覧。
  11. ^ 日本絵本書誌の記述法”. terpconnect.umd.edu. 2020年2月11日閲覧。
  12. ^ 稲生物怪録の絵巻、見つかった 三次の妖怪博物館で「里帰り」公開 | 中国新聞デジタル”. archive.is (2020年12月21日). 2020年12月21日閲覧。


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稲生物怪録

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稲生正令」の記事における「稲生物怪録」の解説

詳細は「稲生物怪録」を参照 稲生平太郎16歳の時、寛延2年1749年)の5月末の夕方隣家の三ッ井権八とともに、比熊山肝試し百物語したことがきっかけで、7月1日から30日間のうちに、彼らの身の回り怪異現象続出した。このときの彼の体験は、『三次実録物語』という書として記され原本広島藩在住稲生武太夫の子孫に伝えられてきている。妖怪親玉山本太郎左衛門から貰った木槌享和2年1802年)に平太の手により國前寺納められ現存している。 また、正甫(かつら せいほ)という武太夫同役武士が、夜を徹して本人から詳しい話を聞き出して天明3年1783年)、『稲生物怪録』として書き留めた。これを国学者平田篤胤寛政11年1799年)に筆写して秘蔵し、文化8年1811年)に門下生校訂させた。篤胤の校訂本元になって、読物絵巻となり、明治以降泉鏡花巖谷小波小説折口信夫俄狂言題材となったまた、稲垣足穂によって、現代語訳されたりもした。 稲生武太夫祭っている稲生神社広島市南区)には、荒俣宏京極夏彦水木しげる作品取材のために足を運んでいる。

※この「稲生物怪録」の解説は、「稲生正令」の解説の一部です。
「稲生物怪録」を含む「稲生正令」の記事については、「稲生正令」の概要を参照ください。

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