大人とは?

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うし【大人】

学者師匠敬っていう語。先生たいじん。「県居(あがたい)の大人(=賀茂真淵)」「与謝野の大人(=与謝野鉄幹)」

領主また、主人貴人尊称

瑞歯皇子(みつはわけのすめみこ)、太子に啓して曰く、—何ぞ憂ふること甚しき」〈履中紀〉


たい‐じん【大人】

からだの大きい人。巨人

一人前人間。おとな。だいにん。⇔小人(しょうじん)。

徳の高いりっぱな人。度量のある人。大人物。「大人の風格備えた人」⇔小人

地位身分の高い人。

父・師、その他の成人男子対す敬称。うし。

「—にも曽(かつ)て御覧に入れましたナ」〈魯庵社会百面相


だい‐にん【大人】

おとな。→中人(ちゅうにん) →小人(しょうにん)

仏・菩薩(ぼさつ)のこと。

「—の覚知する所なり」〈正法眼蔵・八大人覚〉


おとな【大人】

成長して一人前になった人。

一人前年齢達した人。「入場料大人200円、子供100円」⇔子供

一人前人間として、思慮分別があり、社会的責任を負えること。また、その人。「大人としての自覚」「青臭いことを言ってないでもっと大人になれ」

㋒昔は、元服後の男子裳着(もぎ)を済ませた女子

「—になり給ひて後は、ありしやうに御簾(みす)の内にも入れ給はず」〈源・桐壺

一族集団の長や、年配で、主だった人。長(おさ)。頭(かしら)。女房の頭、武家譜代老臣大小名家老宿老年寄などの類。

「父(てて)は、ただ我を—にしすゑて」〈更級

「資賢卿(すけかたのきゃう)はふるい人、—にておはしき」〈平家・二〉

[補説]  
2013年10月実施した「あなたの言葉辞書に載せよう。」キャンペーンでの「大人」への投稿から選ばれた優秀作品。

自分に非がなくても謝らなければいけない人のこと。
shizuka110さん

◆涙の意味は一つではないと知っている人
カズンさん

◆「責任」という服を着せられた子供
ゆうさん

宴会で頭にネクタイを巻ける人。
うらちんさん

我慢するときの言い訳多用される傾向がある。「やめときます、—なんで…」
みゆのさん

諦めることに慣れた人。
さくさん

夜更かししても怒られない人たちのこと。
Ikkyさん

◆何か大切なものを失い、どうでもいいことを身に付けてしまった人。
satoさん

昨日と違う風景に気づかなくなった者のこと。
lovethiefさん

経験積み重ねワクワクを失った者。また、未経験ドキドキ恐れ挑戦しない者。
永井さん

誕生日楽しみじゃなくなる人のこと。
ちささん

一人きりで泣くようになった人。
はるかさん

過去笑える人。
きたのそらさん

◆守るべきものを手にした者。自分立ち位置理解している者。
豆大福さん

2014年1月17日放送笑っていいとも!」の最優秀作

1年365日を異常に早く感じてしまう人。
木下優樹菜さん


うし【大人・卿】

〔名〕

土地領有する人や事物主宰する人を尊敬していう語。

書紀720神代下「故、仍りて其の大背飯三熊之大人遣す。〈大人、此をば于志(ウシ)と云ふ〉」

② 人を尊敬していう語。

(イ) 貴人富者父親などを尊敬していう語。

読本雨月物語(1776)蛇性の婬「こは大人(ウシ)の弟子(をとご)の君にてます」

(ロ) 師匠学者先人などを尊敬していう語。先生

*歌のしるべ(1828)「序に、柿本の大人を歌の聖なりといひ、山部の大人を歌にあやしく妙なりと云ひし」

③ (転じて、代名詞的に用い相手尊敬して呼ぶ語。

書紀720用明二年四月図書寮本訓)「大連語り曰く、今群臣(まちぎみたち)卿(ウシ)を図る〈略〉といふ」

[語誌](1)①の挙例書紀神代下」で「大人」があててあるように、尊称が本来の意味で、その地位にある人も指すようになったものか。「ぬし」とおそらく同源であるが、「うし」の上代の単独例は少なく動詞うしはく」の形であらわれることが多い。
(2)中古から中世にかけて用例がなく、近世復活して主に文学方面用いられる。国学者たちが復古趣味によって古典から再生させた語の一つである。


おお‐ひと おほ‥ 【大人】

〔名〕 神霊擬人化した怪物巨人巨人伝説主人公

播磨風土記715頃)託賀「昔、大人(おほひと)在りて、常に勾(かがま)り行きき」


おとな【大人・乙名】

〔名〕

[一] かしら。おもだった者。

一族集団おもだった者。年長者宿老

平家13C前)二「資賢卿はふるい人、おとなにておはしき」

中世後期以降村落代表者惣村形成伴って生まれた、宮座中心とする村落自治組織指導者層で、その数はによって異なり数人から数十人に及ぶ。

大乗院寺社雑事記延徳四年(1492)二月二三日「今日郷民(ヲトナ)共召具参申」

中世後期、座(ざ)の代表者

大乗院寺社雑事記文正二年(1467)二月四日当門跡方真座〈略〉堅可致其沙汰之由、ヲトナ三人請文了」

女房のかしら。おもだった女房物事とりしきる(ことのできる)女房また、主婦

(10C終)一五八「さやうの事は、所のおとななどになりぬれば」

(5) 譜代長老家老年寄宿老など。

梵舜沙石集(1283)八「侍ひ共百人計り座に着たるに、〈略〉をとなより上にむずとつく」

仮名草子浮世物語(1665頃)二「家老(オトナ)・出頭奉行人などの利慾に陥り」

(6) 肥前国長崎町役人をいう。一町一人おき、長崎奉行に属して町内百般の事をつかさどった。町年寄。〔日葡辞書(1603‐04)〕

(7) 江戸時代松前藩主に統轄されたアイヌ首長与えた名。

(8) 召使の長。奴婢の長。作男下男のかしら。

俳諧新花摘(1784)「丈羽が家のおとななるもの来りて」

[二] 成人式(男は元服、女は裳着)を終えた男女一般をいう。

成人式を終えた者。成人

書紀720天武即位前(北野本訓)「壮(ヲトナ)に及りて雄抜(をを)しく神武(たけ)し」

成長した一人前男女。特に小児対比していうことが多い。

(10C終)一〇七「産れたるちごのおとなになる程

③ (比喩的に) 物の考え方態度などが成熟していること。また、成人としてふさわしいさまであること。

*自由と規律(1949)〈池田潔〉その生活「他人怠けるのに自分が励んでは損と思う風もない。考え方が大人なのである

[語誌]語源に関し諸説があるが判然としない。「観智院本名義抄」に「長」に「オトナツク」という訓があり、人として長じたようすをさすものと思われる。「書言字考節用集」では漢籍にある「家長・傅御・監奴・老長」などの用字に「おとな」と訓みをつけるなど、(一)勢力長く続いたが、近代以降では(二)の意として専ら用いられ、(一)用法方言などに存続することとなった。


たい‐じん【大人】

〔名〕

① 体の大きな人巨人

今昔1120頃か)三一此の一世界に此(かか)る大人有る所有と」

一人前成長した人。おとな。だいにん成人

*全九集(1566頃)三「大人小児時疫頭痛発熱し」

思ひ出す事など(1910‐11)〈夏目漱石二三子供と違って大人(タイジン)は〈略〉見窮める力があるから」

③ 徳の高い立派な人。度量のある人。盛徳の人。人格者大人物大物

菅家文草900頃)一・史記竟宴詠史司馬相如「大人今可用 何処凌雲

西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉五「小事軽忽するものは、大人に非ず」〔易経‐乾卦〕

身分地位の高い人。君主貴人

太平記14C後)一二「外より贈れる物をば、先づ人に食せて後に、大人には進らする事ぞとて」

本佐録(17C後)七「大人はいふに及ばず、いやしの下賤に至るまで」〔礼記‐礼運〕

(5) 先生師匠学者などを敬っていう語。また、一般に、他人敬っていう語。

通俗酔菩提全伝(1759)一「知ず大人(タイジン)(〈注〉キコウ)の意いかん」

戯作三昧1917)〈芥川龍之介〉四「馬琴大人の口真似をすれば」

(6) 大名のこと。

北条五代記(1641)三「たとえは一万騎持たる大人あり皆下知する事あたはず」

(7) 自分の父、または母を敬っていう語。〔史記‐越世家

(8)だいにん(大人)


だい‐にん【大人】

〔名〕

① おとな。たいじん

東京年中行事(1911)〈若月紫蘭十月暦「入場料は大人(ダイニン)二十小人(せうにん)十銭で有った」

仏語仏菩薩をいう。

教行信証1224)二「念必定菩薩者〈略〉得大悲、成大人法


おとな‐し・い【大人】

〔形口〕 [文]おとなし 〔形シク〕 (名詞「おとな(大人)」の形容詞化

一族の長らしい、また、年長者らしい思慮分別がある。おもだっている。年配である。

蜻蛉(974頃)上「返りごとは、かしこなるおとなしき人して、書かせてあり」

成人している。おとなびている。一人前らしい。

源氏100114頃)紅葉賀今日よりは、おとなしくなり給へりや」

従順温和である。穏やかである。落ち着いている。

信長公記(1598)一〇「色をもたがへず、最後おとなしく西に向ひ、ちひさき手を合せ二人者共高声念仏となへ生害

着物の柄などが地味で落ち着いている。

人情本貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)二「髪の飾り花表(はで)やかなると、衣服模様質素(オトナシキ)を、誉めなどしつつ」

形動

〔名〕


大人

読み方:ウシ(ushi)

貴人富者などを敬っていう


大人

読み方:オトナ(otona)

十分に成長して、一人前になった人


大人

読み方:ウシ(ushi)

領有支配する人の称、転じて人の尊称師匠学者尊称


大人

作者イアン・マキューアン

収載図書夢みるピーター七つ冒険
出版社中央公論新社
刊行年月2001.11


大人

読み方:かいだいじんかいだいにん

  1. 二十歳上の者を云ふ。
  2. 大人を云ふ。〔不良青少年
  3. 不良〕大人のこと。

分類 不良不良青少年不良青少年硬派

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大人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 09:39 UTC 版)

成人について説明しています。その他の用法については「大人 (曖昧さ回避)」をご覧ください。


  1. ^ デジタル大辞泉(おと‐な / 乙名) 小学館 2017年11月16日閲覧
  2. ^ a b 広辞苑【大人】
  3. ^ 「大人しい」の反対語の「ややこしい」は「ややこ(こども)」に由来する。
  4. ^ 子供の人数はどうなりますか? - らくらくタクシー(更新日不明)2018年10月11日閲覧
  5. ^ 26歳、小学生のゲーム機盗む…取り返され暴行読売新聞 2014年10月4日
  6. ^ 園児らの声うるさくて?保護者を手おので脅す読売新聞 2014年10月3日
  7. ^ 水筒で園児を殴る 容疑の保育士逮捕 宮城2014年7月31日 産経新聞
  8. ^ 脳梗塞患者搬送中の救急車に自転車投げつけ妨害 無職男を逮捕 病院到着14分遅れ産経新聞 2014年8月21日
  9. ^ Oxford dictionary 「kidult」


「大人」の続きの解説一覧

大人

出典:『Wiktionary』 (2020/03/21 01:15 UTC 版)

名詞

  1. おとな):詳細同項参照
    1. 年齢重ねることにより、十分判断力を有し、社会的責任を負えるとみなされるようになった人。成人
    2. ものごと理非をよくわきまえわがままを言わない人。
  2. うし
    1. 身分の高い人や富豪対す敬称
    2. 学者その他成人男子対す敬称
  3. タイジンタイニン
    1. 体の大きな人
    2. 成長した人、成人、おとな。
    3. 立派な人、大人物
    4. 身分の高い人。
    5. 学者その他成人男子対す敬称
  4. ダイジン
    1. 鮮卑族拓跋部首領称号



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