うし【大=人】
おとな【大‐人】
読み方:おとな
㋐一人前の年齢に達した人。「入場料—200円、子供100円」⇔子供。
㋑一人前の人間として、思慮分別があり、社会的な責任を負えること。また、その人。「—としての自覚」「青臭いことを言ってないでもっと—になれ」
「—になり給ひて後は、ありしやうに御簾(みす)の内にも入れ給はず」〈源・桐壺〉
2 一族・集団の長や、年配で、主だった人。長(おさ)。頭(かしら)。女房の頭、武家の譜代の老臣、大小名の家老・宿老・年寄などの類。
「父(てて)は、ただ我を—にしすゑて」〈更級〉
「資賢卿(すけかたのきゃう)はふるい人、—にておはしき」〈平家・二〉
[補説]
2013年10月に実施した「あなたの言葉を辞書に載せよう。」キャンペーンでの「大人」への投稿から選ばれた優秀作品。
◆自分に非がなくても謝らなければいけない人のこと。
shizuka110さん
◆涙の意味は一つではないと知っている人。
カズンさん
◆「責任」という服を着せられた子供。
ゆうさん
◆宴会で頭にネクタイを巻ける人。
うらちんさん
◆我慢するときの言い訳に多用される傾向がある。「やめときます、—なんで…」
みゆの蔦さん
◆諦めることに慣れた人。
さくさん
◆夜更かししても怒られない人たちのこと。
Ikkyさん
◆何か大切なものを失い、どうでもいいことを身に付けてしまった人。
satoさん
◆昨日と違う風景に気づかなくなった者のこと。
lovethiefさん
◆経験の積み重ねでワクワクを失った者。また、未経験のドキドキを恐れて挑戦しない者。
永井条さん
◆誕生日が楽しみじゃなくなる人のこと。
ちささん
◆一人きりで泣くようになった人。
はるかさん
◆過去を笑える人。
きたのそらさん
◆守るべきものを手にした者。自分の立ち位置を理解している者。
豆大福さん
2014年1月17日放送「笑っていいとも!」の最優秀作品
◆1年365日を異常に早く感じてしまう人。
木下優樹菜さん
たい‐じん【大人】
だい‐にん【大人】
大人
大人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/25 14:37 UTC 版)
おとな(大人・乙名[1])とは、
- ^ デジタル大辞泉(おと‐な / 乙名) 小学館 2017年11月16日閲覧
- ^ a b 広辞苑【大人】
- ^ 「大人しい」の反対語の「ややこしい」は「ややこ(こども)」に由来する。
- ^ 子供の人数はどうなりますか? - らくらくタクシー(更新日不明)2018年10月11日閲覧
- ^ 26歳、小学生のゲーム機盗む…取り返され暴行読売新聞 2014年10月4日
- ^ 園児らの声うるさくて?保護者を手おので脅す読売新聞 2014年10月3日
- ^ 水筒で園児を殴る 容疑の保育士逮捕 宮城2014年7月31日 産経新聞
- ^ 脳梗塞患者搬送中の救急車に自転車投げつけ妨害 無職男を逮捕 病院到着14分遅れ産経新聞 2014年8月21日
- ^ Oxford dictionary 「kidult」
大人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 07:30 UTC 版)
「バンクーバー・スカイトレイン」の記事における「大人」の解説
運賃はゾーン内での利用か別のゾーンへの利用かによって料金が変わり、3つのゾーンに分かれている。同一ゾーン内利用が$2.95、2ゾーンをまたいでの利用が$4.20、3ゾーンをまたいでの利用が$5.70となっており、平日の午後6時半以降と土日祝日は全ゾーン一律で$2.95と安くなる。
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大人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 19:32 UTC 版)
「三丁目の夕日の登場人物」の記事における「大人」の解説
大石キミ子(おおいし キミこ) タケオと16歳の時に結婚し夕日町三丁目に引っ越してきた若夫婦。旧姓は中村。世の中の右も左も分からない10代の若い時期に娘のミヨ子をもうけてしまい、生活に追われ子育てにも苦労していたが、三丁目の町内の住人の暖かい助力などもあり次第に大人へと成長していき、現在は貧しいながらも親子3人で幸せな日々を送っている。本作でのキミ子は、主に初期〜中期によく出演していたキャラクターだったが、本人らの生活が安定してくるとあまり登場しなくなる。その後しばらくの間は作中での出演機会に恵まれなかったが、2000年代に入ると再び登場するようになった。 年頃になると容姿やスタイルが良くなり、街を歩くと道行く男の人に美人だとチラチラ見られたり、夏の旅行の際には水着コンテストで優勝したこともある。本人は自分が美人であることを自覚しておらず、周りに子供っぽく見られる事を多少気にしている。昔実家の隣に住んでいた中学時代の二つ年上の先輩に、雑誌社に勤める桜井和歌子という女性記者がいる。彼女の仕事に助手として同行した際、取材した人気作曲家の小倉新一に一目惚れされ結婚を前提に交際を申し込まれたことがある(この時は自分は既婚で子供がいることは明かしていない)。 胸にお風呂に入ると現れる桜の花のアザがあり、大金持ちの令嬢だと勘違いされたことがある。村田さんという隣人にお世話になっている(この家の幽霊を雪明かりの中で見たこともある)。他作品の「蜃気郎」や、短編「マンモスの謎」では、「黒猫やまと(くろねこ やまと)」というキミ子と容姿が全く同じキャラクターが登場しているが、性格の方は本作とは正反対である。 大石タケオ(おおいし タケオ) 18歳の時にキミ子と結婚して夕日町三丁目に引っ越してきた若夫婦。下田ハガネという金属加工の工場に勤める。若いながらも働き者であり、キミ子とミヨ子を養う為に残業もいとわず日々がんばっている。好物はマグロの刺身。ギターが弾ける。子供ができた頃は生活に追われ苦労も絶えなかったものの、キミ子とともに彼も次第に大人へと成長していく。現在は仕事の腕も上がって昇給し、若い従業員達のまとめ役にもなっており、社長にも一目置かれるまでになった。たまに自身の貧しい暮らしを気にしたりもするが、妻のキミ子を働かせたくないと自分ひとりで養っていこうと思っている。 源さん(げんさん) 今はおちぶれているが、昔は鳶の頭で三丁目を仕切っていた男性。祭りの楽しさを三丁目の人々に教えた。入れ墨をしている。茶川竜之介とともに居酒屋やまふじの常連客でお富さんに憧れている。松の湯に良く来ている。夏休みのきもだめしでは、大田キンとともに子ども達に怪談話を聴かせた。俳句の会に所属しており、雅号は「木角」。 朝田一郎(あさだ いちろう) 連載初期に登場。子供の頃から賭け事好きであり、賭け麻雀で生計を立てていた男。さくらという妹がいたが、白血病のため死去。一時期、妹のために堅気になろうと、タケオの勤める金属加工場に勤めていた。妹の死に気落ちしていた頃、タケオが一郎を元気づけようと自宅へ招き夕食をご馳走したことがある。その後やる気を取り戻したかに見えたが、溶接の火花が燃え移った時に間違って洗浄用の油をかけてしまい、火事を起こしてクビになる。その後は再び賭博師に戻り、さすらいの放浪生活を送っている。松本聖子という女性に惚れたことがあるが、自分の立場を考え諦めた。賭け事狂ではあるものの、性格そのものはやさしい。 朝田さくら(あさだ さくら) 朝田一郎の妹。兄の賭け事好きや借金に泣く人生を送る。その後白血病を患い早世。生前には一郎と散歩で一緒の時にタケオとキミ子の夫婦と会ったこともある。 満州健(まんしゅうけん) 朝田一郎の同業者で、よくコンビを組んで賭け麻雀に臨んでいる。彼も一度は足を洗って麻雀店を開業したが失敗。再びさすらいの賭博師に戻っている。 秋間千也(あきま せんや) 45歳のサラリーマン。会社をクビになり自殺を図るも、睡眠薬のつもりで飲んだ薬がビタミン剤だったので死ぬことが出来ず、その間見たアリの夢のおかげで、生き直すことを決心した。妻と子どもが3人いる。 夏目さん(なつめさん) 「大手建設株式会社」を定年退職した元部長の男性。本来は取締役として会社に残るはずだったが会社に切られ、仕事一筋だった彼は長い夏休みを抜け殻のように過ごしている。その後、前の会社とのゴタゴタを経て、新しい職場へ再就職が決まり夏休みが終わった。 夏目朴念仁(なつめ ぼくねんじん) 小説家。22年連れ添った珠代という飼い猫が死んで葬式をあげる。一番売れた作品は珠代をモデルにした「我が家の猫」。妻は里子。 横山雨雄(よこやま あめお) 鈴木則文の遠い親戚の息子。親戚の間でも有名な雨男。それが原因で恋人に振られるも、晴れ女の大空晴子という新しい恋人ができる。 白鳥真知子(しらとり まちこ) 独身OLの27歳。大学時代の友人の赤井の誘いで当時付き合っていた青木修一と三人で会うことになる。 白鳥日美子(しらとり ひみこ) 女優志望の24歳。男に捨てられ自殺しようとしたところに出くわした猫を「ドジ」と名付け飼うことに。東野京太郎という脚本家の恋人が出来るも彼は猫恐怖症だったが日美子はドジの事を見捨てることはできず、京太郎は我慢してドジと生活することを決めた。 縦溝清一(たてみぞ せいいち) ミステリー作家の卵の27歳。同じ大学のミステリー研究会の同期だった江戸川乱介が先に作家デビューして先輩風をふかすのが気に入らず、彼を殺害する凧を使った完全犯罪を企て実行するが未遂に終わる。その後作家デビューすることができた。 上野のぼる(うえの のぼる) 毎売新聞社の社会部に勤める28歳。学芸部の石川小百合を他の同僚に紹介しようとするも、彼女の魅力と自分を好いていてくれていた事に気付き、プロポーズを決意する。人の顔をあまり見ないという癖がある。小百合と結婚してからは二人で葉桜荘というアパートで暮らしている。大晦日の夜、外に出ている間に部屋で二人でいるプレイボーイの立木ヒロユキと小百合のことが不安になって急いで帰る途中、飛び込み自殺をしようとした親子3人を救った。 立木ヒロユキ(たちき ヒロユキ) 上野のぼるの同僚。何人もの女と関係があったプレイボーイだが、園山早苗という女性と結婚することになり身辺整理をする。髪の毛が固いので夜セットして寝ないと翌朝ボサボサになるのが悩み。六人兄弟の五男。大晦日に上野と小百合の部屋を訪ねた際、出かけたきりなかなか帰らない上野を小百合の父と一緒に探し回った。 石川小百合(いしかわ さゆり) 上野のぼるの学生時代の後輩で、同じ新聞社の学芸部に勤める女性。上野には学生時代「黒豆」と呼ばれていた。上野の事がずっと好きだったが、彼はなかなか振り向いてくれなかった。家に彼が来た際、母が彼に対する娘の思い出話をして、彼は結婚を決意してくれた。大学祭の「クレオパトラ」の演劇ではヒロインを演じたことがある。以前はメガネをしていた。上野に作ったハンバーグが美味しくないと言われケンカしたが、すぐに仲直りした。 園山早苗(そのやま さなえ) 立木ヒロユキと結婚した女性。「トミー」というウサギのぬいぐるみがないと眠れない(話し相手でもある)。毎日帰りが遅い夫を心配し、変装して夫をつけ回したことがある。 杉田純子(すぎた じゅんこ) 「美津井物産株式会社」に勤める昭和23年8月14日生まれのO型の女性。付き合っている杉田純一とは名前も似ていて誕生日も同じ。その話を純一にするととんでもない事実が発覚する。 杉田三郎(すぎた さぶろう) 松原商事株式会社に勤める真面目な29歳。上司は山田さん。年老いた父と母に仕送りをしている。兄と妹が二人ずついるが、兄二人は死去し妹二人は中学生。恋人の立川澄子に苦労をかけるという前提でプロポーズするも、澄子も病気の年老いた親を持ち、結婚は無理だと二人は別れることとなるが、澄子に協力し合って互いの親の面倒を見ようと再度プロポーズをする。 高村さん(たかむらさん) 松原商事株式会社に勤める山田さんの同僚の課長。妻の千恵子は終戦後に結核に侵され6年も湘南の療養所「湘南サナトリウム」に入院し続け、毎週日曜に湘南電車に乗ってお見舞いに行っている。薬代や入院代がかかるため家を売って三丁目に引っ越した。 立川澄子(たちかわ すみこ) 喫茶店に勤務する女性。貧乏住まいで年老いた両親と暮らしている。恋人の杉田三郎に婿に来てもらおうと彼に好かれるよう努力する。 森川さん(もりかわさん) 某女子大の教授で、雑誌に評論やエッセイも書く。軍隊出身。エッセイでは男女平等を主張するも、家ではどうしようもない亭主関白ぶり。妻が不満を爆発させたら反省したのか少しは優しくなった。娘は嫁に行ったシゲ子。 古橋さん(ふるはしさん) 妻・春代を亡くし、娘の百合子と息子のトモと暮らす男性。やがて死んだ春代がこの世の動物の生を奪いこの世に戻ってくるが、生命力がなくなり子どもたちをあの世へ連れて行こうとするところを制止する。 角田仙平(かどた せんべい) 下町信用金庫で働くサラリーマン。50歳。サボテンの栽培が趣味。家でも仕事中でもサボテンのことばかり気にして、上司や家族からも愛想を尽かされる。息子の一郎夫婦と同居するにあたり、大切なサボテンのほとんどを売り家の増築費用をほとんどまかなったことで、気が強い妻は夫の趣味を見直した。 山浜さん(やまはまさん) 佐々木機械工業の課長。鉄道模型が趣味。定年退職しレイアウト製作に没頭する。同じ趣味を持つ竹矢部医師とは時に意見の衝突もあるが良き趣味仲間である。妻は夫が長くない命だと知らされレイアウト製作を手伝い、なんとか生きている間に完成させることができた。その1ヵ月後、死去。 大田キン(おおた キン) タバコ屋の元気なおばあちゃん。作中で喜寿を迎えていることから、年齢は77歳以上。作中のストーリーから最終的には100歳以上まで生きている可能性がある。夫に先立たれ、さらに息子の孝太郎を太平洋戦争で亡くしている(本人は生きていると信じている)。貯金家で新しいもの好き。ケチでひねくれ物とも言われているが心優しい一面もある。夕日公民館で行われた暑さ我慢大会でイカサマをし1等の扇風機を獲得した。ヌートリアを使った株の詐欺に遭い10万円損した。あるエピソードで自転車を練習したことがきっかけで、現在は難なく乗りこなす。おタケさんと呼ばれる時もある。 大田菊子(おおた きくこ) 64歳のおばあちゃん。36年連れ添った夫は他界し、三人の子どもは独立している。佐伯正雄という男が名前で近づいてきて、初めは詐欺師と疑っていたが徐々に親しくなり結婚を申し込まれる。 小梅(こうめ) 梅干しを作るのが得意なおばあちゃん。義娘はトミ子、孫は章太、曾孫は慎一。96歳で他界。 徳川須磨子(とくがわ すまこ) 夫を戦争で亡くし、5人の子どもも成人していて一人暮らしをしているおばあちゃん。優雅な暮らしに見えるが家の維持費が大変でお茶の販売や茶道教室をやるも大した収入にならず、新橋の「天辻」という天ぷら屋でパートをしている。大田キンと仲良くなる。 霧野タケ(きりの タケ) 70歳のおばあちゃん。目と耳が悪かったが手術して治した。すると今までボヤけて見えなかった自分の顔が老け込んでいるのを知り、耳がよくなったことで息子の嫁の順子や近所の主婦達が話す自分への悪口が聞こえるようになり、ショックを受ける。が、大田キンに励まされる。やがて中島文蔵というおじいちゃんと親しくなる。 小森民子(こもり たみこ) 63歳のおばあちゃん。茶川竜之介と知り合い、文学論で意気投合する。やがて茶川から告白されるも息子や娘から反対され、子ども達の家をたらい回しにされているうちに心臓発作で死ぬ。 佐伯正雄(さえき まさお) 大分前に一世を風靡し現在も売れているミステリー作家の69歳。本名は大蔵平之介。大田菊子に近づき、結婚を申し込む。実は43年前に別れた大田菊子の元夫だった。 轟渓谷(とどろき けいこく) 小説家の58歳。妻は7歳年下の八重子で子どもはいない。趣味は写真で腕前はそこまでいいわけではないが写真展まで開く。八重子は突然死に、もっと妻を撮ってやればよかったと後悔する。家の位置に「春のおへそ」が現れ、夕日町に春がまったく来ないことがあった。 百年野不作(ひゃくねんの ふさく) 推理小説家の53歳。料理が嫌いな41歳の妻・花子に不満をもっていたところ、包丁を研ぎ屋に研いでもらったらその切れ味に目から鱗が落ち、自分が料理にハマッてしまう。後に料理のエッセイも出版する。 田中栄作(たなか えいさく) 鈴木オートのお得意様、ニコニコタクシーの社長。息子は7歳の栄太郎。妻は死亡している。弟がおり、出産間際の妊婦のフミ子との結婚式には鈴木家も出席した。区議選に立候補したこともあり、三丁目の商店街の主人達の支持も虚しく落選した。 桜隼人(さくら はやと) 35歳の「凸凹銀行」の課長。胃潰瘍で「東都総合病院」に入院中、実は癌で命が長くない事を知ってしまう。小さい頃に戦死した父の事をよく覚えていないので、息子の鷹男には同じ思いはさせまいと、働きづめだった彼は退院後は時間を作り鷹男との思い出作りに励む。妻は鳩子。 岩田内蔵助(いわた ないぞうすけ) 夕陽区役所(夕日区役所との表記時もあり)に勤める男性。厳格で時間にうるさく他人から頂き物も受け取らない性格で職場でも疎ましく思われている。長男(実は養子)の和夫が私立大学に入学する際、大切にしていたオメガの時計を質に入れ入学費用をまかなった。その後、しょっちゅう時間が狂う安物の時計をし始め、多少角が取れた性格となった。和夫はその後トモ子という女性と結婚し文化アパートで暮らす。息子が「カズちゃん」と呼ばれていることを知り憤慨し和夫夫婦の住まいを訪ねたが、二人の仲の良さを羨ましく思い、自身の夫婦間の口数の少なさを嘆く。結婚記念日は昭和19年9月1日。銀婚式に妻の松子に旅行のプレゼントをした。松子は再婚だったがそれを承知で結婚した。松子の姉は鶴巻家に嫁ぐ。次男の次郎は一平たちの同級生。 岩田トモ子(いわた トモこ) 若い主婦。夕日町の草野球チームでは9番ライトを務める。 山さん(やまさん) 刑事。仕事熱心だが家族とは別居中。殺人容疑者の佐藤一郎が来るであろうと踏んだ彼の弟の家を張り込み、やってきた佐藤を捕まえるものの同姓同名の別人であり、彼も彼の弟の家も事件とは無関係だった。 魚住四郎(うおずみ しろう) 夕日高校の教師で55歳(現代)。若い頃は正義感が強く熱血教師と呼ばれ、成績至高主義の教頭と争ったり生徒と体を張って向き合ったりしていたが、30年の月日を経て、受験受験と口うるさい教師となってしまった。教え子との再会で、かつての心を取り戻す。 厚木清俊(あつき せいしゅん) 夕日ヶ丘高校の新人の英語教師で3年1組を受け持つ。留年組の倉井啓介を更生させようとサッカーをやらせたり職員室を禁煙にしたりと若さ溢れる熱血漢。しかし彼のクラスの成績はかんばしくなく悩んでいる。実家は寺。 亀田先生(かめだせんせい) 夕日ヶ丘高校のベテラン教師。厚木清俊の若さをうらやましく思う。受け持ちのクラスの成績は学年一。厚木から留年組の倉井啓介の成績のことを頼まれる。 桜田門長介(さくらだもん ちょうすけ) 夕日ヶ丘高校の数学教師で、生徒指導も行っており生徒から恐れられている。猪木という不良をさんざん厳しくしたため卒業式で仕返しされると思っていたが、彼のグループからプレゼントを貰った。 天川星彦(あまかわ ほしひこ) 東都電気株式会社に勤めるサラリーマン。水野織江と七夕の日に結婚するはずだったが織江は事故で死亡。だが天の神様のはからいによって毎年七夕の晩に織江は会いに来てくれる事に。そのためお見合いもせず独身を貫き、織江を愛し続ける。 山内日夜子(やまうち ひよこ) 箱入りに育てられたためキスすらも恥ずかしく思う、うぶでお堅い23歳。チンピラに絡まれているところを黒沼錠二に助けられ、初めは彼をやくざと勘違いして怖がりつつ付き合っていたが、次第に彼を愛するようになる。 三ツ星マミ(みつぼし まみ) 新青葉商事株式会社に勤める料理が得意なOLで24歳。憧れの営業部のエリートの花形さんに得意の料理を振舞うべく自分の尾石荘アパートへ招くが、ドタキャンされ作った料理を同じアパートの住人へおすそ分けすると、住人達から求婚される。 村畑タツオ(むらはた たつお) 15歳の時にヤエちゃんという恋人を捨てて上京し、都立轟北高校の夜間部へ通いながらアルバイトに励み、ニッハツ自動車の優秀な営業マンとなった23歳。星野六郎と同じ村出身だった。東北の営業所に飛ばされるが、そこでも実績を挙げ、本社に呼び戻された。 黒沼錠二(くろぬま じょうじ) 東風アパートに住む映画俳優。山内日夜子に惚れ、声をかけて付き合うことになる。主演作品が決まり、日夜子の両親に挨拶に行った。 田代和子(たしろ かずこ) 24歳の女性。村上陽介との結婚式を目前に控え、高校時代の初恋相手の山口平吉を思い出し、友人の森下フミエの助言で故郷に会いに行く。山口も婚約相手がいたが、和子の一言で別の女性と駆け落ちしてしまう。 三島ユキオ(みしま ユキオ) 妻と息子がいる男性。高校では柔道部のキャプテンを務めた。小学生の頃、父が上京したまま行方不明になり、母と東京に来て母は宝くじ売りをしながら父を捜す。一度母の売り場に父と思しき人物が宝くじを買いに来たが、母に気づくと逃げてしまった。それ以降母は深酒をするようになり、ユキオが高校を卒業して3年後に母は肺炎で死んでしまった。 矢利貝種(やりがい たね) 田舎から出てきて娘の松代の家に同居し始めたおばあちゃん。庭に勝手に畑を作って松代に怒られるも、おタケさん(大田キン)の入れ知恵でボケた振りをして畑仕事を獲得する。孫は洋太郎。 矢利貝一家(やりがいいっか) 夢だったマイホームを手に入れるも、床上浸水する低い土地だったことがわかり愕然とする。しかし台風が来て浸水中、隣の沼田さんの話を聞き元気を取り戻す。一家の主は卓。 井戸山一家(いどやまいっか) 夢だったマイホームを手に入れるも、手違いで井戸がひいていなかった。井戸をひいた後、時代は水道水へと変わっていくが、井戸山家では一人娘の和子が嫁に行った後も井戸が健在している。 三島さん(みしまさん) チューブ入りのソフトチョコレート会社の三島屋製菓の社長。会社が潰れそうになり借金取りが押し寄せる中、上野駅から最終電車に乗り故郷に帰ろうとするも、途中駅で下りてもう一回戻ってやり直そうと決意する。 宮島洋助(みやじま ようすけ) 私立の二流大学の広告研究会に所属していた彼は、三友銀行の重役である父のコネを使わずに自力で大手広告社に就職した。そこで頭角を現すも、裏で父が手を回していることを知り辞職して家を出る。そして2年後、三丁目に「宮島デザイン」というデザイン会社を立ち上げた。 大原庄助(おおはら しょうすけ) 鳥目のおじいちゃん。のぞき犯を目撃し日頃ねたんでいた茶川竜之介を犯人に仕立て上げた。 三浦千秋(みうら ちあき) カメラが趣味の新橋商事のOL。27歳独身。男性に興味がなかったが、田村陽介というカメラ好きの男性と出会い、色々あったが結婚した。 代和木さん(よわきさん) 角丸商事に勤めるサラリーマン。キューバ危機を危惧し核戦争で人類が死んでしまう前にと、憧れだった同じ会社の友子さんにプロポーズしてOKをもらう。 砂原次郎(すなばら じろう) 茶川先生と同じ冒険出版社で「ワイルドキッド」という漫画の連載を始めた新人漫画家。桃子という同棲相手がいたが徐々に漫画が売れて何本も連載を抱えるようになると派手な女性と付き合うようになり、桃子を捨て留美子という2つ年下の女と結婚した。 松尾宅男(まつお たくお) 食虫植物栽培が趣味の32歳独身男。身長160cm。息子の嫁を見つけるのに奔走する世話焼きの母と二人暮らし。その母が見つけた由紀子という女性と結婚する。 松尾蓮太郎(まつお はすたろう) 松原商事株式会社を定年退職した晩に女房に逃げられた55歳。俳句が趣味で、雅号は「芭蓮」。松の湯で知り合った源さん率いる俳句の会のメンバーと鎌倉へ俳句を詠みに行く。他のメンバーは「逸茶」、「夢村」。じきに元の会社に再就職する。 水沼さん(みずぬまさん) 大木戸留男の友人。戦争中、南方でヘビやトカゲを食べたことがあり、自分の鼻を舐めるという特技を持っている。ミッちゃんからは気味悪く思われている。 杉田さん(すぎたさん) あけぼのアパートに住みハナコという猫を飼うサラリーマン。大阪に転勤が決まりハナコの貰い手がいないので置いていくが、テレビで夕日台駅で毎日杉田の帰りを待つハナコの姿を見て、三丁目に帰ってハナコを迎えに行く。 花水木里美(はなみずき さとみ) 中山文男と言う男性と結婚し嫁に出るも、二年も立たずに離婚して実家に出戻りし、肩身の狭い思いをしながらパチンコに明け暮れる日々を送る女性。 武智小五郎(たけち こごろう) 私立探偵。大財閥の幕之内家から多額の礼金を貰う約束で遺産を相続する孫娘の捜索を依頼され、大石キミ子をこの孫娘と決め付け、「母親の実の子ではない」という内容で嘘の調査報告書を書いて依頼者へ渡してしまう。 痣の花びらの枚数が違うことからキミ子は幕之内家の令嬢ではないことが分かり、依頼者に大激怒されてしまう。クビを言い渡され、調査費用すら払って貰えず、自身の探偵としての信用まで失くしてしまった。 大公路文子(おおこうじ あやこ) 「東都大学」の学部長の娘。理学部助教授で婿の直樹が入試問題を盗んで漏洩するという事件が発覚し、無実と言い張るも信じてあげられず彼は家を出てしまう。真実がわかった時彼は既に消息不明で、7年間捜し続けてようやく三丁目で銀行員をしているのを知る。彼は失踪後に自殺未遂をして記憶を失い、今は熊という名前になっていた。文子は彼の通う「くじら家」で働き彼と同じアパートに越し、彼のそばにいることを決意する。 大田福子(おおた ふくこ) 売れない大部屋女優の26歳。芸名は夏木麻美(なつき あさみ)。山口栄太郎(ペンネームは風間竣)という脚本家志望の大道具係と4年前から付き合っているが、最近は倦怠期。母からお見合いを勧められ、会場で男性と出会う。 岡田俊吉(おかだ しゅんきち) 友人の浮田に紹介された息子の勇作(27歳)の見合い相手の野口すみれ(23歳)を気に入るも、勇作は別の恋人と結婚しショックを受ける50歳。すみれに似ている女優のSのファン。釣りと将棋が趣味。 木下里子(きのした さとこ) 夫が病気の為内職で一家を支える主婦。買い物で相手がオマケしてくれたり夫の訪問販売の仕事の手伝いで物を売りつける超能力を持っているが自覚はなく、また三丁目でしか効果がない。慎太郎、裕次郎という名の2人の息子がいる。二人が稼いだお年玉を預かる振りをして食費にあてた。中学生の頃に実家の下宿屋「下宿館」に下宿していた美大生の藤田祐一が描いた里子がモデルの油絵を質屋で偶然発見し、購入した。この一家の話のラストは必ず「その後父の病気はよくなり、生活は楽になった」である。 西郷さん(さいごうさん) 三丁目に住む会社社長。婿養子で義父の会社を大きくした。家では亭主関白であるが趣味の最中では子供っぽい一面もある。 後藤さん(ごとうさん) 三丁目に来る紙芝居のおじさん。無償で病院にも紙芝居を見せに行くが、そこに入院しているマサル君のために紙芝居の内容(「宇宙犬ライカ」)をハッピーエンドに変える事にし、原作者の茶川先生の元を訪れる。 八重子さん(やえこさん) 戦争未亡人。生き別れた娘・由紀を15年捜し続けようやく見つけるも、人生に疲れたようなやつれた姿の自分が会いに行ったら迷惑がかかるとバーで悲しんでいるところ、その話を聞いていた日銀図正人という大学教授から「娘に会えるよう上品な貴婦人にしてさしあげる」と持ちかけられ、彼の豪邸で暮らし始める。彼の厳しい教育のおかげで見違えるような貴婦人に生まれ変わり、娘と感動の再会を果たす。 日銀図正人(ひぎんず まさと) 東京国立大学の心理学の教授。バーで会った八重子を上品な貴婦人に変えるが、その姿は彼が戦争中亡くした妻にそっくりだった。日銀図は八重子にプロポーズをした。元ネタは「マイ・フェア・レディ」のヘンリー・ヒギンズ教授。 熊沢さん(くまざわさん) 犬走刑務所から出所し、家族の元へ帰る。息子の勇太には外国へ行っていたと思わせていたが、勇太は父が刑務所にいたのを近所の噂で知っていた。嘘をついていたと嫌われるが、妻のフミ子が「罪をつぐなってきたからもう悪い人じゃない」と言い、勇太は許してくれた。 吉田志郎(よしだ しろう) 吉田シゲルの父。元は姉の嫁ぎ先(吉田シゲル曰く「みやのおじちゃん」の家)に一家で居候していたが、後に独立。仕事が見つからず、借金取りに追われる生活をしていたが、シゲルがラッキーを拾って以後、東都工業株式会社(第32集「ありの実に頃」では矢車物産株式会社)という勤務先が見つかり、以後の生活は安定している。その後係長に昇進。礼儀正しい性格。高熱を出し大雪で電車が止まって歩いて帰っている時、鬼島という家で休ませてもらったことがある。吉田シゲルが大人になるころにはすでに故人となっている。生活がかかっているためか、パチンコは堅実に打ち、また腕はピカ一である。一郎となっていた話(第29集「お歳暮エレジー」)もある。 吉田ヨシ子(よしだ ヨシこ) 吉田シゲルの母。勝男の母と並ぶケチな性格で、1〜2円安いだけでわざわざ遠くの店まで行くことも。間違って届いたお歳暮のハムを家族で食べてしまった時は、警察に捕まるのではないかとハラハラしていた。後に懸賞小説に受かって女流作家(代表作・「猫と女」)となる。 加藤光吉(かとう みつよし) 加藤ひろしの父。40歳。妻は加藤スミエ。老けて見られる上に髪が薄くなったり腹が出ていることを気にする東日産業株式会社の勤続20年のサラリーマン。第23集「夏座敷」では「和彦」と呼ばれていた。第25集「遠まわり」では課長に出世。初恋相手は中学時代の桜井花子。貿易会社を経営している兄・竜一が家に来た際、家族が尊敬のまなざしで見たり自分と比較されたりで悔し涙を流す。しかし竜一の実情は借金だらけの闇屋商売で、加藤一家に見栄を張っているだけであった。第30集「向日葵」では、長年腹の底から大笑いをしていないなと思い、ひろし達に協力させ大笑いを試みる。なかなか笑うことができないが、部長が転ぶシーンを思い出して笑うことができた。第36集「お父ちゃんの出番」では、山田さんが隣の家だということが判明。登場したりしなかったりするが、倹約好きでペチャペチャ音を立てて食事する母も住んでいるが、お盆に死んだ(第23集「夏座敷」)。湯たんぽ1つを家族で使いまわしていたが、後に3つ買い足す。 加藤スミエ(かとう スミエ) 加藤光吉の妻。口うるさい性格。妹のフミ子は他界しており、その娘のひろ子を引き取り本当の息子のひろしと双子ということで育てている。男の人をおだてて仕事をさせるという立場を心得ている。よし子という遺産にガメつい親戚がいる。学生時代はかなり慣らした不良(スケバン)だった。 角松子(かど まつこ) 51歳の専業主婦。仕事ばっかりで家での会話もあまりない夫に嫌気が差し、夫がまもなく定年を迎えるのと下の娘が嫁に行ったのをきっかけに、離婚して自立しようと決意。ただ現実は厳しく、50過ぎの女が働ける職場や住むアパートがなかなか見つからず、さらに夫から「定年退職がなくなり重役で会社に残ることになった」と言われ、疲労と精神的ショックで寝込んでしまう。しかし夫の松子に対する態度が変わり、松子は夫に惚れ直し自立を諦めることとなった。巨人ファンで、試合の結果により機嫌が変わる。 角さん(かどさん) 角松子の夫で丸丸商事の課長。仕事一筋で家ではゴロゴロして何もしない。ポチという老犬を飼っており、ポチが病気になった時出張先から何度も電話をする。松子は私が出産や病気の時一本も電話をしなかったのにと寂しがると、その時は電話が不通だったり若くて不器用だったと説明し常に大事に思っていたと話す。ナイターをよくラジオで聴くが、特に好きな球団はない。子どもに次郎と和子がいる。 田中紳一郎(たなか しんいちろう) 60を過ぎ、友人が次々と死に、自分の白髪やシワを見て老いを実感するようになった某文芸雑誌編集長。第5集「陽だまりの中で」で初登場。妻は他界。以前は部下で現在はフリールポライターをしている立花と娘の麗子が結婚し、男の孫ができた。犬も飼っている。街の煙突が火葬場の煙突に見えてしまうノイローゼにかかったことがある。 江戸宇戸高満(えどうど こうまん) 茶川先生が人形砂吉名義でカストリ雑誌に連載している「淫欲の獣人」を映画化したピンク映画監督。作品には石崎宏美がベティ朝岡名義で主演した。興行的には失敗に終わり、その後何十本か作るが、酒に溺れて他界する。 山崎一家(やまざきいっか) 父・吉蔵と母・富子は家出して行方がわからない息子の為男(ためお)を家に戻らせようと、新聞の三行広告の尋ね人を出す。まったく音沙汰がなかったが、炭屋の大石商店の家出をしていた息子が家に戻ったと知る。彼の名も溜男(ためお)で、山崎家が出した尋ね人を自分と勘違いしたとの事。肝心の為男はその後間もなく家に戻る。船乗りの正船員として立派になって帰ってきた。 遠藤きぬ江(えんどう きぬえ) 結婚して10年経つも子宝に恵まれなかったが、ようやく妊娠し、貴男を出産し溺愛する。妹の律子は大助という子どもがいる。 緑川今日子(みどりかわ きょうこ) 夕日高校の社会科教師の34歳。担任を受け持つクラスの中林明子が家出して板東錠という不良と同棲しているから家に戻せ、と校長から指示される。夫の達男は戦争で他界。息子の達彦は中学生。姪に理香がいる。 国木田一郎(くにきだ いちろう) 下町工場に勤める19歳の男性。ボーナスが出て実家に帰るのを楽しみにしていた矢先、仕立て屋銀次というスリにボーナスをスられ、犬飼という社長から強盗を企てるも、逆に投げ飛ばされる。しかし犬飼は警察につき出しはせず、説教をした後お金を無利子で貸してくれた。犬飼も過去に強盗をした経験の持ち主。 新井栄子(あらい えいこ) 短大卒業後、自宅で花嫁修業をしている。桜井哲夫(27歳)という学問以外には無知な変わり者の恋人がいる。 魚川耕介(うおかわ こうすけ) 仕事一筋だったが定年を迎え、唯一の趣味である釣り三昧の日々を送るも、今後の生活が厳しいと奥さんに言われ、釣り堀の管理人に再就職した。 竹田英雄(たけだ ひでお) 石崎宏美の12人目の男。E大の医学部4年。宏美とつくしを食べたり茶川先生の駄菓子屋で駄菓子を食べたりと、厳格な家庭では体験できないことを味わう。両親に宏美の素性がバレて別れないと勘当すると言われるも、それでも宏美と結婚する気でいたが、結局宏美が身を引いた。 白井権兵衛(しらい ごんべえ) 六さんと同じ中学校だった17歳で、当時は札付きの不良だった。ヨネクニボクシングジム所属のボクサー。111ポンド1/2。憧れの先輩ボクサーのスーパー風間が落ちぶれていくのを許せず、勝負を挑んだ。亀寿司という寿司屋の店員もしている。 田所松蔵(たどころ まつぞう) 三丁目の郊外にある農家のおじいさん。「鬼ジジ」と呼ぶ一平たちを案山子を使って脅かし、田んぼを守る。息子の次郎が農家を継ぎに戻ってきた。 草葉茂(くさば しげる) 神風特別攻撃隊の生き残りで、戦友だった上条の奥さんと息子の面倒を見ている。自分だけ幸せになる訳にはいかないと思っていたが、やがて結婚した。山野タクシーの運転手をしている。 栗林武(くりばやし たけし) 中小貿易会社の会計課長の42歳。絵描きが趣味。岡本次郎という画学生4年と知り合い、彼の描く抽象画が理解できなかったが、やがて彼は自分の火月荘というアパートが火事になって町を去り数年後画家デビューし、栗林も印象派から抽象画へと変わった。彼から一枚絵をもらっており、妻のトモ子はそれを玄関に飾って近所の人に見せびらかしている。母と子どものマサル・ヒナ子と暮らしている。妻と母は仲が悪い。 山田さん(やまださん) 鈴木家の隣人。鈴木家にテレビが無かった頃は、よく自宅のテレビを見せていた。松原商事株式会社の部長。飛行機に乗ることを怖がっていた。母親のお松さんと妻のナミエと一人息子のトモユキとの4人暮らし。宅間先生に太りすぎと言われ早朝マラソンを始めるも、2ヶ月で止めてしまった。愛煙のたばこは「ピース」。 山田ナミエ(やまだ なみえ) 山田さんの妻。主婦。パーマ頭が特徴で現在は図々しい性格ともいえるが、昔はかなりの美少女で繊細でもあり、好意を持っていたいとこの村田さんを友人に取られてしまったことがある。また、義母と洗濯や炊飯の主導権をめぐって対立していたことがある。吉田ヨシ子が醤油を借りに来た際、玄関に置いていた財布から千円札がなくなって彼女を疑うも、犯人は夫だった。疑ったおわびに吉田家に二十世紀梨を差し入れる。自転車に乗れなかったが、懸賞で自転車が当たり、以来よくサイクリングをしている。 花咲さん(はなさきさん) 山田さんが早朝マラソンをしている時に出会った、定年退職し一人暮らしをしている老人。マラソン中に他人の家の庭や道端に花の種を蒔くのが趣味。その後癌で入院し死去する。 朝子さん(あさこさん) 青森の浅虫温泉の「ハトヤマ旅館」の長女。両親から町の観光会長の息子との縁談を進められるが、三日月旅館の板前見習いの次郎と駆け落ちして上野までの鈍行に乗るが、翌朝、特急「はつかり」で上野に先回りしていた両親に連れ戻されてしまった。しかし次郎は両親を説得して結婚を認めさせ、婿入りして一緒にハトヤマ旅館で働いている。妹がいる。 まき子さん(まきこさん) 40近い主婦。夫と、娘と長男と次男の政男と暮らしている。激しい恋をしたことがないまま結婚したため新たな恋に憧れるも、改めて夫の魅力に気づく。 亀川新二(かめがわ しんじ) 「○○物産」の新入社員の22歳。五月病で仕事を挫折気味だが、三丁目で幼い頃の自分と祖母の姿を見て自信を取り戻す。 玉川草一(たまがわ そういち) 38歳。小さい頃からプロ野球選手を夢見ており、ようやくプロ入りするも1軍と2軍を行ったり来たりの日々で、ついに自由契約を言い渡された。寂しく河原を歩いていたとき、「夕焼けの精」と出会う。 植木ひさし(うえき ひさし) 御花見商事の営業部課長の38歳。宴会芸と部下上司問わずにするゴマスリが得意。妻は秋子。太郎(小学5年)と次郎(小学3年)という二人の息子がいる。母・文枝が死に、ガンコで横柄な父・守雄(70歳)を引き取るが、太郎と次郎と折り合いが悪い。しかし父は押し込み強盗を剣道5段の腕前でノックアウトしてみせ、その一件後は息子達と仲良くなり性格も多少柔らかくなった。離婚歴があり前妻との間に双子の子がおり、そのうちの一人が太郎でもう一人は別れた妻が引き取った西郷一郎だった。 石川広美(いしかわ ひろみ) 19歳。「貿易産業株式会社」に勤めるOL。だらしない性格で、ジャズ喫茶で知り合った山野敬一郎という男と暮らし始める。いい加減なその日暮らしをしながらも、徐々にしっかりしなければと考え始める。職場の真面目な男と結婚する。 北条夫婦(ほうじょうふうふ) 夕日町の古いアパート・みすず荘に引っ越してきた真一郎と貴美子。貴美子は父の政略結婚から逃れるために助教授の地位を捨てた真一郎と駆け落ちしてこの町に来た。真一郎は後に家庭電機メーカーの技術部長になる。 山野敬一郎(やまの けいいちろう) ジェームズ・ディーンに憧れる青年。石川広美と同棲するが、彼女をほったらかして遊び回ったりする。仕事も長続きしない。将来は真面目な父親になる。 藤井不二子(ふじい ふじこ) 藤井マモルの妻。小春荘に住む。マモルとはよくケンカをしては実家の荒井家に帰って母に相談する。夕食にハンバーグばかり作る。マモルの影響で野球ファンになる。 藤井マモル(ふじい マモル) 藤井不二子の夫。松芝電機株式会社に勤務。巨人ファンでラジオのナイター中継に夢中になっていたが、仕事の取引相手と巨人・阪神戦を観戦して阪神ファンの相手を怒らせてしまった。それ以来冷めてしまう。アパートの隣の部屋には植田マモルという人物が住んでいる。 柴口錬太郎(しばぐち れんたろう) 三丁目にやってくる紙芝居屋。通称「シバレン」で、自分でもそう名乗っている。生活が荒んでおり、酒と煙草が何よりも大好きで、自分の縄張りに新人紙芝居屋がやってくると殴って追い出そうとするなど、悪辣な手口も行う。 しかし「この道三十年」と自ら語っているように紙芝居の技術は抜群で、かつては全国紙芝居コンクールで優勝したこともある(部屋の優勝カップや記念写真で確認できる)。最後まで紙芝居の未来を信じ「紙芝居はこの先もずっと続くんだ、子供たちはいつの時代も紙芝居が大好きなんだから…」と語っていたが、やがて胃ガンで死ぬ。 その後テレビの普及と共に紙芝居は急激に姿を消してしまい、シバレンと最後に話した新人紙芝居屋の青年は「シバレンさんの死と共に、紙芝居の時代は終わった…」と後になって思うのだった。 伸子さん(のぶこさん) 椿アパートに住む身長175cmの女性。自分より背が低い佐々木小次郎の恋人。実家は長野で、両親も父より母の方が背が高い。 正男さん(まさおさん) 実家を出て上京し、看板屋に弟子入りし、主人夫婦の一人娘の婿になり、会社を任され、社長になる。実家からは母が死ぬまで干し芋が送られ続けた。旧姓は大河原。 トンボ 17歳のマコと同棲を始めた19歳のミュージシャン志望の男性。二人は喧嘩をするも仲良く暮らしていくが、ある日クインレコードの服部伸一というプロデューサーに見出され、売り出してもらうために女と別れろと言われたため、マコを捨ててアパートを出た。 怪人X(かいじんX・本名不明) 町外れの掘っ立て小屋に住んで、廃品回収や煙突掃除で生計を立てている正体不明の人物。壊れた物を元に戻す不思議な力を持つ。いつも大きな帽子をかぶり長いマフラーを巻いていて、顔は見せない。第38巻のラストで、30世紀の未来と関わりがあることが明らかになる。一平たちが遊び場にした自然保存館の管理もしており、20世紀にやってきた未来人とも関わっている(後述)。「三丁目七不思議」の一つで、正体は元プロレスラー、サンタクロース、30世紀の未来人が送り込んだロボット、電球や真空管が頭の部分に詰まっているなどいろんな噂がある。三丁目には前述の自然保護館やおばけ煙突と夕日小学校のあかずの物置に通じる防空壕がいくつもあり、よくここに出没し、中で迷った一平たちを助けたりした。 神保さん(じんぼさん) 日真田探偵にある女性の捜索を依頼する神田で古本屋を営む男性。その女性は道端で腹痛に襲われた際に介抱してくれた、空襲で死んだ妻によく似た女性とのことだったが、実はその正体はタヌキであった。ショックを受けるも、そのタヌキの化ける亡くした妻にその後も逢いに行っている。 山口さん(やまぐちさん) 大学のミステリー研究会のOB同士で親友の斉藤は、3ヶ月前に電車に轢かれ死んでしまった。警察は自殺と断定するも山口は信じることができない。 関谷年男(せきや としお) 出版社に勤める青年。5人兄弟の末っ子で母は5歳の時に他界。恋人の真理子の家に行き家族全員に好かれるが、結婚式直前に真理子は交通事故で死んでしまう。年男はその後もこの家を訪れ仏壇に線香を上げ、庭になるいちじくの実を味わい、家族と親交をもつ。5年後、年男のことをひそかに憧れていた真理子の妹の奈津子と結婚した。 死神(しにがみ・本名不明) 大田キンをあの世に連れて行くために大晦日に迎えに来たが、寝過ごして期限の0時を過ぎてしまったので連れて行くことができなかった。 佐藤さん(さとうさん) 鈴木則文の友人。浮き沈みの激しい人生を送っている。サンマが好き。 かつては出世頭で、自ら会社を立ち上げベンツにのっていたほど儲かっていたが、会社が倒産してしまう。その後道路工事で働いて日々を暮らしていたが、離婚した(妻に離婚を突きつけられた)後、ダッコちゃん人形ブームの際に「オンブちゃん人形」を作り一山当てようと狙ったが大失敗。とうとうブラジルへの移住を決意し、さらにそこからハワイに移った。 別れた妻との間に息子の英太郎がいる。今は現地の人間・アグネスと再婚しハワイの旅行会社で働いている。アグネスとの娘にシンシアがいる。 ブラジルへ移住した回のラストでは「その後の消息は分からない、コーヒーみそとしょうゆはとうとう送られてこなかった」と記されていたが、作品中でその後数回鈴木家を訪れている。パイナップルや、コーヒー豆で作った醤油をお土産に持ってきていることから、少なくても一時期は事業が順調であったことを伺わせている。 天地めぐみ(あまち めぐみ) 人気ポップス歌手。愛嬌をふりまくアイドル生活に疲れて失踪し、星野サクラの勤める松上電機工業で「暗井めぐみ」として働く。サクラは六さんに紹介して付き合うことになるが、周囲にアイドルの天地めぐみとバレ、六さんは別の世界の人になってしまったと諦める。 町田勇介(まちだ ゆうすけ) 「大手商事株式会社」に勤める営業部係長の35歳。妻の良子と息子の勇太郎を事故で亡くしている。ススキヶ原のタヌキに化かされて事故で亡くした妻の良子と息子の勇太郎の幻影を見た。 美空さん(みそらさん) 三丁目に住む気象庁職員。しかし気象庁では経理の仕事をしており予報官ではないのに、三丁目の住人からは天気を尋ねられることが多い。まれに天気予報が外れると文句を言われてしまう。怪雨などおかしな気象の解説をしたこともある。妻を交通事故で亡くして一人暮らし。生活は非常に質素であることが窺える。嫁いだ娘がいるが、浮気性でギャンブル好きの旦那の宏一に愛想をつかして孫二人を連れて家に出戻りに来た。三人を養っていく覚悟を決め宏一が謝りに来た時も追い返そうとしたが、娘と孫は再び宏一と一緒に暮らす事になった。愛煙のたばこは「しんせい」。 石上三年(いしがみ みつとし) 毎朝新聞政治部記者の48歳。一人息子の勇気の登校拒否に悩む。 上村冬子(うえむら ふゆこ) 家事手伝いの27歳。なかなか縁談がこないので、器量のいい妹・愛子(24歳)を姉より先に嫁に出せないと両親は嘆いていた。そこに愛子の見合い相手の大門銀太郎の父の銀蔵がやってきて、冬子に大門物産の開発部の課長である29歳の小倉敬助と言う男性を紹介し、冬子との縁談がまとまった。小倉は音楽をやっていて「愛ははばたく」というヒット曲の作詞作曲をしており、冬子との結婚をきっかけに会社を辞め音楽一本で生きていく決断をした。 野口ヒデキ(のぐち ヒデキ) エース自動車販売に勤めるサラリーマン。父は都電の運転手を30年勤めて定年を迎えた。子どもの頃は父を尊敬していたが、中学生になるとだんだんと父に冷たくなっていく。 酒井則夫(さかい のりお) 新橋商事株式会社に勤務するサラリーマン。22歳のクリスマスイヴに恋人の小百合にプロポーズをしようとしたが、彼女には三井という婚約者がいてフラれる。その時に小百合にあげるはずだった父から貰ったお金で買ったスカーフを母・文枝(46歳)にあげたらとても感激して喜び、自分のお金で買ってあげていればと後悔する。後に春子という女性と結婚。新婚1ヶ月の頃、お酒を飲みすぎて意識がなくなり、妻との自宅ではなく実家に帰ってしまったが、朝起きて朝食を食べるまでまったくその事に気づかなかった。高校の同級生の松原はバーのママをしている。 初奈純(うぶな じゅん) 28歳の独身サラリーマン。真面目で誠実そうだが気の弱そうな風貌。高木寫眞館に飾られた写真の女性に一目惚れするが、その女性・千代子は十数年前に空襲で死んでこの世にいないと知りショックを受ける。直後に交通事故で入院するが、その病院の看護師であった千代子の姪・智代と出会い結ばれる。 遠野行雄(とおの ゆきお) 48歳で大手生命保険会社の課長(平成12年時点)。入社以来30年ずっと経理にいたが突然営業に回され、1ヶ月たって1件も契約が取れず落ち込んでいたが、靴を磨いてもらいやる気が出てその後契約をどんどん取ることができた。死んだ父も靴磨きをしていた。息子と娘がいる。 犬吠岬五郎(いぬぼうさき ごろう) 弁護士を目指している27歳。恋人の港野ヨーコに彼女が拾った猫とともに捨てられる。 港野ヨーコ(みなとの ヨーコ) 歌手を目指してジャズ喫茶で歌う21歳。猫を拾い同棲中の犬吠岬五郎の反対を押し切って飼うが、田舎に帰って結婚し犬吠岬と猫を捨てることに。大田原という土地成金の家に嫁ぎペルシャ猫のマリリンと幸せに暮らすも、犬吠岬と猫のことを思い出すと胸が痛む。 旗本一郎(はたもと いちろう) 妹の百合子とチャンネル争い中、ガラスの灰皿を額に投げつけられて大出血し、三日月形の傷ができる。40歳の時、妻・美枝子にその話をすると、美枝子はそれまであまり好きではなかった百合子に対し親近感が沸くようになった。百合子は現在人気女流作家。一郎には二人の子ども(清美と正明)がいる。 お花さん(おはなさん) 三丁目の「幽霊屋敷」の主人のお婆さん。普段は息子夫婦と別の家で暮らしているが、たまに嫁と喧嘩して愛猫のタマとともに家に戻ることがある。家が荒れ放題なためか、子供達には勝手に死んだことにされている(故に、いるはずの無いお花さんの幽霊がいるという噂の遠因になった)。 吾一さん(ごいちさん) 単行本3巻『おじいさんの旗』に登場。三丁目の夕日台の踏切番をする、一年後に定年退職を控えた男性。真面目に誠実に務める傍ら、待機所で花を上手に育てていた。ようかんが好物。 大田キンに好意を持たれており、「退職したら(タバコ屋を)手伝ってくれないかい、部屋代はいらないから」と持ち掛けられ、本人もまんざらではなかった。その際、「お互いに戦災で連れ合いをなくした身だし」とキンが発言しており、かつては妻がいたことが示唆されている。 近年では一平達のイタズラや、危険な踏切横断に手を焼いていた。ある日ほんの少し目を離した隙に、一平達が勝手に遮断機の下りた線路を渡ろうとしてしまう。そして一平はレールの隙間に足を挟まれてしまい、慌てて助けを求める。急いで踏切内に入り非常手旗を振ったが、緊急停車はとても間に合わなかった。 一平を助けようと身体を抱えこみ、なんとか足を抜こうと試みる。ギリギリで足が抜けて一平は助かったのだが、吾一さんは退避が間に合わず電車に轢かれてしまい、帰らぬ人となってしまった。 キンに「チューリップ、咲いたらおばあちゃんのところへ持っていくよ」と約束していたが、それは叶うことはなかった。キンはしばらく待機所に来るたびに涙を流し、「チューリップがきれいに咲いたよ…」と彼を偲んでいる。 それ以降は流石に一平達は懲り、線路遊びをしなくなった。皮肉なことに吾一さんが亡くなった後間もなく、夕日台の踏切は自動踏切になった。 大滝さん(おおたきさん) 三丁目の子のよく塀に落書きされる家に住む主人。一平が書いた似顔絵のおかげで家に入られた泥棒が捕まり、そのお礼に一平に好きなだけ落書きをさせてあげることになった。 大前田春子(おおまえだ はるこ) 大前田章一郎と新婚ほやほやの女性。仕事はモデル。旧姓は石川。朝が弱い上に家事全般がまるでダメなので、新婚1ヶ月ともたずに実家の母(父は他界している)の家で同居を始めた。ある日、そんな事情を知らない章一郎の母が尋ねてくることになる。 大田正吉(おおた しょうきち) 息子のいる男性。子どもの頃、仲の良かった北山修一と中原和子とよく縁日に行っていた。大人になって久しぶりに行ってみたら和子と再会し、修一と結婚していたことを知る。その縁日には宇宙人の親子が紛れ込んでいた。 亀川伸男(かめがわ のぶお) 「小額出版」に勤める男性。高校の時から付き合っている鮎子という恋人がいるが、百合子というセクシーな女性に誘われ家に行ってしまう。そこで台風がやってくる。 引田天吾(ひきた てんご) 丸屋デパートでおもちゃ売り場の手品コーナーを担当する54歳の課長。手品の腕は抜群。ある日、同期の大山部長が会社の金庫から金を盗み、引田に事情を打ち明ける。引田は得意の手品で大山部長を救う。 西野さん(にしのさん) 35歳にもなって登山にばかり夢中になる男。普段は頼りないが、山に行くと凛々しい表情となり頼もしくなる。母を心配ばかりさせていたことにようやく気づき、山をやめて結婚し子どもも出来た。 高木絵理(たかぎ えり) 19歳の女性。15歳年上の弁護士の霧島咲郎と結婚したいが年が離れ過ぎということで母・文枝と祖母に反対される。彼を家に連れてくると反対していた二人の態度が一変。霧島は死んだ絵理の父にそっくりだったのだ。晴れて結婚が決まり、高木一家は田園調布の彼の家に同居することになるが、霧島は歳が近い文枝と気が合って話がはずみ、それを絵理は嫉妬してしまう。 高木宇津夫(たかぎ うつお) 中小企業株式会社の課長の49歳。更年期障害に悩む。ある日バーバー野村で間違えられて白髪を黒く染められ、元気を取り戻す。 犬久井一家(いぬくいいっか) 仲が悪くケンカばかりする夫婦と、息子の宏之と友之の一家。ある夜父と母がケンカし、翌朝になると母の姿がなくなっていた。 良美さん(よしみさん) 出産を控えた女性。夫の光一は結婚してすぐ九州に単身赴任してしまった。10ヶ月振りに光一が帰ってきた大晦日、急に産気づく。予定日まではあと一週間あったので準備も足りない。産婆たちは忘年会をやっていたので酒が入って使い物にならない。大晦日の夜では病院もあてに出来ないという状況で子供を取り上げてくれたのは、それまで馬が合わなかった光一の母だった。無事に赤ん坊が生まれ、以降はその義母とも仲良くなった。 須藤太郎(すどう たろう) 両親の反対を振りきってプロボウラーを目指す21歳。恋人の椿百合が流産による出血多量で死んでしまい、悲しみあまって自殺をするも失敗する。ボウリングや恋人の記憶がなくなったのをいいことに、両親は太郎を大学に入れ父の会社に勤めさせる。後に結婚し息子を儲ける。 柿本さん(かきもとさん) 妻に先立たれ、男手一つで育ててきた一人娘の桃子をデパートの火災で亡くしてしまった男性。桃子の婚約者だった栗夫と飲みながら桃子の思い出に浸る。 峰子さん(みねこさん) 小さい頃から猫を飼ってきた女性。夫は正次。娘の恵と息子の実がいる。新しく飼う猫が以前大切にしていたぬいぐるみの猫・トンコにそっくりだったので同じ名前を名付ける。旧姓は猫田。 中畑一家(なかはたいっか) 夢のマイホームを頭金50万を条件に探すもなかなか見つからず、ようやく見つかり入金を前に喜ぶ中、主人の従兄弟の熊田寅夫が息子・太郎の手術費用を無心に来る。主人は妻のヒトミと家を諦め彼にお金を貸すことにした。決めかけた物件の不動産はサギ会社だった。 榊原郁代(さかきばら いくよ) 夕日町がエリアのバス会社「マルワバス」の女性車掌。16歳の入社時は車内で転んだり乗り物酔いしていたが、その後改善。伊豆ゆきの貸切バスのバスガイドも務める。同僚の春子とスキーに行ったときに加山裕二郎という恋人ができた。 萩原キン(はぎわら キン) 28歳のマルワバスのベテラン・バスガイド。新人に厳しくあたるため「オニババ」と呼ばれていた。やがて結婚退職することになり、榊原郁代からビックリ箱となった退職祝いをもらう。 松子さん(まつこさん) 鈴木則文の親戚で、保険の外交員。山田さんが初めて飛行機に乗る際に保険の契約に行った。いろんな人にニンニクの粉をあげる。おしゃべりで子どもの自慢をしたり入院している人に生命保険を薦めたりと、空気を読まない発言をしたりして相手を苦笑いさせる。実は「おネズミ様」という御利益のある本尊を薦める宗教の勧誘員である。長男・文男、長女・淳子、次男・京介。父は浮気して家を出ている。子ども達には甘い。 梅村通(うめむら とおる) フリーの旅行記者。仕事が減り人生に疲れ、結婚して仕事から足を洗おうと思い、旅先で出会った女性の元を訪れるも、誰も相手にしてくれない。そんな中、持病の痔が悪化する。 大久保彦吉(おおくぼ ひこきち) 明治22年生まれの70歳で元公務員。妻・息子夫婦・二人の孫と暮らす。節約に関して口うるさく頑固な性格。孫は達彦10歳と美樹。囲碁中に脳卒中で死去。 風間仁兵衛(かざま じんべえ) 錠前屋で前科4犯の空き巣。盗みはするが児童施設にお菓子の寄付に行ったり、盗みに入った家で一家心中を図ろうとしていた落田さん一家をお金を渡して思いとどまらせたりし、義賊と自称している(だがバクチと酒にも使う)。後に刑務所に入り出所した後、脳卒中で倒れ生活保護を受ける身となる。息子の小太郎と15年振りに会い引き取ってくれるが、息子は自分のしてきたことの反省もしない父にうんざりしている。小太郎の嫁・山内千代子は昔聖小羊園におりそこに寄付にきた風間の事を覚えていた。話を聞くと千代子の家族は心中しており、その原因は父の会社に泥棒が入って金を盗まれたからとの事で、その犯人が自分の事だと気づいた風間は、人を傷つけ不幸にしてきた自分は義賊なんかではないという事をようやく悟り、悔やむのであった。 尾形英夫(おがた ひでお) 戦争で両親を亡くし、14歳の時に遠い親戚の尾形家に引き取られる。その家の娘の尾形淳子を妹として面倒を見る。新しい両親は国立大学にも入れてくれたが、タクシー事故で他界。残された女子大生の淳子と二人で暮らしている。淳子にいい相手を見つけたいと思いつつも、自身も淳子の事が好き。後に淳子と結婚する。 富岡梅子(とみおか うめこ) 税理士で節約家の夫をもつお婆さん。夫の死後、いつもの迎えの電話が鳴りまさかと思って迎えに行くも夫は来ず、悲しみに耽る。 糠田ナス(ぬかだ ナス) ぬかみそ漬けが得意のおばあちゃん。長男家族と暮らす。40年以上使っているぬか床で作るぬか漬けは長男家族や長女の花子夫婦にも大好評で、花子の夫・光男が勤める新聞社主催のぬかみそ漬けコンテストでは第1位を獲る。85歳のとき、ぬかみそをかき混ぜながら死んでしまう。 トミ子さん(トミこさん) 一戸建てを買うために、サラリーマンの夫とボロアパートに住み生活費を切り詰めながら内職をしたり廃品回収をしたりして貯金をし、ようやく土地を買うめどが立つも、理想の場所はどこも予算オーバー。諦めかけていたときに、夕日町に予算内で買える土地を発見。夫と気に入って買う事を決めるが、妊娠が発覚し出産費用や養育費がかさんで家を諦めることになった。後に郊外の団地が当たり、そこに家族で引っ越す。 マチコさん 若い頃に両親を戦争で失い、ホルモン焼き屋、バー、キャバレー、銀座のクラブを経て、居酒屋のおかみをしている。同じような境遇の松下耕之介との出会いを繰り返す。 吟醸麗子(ぎんじょう れいこ) 中小物産株式会社に勤めるOLの27歳。お酒が大好きで日本酒に詳しい。酒好きが元で恋人の雅彦にもフラれるが、旅行先で参加した利き酒大会で優勝し、地元の蔵元という酒造組合の会長から跡取り息子の嫁になってくれと頼まれ嫁に行った。 千葉慎二(ちば しんじ) 29歳。売れない映画俳優。質屋で夏物と冬物を出し入れして常にナフタリン臭い。恋人・ヨー子に振られたりしながらも、いつか大役がもらえる事を信じてやられ役を続けている。毎朝マラソンをして体を鍛えている。百合子という女優志望の女性の面倒を見たことがある。 高岡健(たかおか けん) 刑務所から13年ぶりに出所した51歳。お好み焼き屋の純子と知り合い、一緒に支え合っていこうと言われる。 桜井みどり(さくらい みどり) 27歳のホステス。22歳の大学生の山口次郎と松原荘で同棲している。同じアパートに住むおばあさんと仲が悪いが、山口の留守中に40度の熱で苦しんでいる時看病してもらった。 桜井明美(さくらい あけみ) 29歳のホステス。駆け落ちして上京し、雪菜荘に住む。年末に同じキャバレー「閑古鳥」で働く遠藤豆子の息子の豆太郎を預かり、正月に彼を息子と偽って勘当された実家へ一緒に行く。 某博士(ぼうはかせ) 何を研究しているかわからない博士。正体は謎。しかし職業の割に三丁目の安い住宅に住んでいて、安い食事をしているし、電気の契約も5アンペアである。スパイが調査しに来たが、蛙のへそで茶をわかす研究をしていたことがわかりあきれられた。スパイも気が付かなかったが、実は『蛙のへそで茶をわかす研究』は、微弱なエネルギー源から莫大な力を引き出す事ができるという、とてつもない大発明であるが、研究している博士もその事はあまり理解していない様子。電子レンジや物質電送機も発明している。『鎌倉ものがたり』にも出演しているが、こちらは「某博士(ぼうひろし)」と読む。 松平幸吉(まつだいら こうきち) 45歳、中堅企業の課長。妻と二人の子どもがいる。若い頃は外国航路の船員になるのが夢。双子の兄がいたが4歳のときに川で溺れて死んでしまった。ある日港で出会った船乗りからメリケン政という船乗りの話を聞き、死んだはずの兄かもしれないと考える。 宇奈田早男(うなでん はやお) 電報配達員、32歳。三丁目の人々に電報を配達する。妻・サトコさんが無事に長男を出産したことを電報で知り、喜ぶ。 若林慎吉(わかばやし しんきち) 夕日中学校の英語の先生で23歳。生徒に呼ばれているあだ名が、自分が中学の時に嫌いだった野毛山源吉という英語の先生と同じ「ケムシ」という事を知り落ち込むが、実はベン・ケーシーの「ケーシー」だっと知る。眉毛が太く、スティーブン・フォスターが好き。 田所さん(たどころさん) 春代という50年連れ添った妻を亡くしたが、その霊魂は今もそばにいて一緒に生活していた。やがて亡霊という正体を明かして消えていなくなってしまう。 青島(あおしま) 「ヨドバシオモチャ」のデザイナー。ライバルの「土井玩具」に負けじと、相手が作っていない戦争もののオモチャを作って売り上げを伸ばし次期社長も視野に入っていたが、ヨドバシ製のオモチャで子どもが手を怪我してしまう事故が起こり、取引先からどんどんキャンセルされてしまう。 木下昌子(きのした まさこ) こ難しいことを言うW大学経済学部4年の森田進一という21歳の男と「鏡荘」というアパートに引っ越してきた19歳。喫茶店のウェイトレスをしている。部屋の窓に映る中島礼子という以前その部屋に住んでいた女性の姿を見るようになる。 亀田夫婦(かめだふうふ) 苦労して頭金を貯め新築の分譲住宅を購入し二人の息子と暮らしている夫婦。分譲の隣の家に越してきた鶴田一家が元気がないことを住宅ローンの返済が苦しいと思い込み、自宅の食事に招いて励ました。実は鶴田一家は田園調布の300坪の豪邸に住んでいた金持ちだったのだが、事業に失敗してこの家に引っ越してきたのだった。 林真季子(はやし まきこ) 若い頃、歌手の加山栄作と同姓同名の3歳年下の人物と同棲していた。今は結婚し息子と娘がいる。旧姓は江原。 松井スマ子(まつい すまこ) 80過ぎのおばあちゃん。60年連れ添った夫と元気に暮らしている。お見合いを沢山していたせいで、今の夫とお見合いした場所を勘違いしていた。最近忘れっぽい夫はその場所の事はきちんと覚えていた。 お花(おはな) 庭にヨモギがたくさん生えている家に黒猫のタマと暮らすおばあちゃん。人嫌いで近所付き合いがあまりなかったが、とある事件がきっかけで人嫌いが直る。 大杉さん(おおすぎさん) 大杉勝男の母。40歳目前。体力には自信があり力持ちだが、ことわざを間違って覚えたりしていることから、あまり学がない模様。 酒好きで怠け者の夫と喧嘩が絶えなかった。たまたま競艇で儲け、上機嫌で家族全員をレストランに連れて行ってハンバーグを食べさせてくれた数日後、酔っ払って道路で寝ている所を車に轢かれて夫は死んでしまう。しかし、その時は棺にすがりついて大泣きしており、あれだけ喧嘩をしていても、彼女にとっては大切な夫であったことが表現されている。 その後次男と三男は養子に出され、長男の勝男と末っ子のしげ子と三人で暮らしている。キャバレーで働くがお客がつかず(接客したお客が2度と店に来てくれなくなる。オーナー曰く「たまたま君の顔が死んだおふくろに似ていたから、気の迷いと懐かしさ、甘えたさで採用してしまった」)すぐクビになり、その後は大衆食堂で働いている。 買い物ではとことん値段をまけさせたりするドケチぶりで、すぐ勝男を殴ったり、言葉遣いが乱暴で相手を罵倒するなど気が強いが、実は子どもに甘い面もあり、ジャンパーに迷子になった時の非常用のお金百円を縫い付けたりした。亡くした夫が唯一くれた物はオルゴールの宝石箱。花が好き。 木下捨子(きのした すてこ) 水商売をしている女性。最初は子供の木下清一に虐待を行っていたが、「弁当勉(べんとう つとむ)」先生という音楽家が清一の音楽の才能を見つけ、イタリアに連れて行く。最初は弁当先生を信じていなかったが、後に高く評価するようになる。 ユカさん 両親に無理矢理お見合いをさせられ、恋人の牧田順一と駆け落ちするも、待ち合わせの東京駅に順一は現れず、結局駆け落ちは中止。親の決めた相手と結婚し、二人の子を持つ。後に東京駅で順一と再会し、駆け落ち当日の真相を知る。 牧田順一(まきた じゅんいち) ユカさんと駆け落ちをしようとした男性。だが駆け落ちは中止になり、会社の重役の娘と結婚するも、離婚し会社を辞める。その後、下町出版有限会社のデスクとなり別の女性と再婚した。 広尾(ひろお) 根倉冬樹と仲吉今日子の幼馴染で、大手出版社に勤めている。今日子の事が好きなようである。マンガの持ち込みにきた三ノ輪について才能がないと思うも本人には言えず、荒川恵一に忠告するよう頼む。 藤井さん(ふじいさん) とある会社に勤める独身貴族。ある年の暮れに遊びすぎて、正月に金も無い食べる物も無いという大失敗をしでかす。その窮地を友人の家族の暖かさに救われたことから、半年後に見合い結婚をした。 北国親子(きたぐにおやこ) 父の耕二郎は東北出身で7人兄弟の次男、母の奈津子は九州出身の一人っ子。毎年お正月は耕二郎の実家に帰省することに決まっているが奈津子はたまには自分の実家に帰りたいと思うも、息子の哲也もスキーを楽しみにしていたりでなかなか言い出せない。そんな中、耕二郎は勤務先の友住物産株式会社の上司の田村部長から、一人娘の奥さんを大切にしろと言われ、正月は奈津子の実家に帰ることにした。 鶴亀竜彦(つるかめ たつひこ) 父・竜吉から三味線鶴亀流を引き継ぐよう教育を受けていたが、陰でギターを練習しておりシンガーソングライターになるといって父と対立し家を出る。その後バックバンドや流しをやるも目が出ず、父が危篤状態と知り、家に帰る。父に三味線を弾いてみせると、父は息子の腕前に納得いかず病床から立ち上がり、一喝。元気になった父から三味線の指導を受ける日々が戻った。 中村秋子(なかむら あきこ) 病気で入院している母を持つ女性。母が亡くなった後、家の行李から母が若い頃に書いた詩集を発見した。息子がいる。 母(はは・本名不明) 子ども3人の母。子どもの頃は泥だんご作りの名人。犬のシロ、猫のミーを飼っている。 おばあちゃん(本名不明) 飼い猫のモモと話ができる、リューマチ持ちのおばあちゃん。家族は息子夫婦と孫が二人。家族が一泊旅行に出かけている間にモモがつれて来た三丁目の猫達と新年会を楽しんだ。北斎先生(猫)にリューマチを治してもらった。 岡本山太郎(おかもとやま たろう) 戦前は日本一の腹話術師といわれていたが、最近はあまり仕事をしていない。石坂浩一に腹話術を教えるうちに、また表舞台に立つようになった。空襲で妻と息子を亡くしており、息子の「小太郎」という名を腹話術の人形につけている。トムという犬を飼っている。 遠井道則(とおい みちのり) M大学経済学部を卒業し中上産業株式会社に入社する男性。学生時代のアパートの隣に引っ越してきた雪国生まれの雪野トキに一目ぼれする。清楚な女性だったがだんだんと都会の汚れに染まっていく彼女を遠井は常に想っていた。悪友の飯塚のハッパに奮い立ちトキが実家に帰ろうとしていたところをプロポーズをする。 梅原隆二郎(うめはら りゅうじろう) 茶川先生の「少年冒険団」の挿絵を担当することになった売れない画家。芸大出身。茶川先生と意見がぶつかり何度も揉めるも、じきに和解し飲み仲間となる。貧乏暮らしで妻と二人の子どもと落穂荘アパートで暮らす。弟の家に金の無心に行くので夫婦から煙たがれている。 安田信男(やすだ のぶお) 神田商事に勤める係長の38歳。怖い妻の照子と二人暮らし。ある日野良犬を拾うが照子に飼うのを反対され、近所の未亡人の貞子に世話を頼む。浮気をしていると勘違いした照子が貞子家に乗り込むも真相を知り、野良犬はワン公と名づけられ安田夫婦が飼うことになった。 山田三枝子(やまだ みえこ) 48歳の主婦。夕日高等学校の同窓会の誘いが来てダイエットに励む。理恵と和行という子どもがいる。 三浦百和(みうら ももかず) 出版社に勤める男性。森久保アパートで同棲している広告代理店に勤める山口友恵にプロポーズしたが、友恵は最初エイプリルフールの冗談だと思った。 杉田さん(すぎたさん) 夫とヨシオという息子と娘と四人暮らし。隣に引っ越してきた松島さんの夫とは昔2年間同棲していて、その頃作っていたカレーを作って松島家に届けた。 松島さん(まつしまさん) 杉田さんの家の隣に一家で引っ越してきた男性。妻と息子のマサルの三人暮らし。タバコは「いこい」を吸う。 春子(はるこ) 第11集「コスモスの花」で初登場。伊藤秋子の双子の姉。目元に泣きボクロがある。「日商商事」に勤めるOL。駅でいつも見る男性に一目ぼれしたが、その男性は妹の秋子をデートに誘いプロポーズした。ヤケになった春子は年配の男性と結婚するが、夫には大切にされる。子供はいない。 伊藤秋子(いとう あきこ) 第11集「コスモスの花」で初登場。春子の双子の妹。夫の伊藤幸男が3年前に交通事故で他界し、その後ポーロ化粧品(ポーラ化粧品がモデル)でセールスを務める。中学生の息子・修一がいる。修一の親友に惚れられたことがあったが、後にその父親と再婚した(後述)。 園山田鉄造(そのやまだ てつぞう) 園山田郁子の父。会社では部長。五木杜夫という作家と同級生で、若い頃作家を目指していた文学青年だった事を園子に知られた。園子が同じ職場の遠山志郎と結婚することになった際、志郎の母・志津子と会うが、二人は昔、文学を語り合う恋人同士だった。他に裕子と早苗という娘もいる。 園山田郁子(そのやまだ いくこ) 「神田館出版社」に勤める雑誌記者。父の鉄造が頑固で、よく取材内容や行動にけちをつけられる。大食漢であったこともあり、いつも体重を気にしている。雑誌の企画で水着のモデルになるためダイエットをしたが、グルメ取材に変更されてからリバウンド。柔道3段で、ドラキュラを投げ飛ばしたこともある。女三人兄弟の長女のため、婿を取って家を継ぐことを父から期待されていたが、同じ職場の遠山志郎と結婚し嫁に行った。 文子さん(ふみこさん) 第10集「短編小説」に登場。大正時代の末、まだ帝大の学生だった頃の茶川竜之介が泊まった温泉旅館「栄華館(えいげかん)」の娘。美人ではないが性格が良く、客にも人気があった。彼女にとって茶川は初恋の人だったのだが、彼女はいつしか茶川のことを芥川龍之介だと思い込んでしまっていた。茶川が30数年ぶりに栄華館に泊まった時はすでに故人で、彼女の娘である現おかみから、茶川はその話を聞かされる。 山野秋子(やまの あきこ) 第58集「ライバル」に登場。茶川竜之介のファンで、20歳くらいの清楚なロングヘアの美女。ハンサムな兄がいる。裕福な家庭に生まれ容姿にも恵まれながら、病気のため幸薄い人生を送ってきた。入院中、茶川の冒険小説を偶然読んでファンになり、自分でも小説を書き始める。やがて「緑沼アキラ」のペンネームで連載を始めるが、その結果茶川からライバル視されてしまう。その年の秋病床から一時的に解放され、尊敬する茶川に会いに行くが、その後再び病状が悪化。連載の最終回をなんとか書き上げてのち、息を引き取った。 森田さん(もりたさん) 角丸商事という会社で課長をしているサラリーマンで妻子とともに三丁目に住む。部下にボウリングなどを教えたり女子社員を下の名前で呼んだりとフランクな付き合いを心がけているが、実際は部下からは疎ましく思われていた事を知りショックを受けた。ネクタイのセンスも若々しいつもりだったが趣味が悪いと言われた。学生時代からの知り合いの女性が経営している「赤い灯」というスナックの常連(やがて閉店)。運動神経は抜群だが、過去のトラウマから水泳だけは苦手。息子のマサルに海水浴をねだられて、本気で悩んだこともある。会社では営業成績ナンバー1。妻に自分の書斎をマサルの勉強部屋にすると言われ、反対するも押し切られ虚無感でいっぱいだったが、マサルから一緒に使おうと言われ喜ぶ。元日には父の実家に親戚が集まり明治神宮に初詣に行く習慣がある。飼い犬はコジロー。 幸子さん(さちこさん) 病気のお姉さん。名前とは裏腹に幸薄い人生を送っており、小遣いを必死で貯めて買ったという幻燈機が唯一の宝物。 常に臥せっていなければならない、一旦せき込むと止まらないほど体調が悪く、煙草の煙も駄目なことから、恐らく結核か、気管支関連の病気だと思われる。 三丁目の大人たちからの評判も良くなく、「病気がうつるといけないから」という理由で子供達は遊びに行くことを差し止められてしまった。また、「色街にいたらしい」という噂をたてられたりもしている。 真面目そうな青年の婚約者がいる。彼は幸子のことを「結婚した後、僕の田舎の実家で静養しよう」と考え、必死に自分の親を説得していた。ようやく説得が叶い、田舎から手紙と共に桃を幸子の元に送っている。 「この半月ほどは身体の調子が割と良いから、彼と一緒になれば私も幸せになれるかもしれない」と、引っ越しのための荷造りをしている最中に喀血。「所詮、すべて夢だったんだ…あの幻燈の中の絵のように…」と、沈む夕日が部屋を照らす中、自らの死期を悟る。普段から何かと懇意にしてくれていたおばあさんが慌てて医者を呼んでくれたのだが、もはや手の施しようが無く、その日のうちに亡くなってしまった。 何もない部屋の中にたった一つ残された遺品の幻燈機を見ながら、青年は涙に暮れた。
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大人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 14:03 UTC 版)
昔、大人がいて、常にかがんで歩いていた。色々なところを巡ってこの土地(多可郡)に着き、「他の土地は低いからずっとかがんで歩いていたけど、ここは土地が高いから背筋を伸ばして行ける。高いなぁ。」と言った。このため多可郡と言われる。大人の足跡は多くの沼になった。
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大人
出典:『Wiktionary』 (2020/05/14 03:35 UTC 版)
名詞
「大人」の例文・使い方・用例・文例
- 入場料大人3ドル
- 大人向けの雑誌
- 子どもは大人の父;三つ子の魂百まで
- 君はもう大人になったのだから責任を自覚しなければいけない
- 演劇界の大人物
- 大人の女性
- その子はまるで大人みたいにふるまう
- ロンドン行き大人1枚と子ども2枚ください
- 小さな子どもたちは大人よりも物覚えが速いようだ
- その新しいファッションは大人には受け入れられないだろう.特に保守的な人々にはね
- 成年に達する,大人になる
- もっと大人のふるまいができないのですか
- 彼女は大人っぽく見えるけど,本当は子どものようなもんだ
- 彼は年のわりに大人だ
- 後部座席には大人3人が座れる十分なスペースがある
- 大人の世界
- 大人が、未来に夢を持つ
- 大人が人生の目的を持て
- 大人でもかかる病気であると彼は医師に言われました
大人と同じ種類の言葉
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