いちにん‐まえ〔‐まへ〕【一人前】
ひとり‐まえ〔‐まへ〕【一人前】
読み方:ひとりまえ
「いちにんまえ」に同じ。
一人前
出典:『Wiktionary』 (2019/12/06 23:30 UTC 版)
名詞
- 一人が一回の飲食で食べたり飲んだりするのに適切と考えられる量の食べ物や飲み物。それらを入れるのに適した食器。一人分の食べ物、飲み物、食器。
- 積極的な助力がなくてもするべきことをできるような、成熟した技量や人格を持つ人間。一丁前。
- たとえば家を建てる大工職など小僧の時代から七八年修業しなければ一人前の大工になれないのが普通だが、そういう人が最近ほとんどいなくなったそうだ。(三好十郎「絵画について」)〔1957年〕[4]
- 十五は昔から男が一人前になる年であったが、若い衆の資格が追い追いとむつかしくなっても、実際はまだ何年間かの準備期間が必要であった。(柳田国男「こども風土記」)〔1941年〕[5]
- 君は見たところ、立派な体格を持っているのだから、心を入れかえて奮闘さえすれば、一人前の人間に成れぬことはない。(菊池寛「青木の出京」)〔1941年〕[6]
- 昔は、十代で一人前の仕事をした。今ではティンエイジャーと稱して親や社會の厄介になつている。(山浦貫一「老人退場説」)〔1953年〕[7]
- 年齢や肉体が大人あるいは大人と見なせるような人間。一丁前。
- そこから自動車(乘り合ひ、一人前四圓)で五里半の道を四十五六分で鹽原の福渡りと云ふ温泉場へ來た。(岩野泡鳴「鹽原日記」)〔1919年〕[8]
- 十四五ぐらいの幼さで、まだ一人前に成熟していない、蚊細い肢体をしている見習に、ひどく職業的なものを感じたのである。(小山清「夕張の宿」)〔1952年〕[9]
- 琉球では、家々の墓とは別に離して、「わらびばか」(童墓)を作ってある。共同墓地みたいなもので、つまり、一人前にならずに死んだものの墓ということになる。(折口信夫「石の信仰とさえの神と」)[10]
- 「皆さんはまさか、こんな鋼鉄機械が一人前の霊魂を持っていると決議なさるわけじゃありますまいネ」と、帆村が横合から口を出した。(海野十三「人造人間事件」)〔1936年〕[11]
関連語
「一人前」の例文・使い方・用例・文例
- 父親は息子たちを一人前の男に仕立て上げた
- あの苦労のおかげで息子は一人前の男になれた
- 早く一人前になりたい。
- 君は一人前の男です。
- これは一人前の食事です。
- 彼女も一人前の女になった。
- 彼女は彼を一人前の男にした。
- おまえを一人前の男にしてやろう。
- あなたを一人前の男にしてあげよう。
- 一人前の医者.
- 彼は今や自分は一人前の大人であると自覚した.
- メイも一人前の女になった.
- あの男を一人前の人間にしてやろう.
- まだ見習いのくせに, 口だけは一人前だね.
- 彼はまだとても一人前の学者とはいえないよ.
- 伯(叔)父が僕を一人前の人間にしてくれると言っています
- 彼は一人前の人間になった
- 伯(叔)父は僕を一人前の人間にすると言っています
- お仕込のお蔭で私も一人前になりました
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