モラトリアムとは?

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モラトリアム

英語:moratorium

モラトリアムとは、モラトリアムの意味

モラトリアムとは、猶予のこと。金融用語としては支払い猶予のことを指す。モラトリアム期間は、支払い猶予された期間のことである。天災戦争恐慌などの非常事態には支払い猶予することで債務者保護する。この支払猶予をモラトリアムと呼ぶ。日本国内でも国際間の金融でも、モラトリアムにかかわる法令定められている。非常事態起きたときに、このようなモラトリアムが実施されなければ多く事業者破たんしてしまい経済的混乱を招くからである。

契約や条約におけるモラトリアム

契約条約などにもモラトリアムという言葉が使われる。たとえば、急に実行または完了できない事柄について契約約定をするときには実行期間や完了期限猶予期間設定する。この猶予期間をモラトリアム期間と呼ぶ。国際条約では商業捕鯨禁止にかかわるモラトリアム期間がよく話題上る

人生におけるモラトリアム

経済金融以外にも、大人になるまでの猶予期間社会へ出るまでの猶予期間などの意味に使われる。未達成、不完全、一時停止などの意味をいう。学校卒業してからすぐに就職をしない場合就職までの猶予期間をモラトリアムと呼ぶ。日本大企業では新卒採用が主になるので、モラトリアム期間を持たない人が多いが海外ではよくある学校卒業してから1、2年自己啓発将来向けて研修のためのモラトリアム期間を持つ人が多い。バックパッカーとして海外旅行をしたりボランティア参加したりして社会勉強をする。

心理学におけるモラトリアム

モラトリアムの語を心理学使い始めたのがアメリカ心理学者エリクソンである。青年アイデンティティ確立するには一定の猶予期間が必要であるとし、この猶予期間をモラトリアムと呼んだ。アイデンティティ確立できてこそ自分がいかに生きるべきかを確立できるとする考え方である。アイデンティティ確立するのを先延ばしにしている人のことをモラトリアム人間と呼ぶ。モラトリアム人間という言葉は、成人していて特に病気でないにもかかわらず職を持たずに親などに扶養されている人に使う。また、たとえ一流企業で働いていて多額収入があったとしても自己確立することができずに成熟した社会性を持たない人にも使う。

日本では1978年に、「モラトリアム人間時代」という著書爆発的売れ一般的に広く知られるようになった。この著書では、日本ではモラトリアム人間が増え続けていることに警鐘を鳴らしている。

モラトリアム症候群

モラトリアム症候群青年期精神的悩み理想などにとらわれたまま大人になり切れない状態を指す。アイデンディティ拡散症候群ともいう。青少年期から青年期それまで価値観狂わせるような出来事にあうと、その後価値観自己確立しにくくなる。そのため、人生目標立てられなくなるのである時間認識があいまいになりいつまでもモラトリアム状態を引きずって、社会の中で自分役割を果たせない状態が続く。仕事をもたなかったり持ったとしても物事自分決定できなかったりする。時には引きこもり状態に陥ったりすることもある。

過剰自意識持っているために現実的社会適応する力が弱って悪循環に陥ってしまう。モラトリアム症候群では人間関係希薄長期間一つ組織集団所属することができない。そのため転職繰り返すこともある。以前はモラトリアム症候群要因精神疾患とらえていたが、現在では精神疾患ではなく誰にでも起こりうる心理的な停滞状態であると考えられている。逆境に弱い気質や不規則な生活が停滞長引かせる要因になる。主にカウンセリングなどで治療するが、精神的に不安定な状態が続くときには薬物療法実践されている。治療法確立されていないのが現実である。

モラトリアム【moratorium】

支払猶予法令により、金銭債務支払い一定期間猶予させること。戦争天災恐慌などの非常事態に際して信用制度崩壊防ぎ経済的混乱避け目的行われる

製造使用実施などの一時停止多く核実験原子力発電所設置などにいう。

肉体的には成人しているが、社会的義務責任を課せられない猶予の期間。また、そこにとどまってい心理状態。→モラトリアム人間


モラトリアム

〔名〕 (英 moratorium

法令一定期間債務返済停止または延期すること。戦争恐慌災害などの時、混乱防止するために実施される。また、その期間。支払猶予。〔大増改版新らしい言葉の字引(1925)〕

条約協定によらず自発的に核実験戦争停止すること。

心理学の用語。自己発見し、社会的成長に至るまでの精神準備期間。青年期にみられる。


モラトリアム(Moratorium)

 債権者債務者に対して債務返済一定期間猶予すること。支払い猶予返済猶予国家不安が高まった際など、債権回収増加することで回収が困難になり、国家信用低下が招かれるような事態予想されるときなどに行われる

モラトリアム moratorium

全体 ★☆☆☆ 60歳以上 ★☆☆☆

凡例

猶予

米国核実験モラトリアム猶予継続決めた。

意味説明

猶予与えること

その他の言い換え語例

債務支払い猶予 猶予期間


モラトリアム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/26 16:13 UTC 版)

モラトリアムmoratorium)とは、主に政府による一時停止や猶予、またその期間を意味する語。




「モラトリアム」の続きの解説一覧

モラトリアム

出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 00:20 UTC 版)

語源

名詞

モラトリアム

  1. 支払猶予恐慌等の際に個人零細企業救済するため、政府が命じて、支払期日における支払い猶予させること。
  2. ある事業停止すること。
  3. 心理学大人になるために必要で、社会的にも認められた猶予期間

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