契約とは? わかりやすく解説

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けい‐やく【契約】

読み方:けいやく

[名](スル)

二人上の当事者意思表示合致によって成立する法律行為売買交換贈与貸借雇用請負委任寄託など。「—を結ぶ」「三年間の貸借を—する」→単独行為合同行為

約束取り交わすこと。また、その約束

日来の—をたがへず、まゐりたるこそ神妙なれ」〈平家・二〉

ユダヤ教・キリスト教特徴的な思想で、救い恩恵に関して神と人間との間で交わされ約束モーセ仲介者としてイスラエル民族与えられたものを旧約キリスト十字架上の犠牲通じてなされたものを新約という。


契約

【英】contract

二人上の当事者合意することによって権利義務の関係をつくりだす行為のこと。相対する意思表示合致によって契約は成立するが、通常申込み意思表示承諾意思表示という形式となる。「民法」では、売買契約の他、贈与交換消費貸借使用貸借賃貸借雇用請負委任寄託組合終身定期金和解合計13種の契約を規定している。倉庫契約や運送契約は「商法」によりその型が定められているが、このように法律上の契約の型が定められているものを典型契約といい、定められていないものを不典型契約という。

契約(けいやく)

民法基本用語に関わる用語

複数当事者間合意によって発生する権利と義務の関係。当事者は契約の内容法的に拘束され互いに、契約に定めた義務債務)を行うよう要求でき、義務違反債務不履行)があった場合には損害賠償などを請求できる


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けいやく 【契約】

ユダヤ教・キリスト教で、神の特別な意志をいい、また、それによって結ばれた神と人との関係をいう。イスラエル民族対しモーセ通じて結ばれた関係が旧約旧い契約)で、神はイスラエルの民を自分の民として選び律法厳守命じた。のちにイエス通じて結ばれた関係が新約新しい契約)で、神への信仰によって罪の許し約束されイエス十字架上の死がそのしるしとされる

契約

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/20 15:59 UTC 版)

契約(けいやく、: pactum, : contrat, : contract)とは、複数の者の合意によって当事者間に法律上の権利義務を発生させる制度[2]で、合意のうち法的な拘束力を持つことを期待して行われるもののこと。贈与売買交換賃貸請負雇用委任寄託など、「誰が誰のために、何を幾らでどのようにする。不履行となった場合はどのようにする」のかを定めるものが多い。


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「契約」の続きの解説一覧

契約(ゲーシュ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/25 23:06 UTC 版)

円卓生徒会」の記事における「契約(ゲーシュ)」の解説

鞠が亜砂を裏切らないようにと、モーガンが鞠にかけていた。亜砂の命令には逆らえず、亜砂が命令口調で喋るだけでもそれに従わなければならないといった呪いいたもの。現在では鞠によって解除されている。

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契約(けいやく)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 05:45 UTC 版)

PandoraHearts」の記事における「契約(けいやく)」の解説

異世界の生物であるチェインは、こちらの世界で存在安定させるために人間と契約を交わす。

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契約(けいやく)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/06 02:15 UTC 版)

みらくるのーとん」の記事における「契約(けいやく)」の解説

ノート表紙自分の名前を書くこと願いノート白紙ページ書いていく。ページ数はゲームルートによって異なる。

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契約(コントラクト)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 22:18 UTC 版)

デスマーチからはじまる異世界狂想曲」の記事における「契約(コントラクト)」の解説

魔法系スキル一種奴隷契約などで用いられる

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契約

出典:『Wiktionary』 (2021/10/24 01:38 UTC 版)

名詞

けいやく

  1. 約束であって、それが守られない場合第三者によりそれが実現されるような強制なされるもの。
  2. 法律)相対立する意思決定合致により成立し法律上効果発生させる法律行為。この場合語義1における強制は、最終的に国家により担保される。

関連語

翻訳

約束
法律行為

動詞

活用

翻訳


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