シュリンクラップ契約とは? わかりやすく解説

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シュリンクラップ‐けいやく【シュリンクラップ契約】


シュリンクラップ契約(しゅりんくらっぷけいやく)


シュリンクラップ契約

読み方シュリンクラップけいやく
【英】Shrink wrap contract

シュリンクラップ契約とは、商品使用許諾契約書包んだ透明な包装シュリンクラップ)を破いて開封することによって、契約同意したとみなすタイプ契約方法のことである。

通常使用許諾書の締結には文書署名を交わす手続きとられる場合一般的である。しかしライセンス販売などの場合多くユーザー個別相手にする必要がある上、小売店通して販売されることも多いので、契約書作成するような方式は困難となる。包装開けることで契約への同意とみなすシュリンクラップ契約の方法は、通常の契約形態煩雑さ省くことができるため、市販パッケージソフト販売方式中心として広く採用されている。ちなみにソフトウェアオンライン入手する際に「許諾内容同意するボタンクリックする行為は、クリックラップ契約などと呼ばれることもある。

シュリンクラップ契約は、従来契約方式比べて様々な手間を省くことができるが、ユーザー側で「許諾書に同意した」という意識希薄になりがちであるなどの問題点持っている米国では2000年にシュリンクラップ契約の有効性について裁判が行われ、ワシントン州最高裁はシュリンクラップ契約が有効であると判決下しているが、連邦法規定連邦裁の判決などはない。日本では法的根拠判例等もなく、法的にグレーゾーンにあるとされている。

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シュリンクラップ契約

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/24 00:33 UTC 版)

シュリンクラップ契約(シュリンクラップけいやく、Shrink-wrap contract)とは、主に市販のパッケージ・プログラムの外箱内に封入される形で添付される使用許諾条項に、プログラムの記憶媒体の包装を開封すると当該条項に同意したものとみなされる旨の記載があるため、包装の開封と同時に成立するとされる契約の俗称である。このような契約締結の手法が有効な契約を成立させるかについては、疑義が提示されている。


  1. ^ a b 中山信弘・東京大学法学部教授『ソフトウェアの法的保護(新版)』83頁。
  2. ^ a b 加戸守行・文化庁著作権課長『著作権法逐条講義』562頁。
  3. ^ a b 北川善太郎・京都大学法学部教授『ソフトウェアの使用と契約-開封契約批判』NBL435号11~12頁。


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