ちゅうかい‐しゃ【仲介者】
仲介者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 16:11 UTC 版)
キリスト教で仲介者あるいは仲保者というと多くはイエス・キリストを指す。『新約聖書』に収録されているパウロの名による司牧書簡の一つ「テモテへの手紙一」には「神は唯一であり、神と人との間の仲介者も、人であるキリスト・イエスただおひとりなのです。」とある。しかしカトリック教会においては、このイエス・キリストを指す「仲介者」と区別して、マリアを「すべての恩恵の仲介者」と呼び、マリアによる恩恵の仲介を支持している。これは教父時代からの伝統およびカトリック教会の歴史並びに信者の信仰・信心形態の現実を反映したものである。カトリック教会は第2バチカン公会議で決議・公布した『教会憲章』においても「この種の仲介を支持している」。しかしマリアを「すべての恩恵の仲介者」と呼ぶことは、正典である「テモテへの手紙一」における「仲介者…イエスただおひとりなのです。」との齟齬によって誤解を招きがちであるとして、歴代教皇は「すべての恩恵の仲介者」を教理として宣言していない。
※この「仲介者」の解説は、「マリア崇敬」の解説の一部です。
「仲介者」を含む「マリア崇敬」の記事については、「マリア崇敬」の概要を参照ください。
「仲介者」の例文・使い方・用例・文例
- 仲介者のページへのリンク