モーセとは? わかりやすく解説

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モーセ

名前 Moses

モーセ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 05:43 UTC 版)

モーセあるいはモーゼラテン語英語読みのモーゼスとも(ヘブライ語: מֹשֶׁה‎ モーシェ、ギリシア語: Μωυσήςラテン語: MoysesMosesアラビア語: موسىٰ‎)は、旧約聖書の『出エジプト記』などに現れる、紀元前16世紀または紀元前13世紀ころに活躍したと推測されている、古代イスラエルの民族指導者であり、יהוה(ヤハウェ)を神とする。正教会ではモイセイと呼ばれ聖人とされる。


注釈

  1. ^ 『出エジプト記』6:19-20。なお、ここではアロンとモーセが双方アムラムとヨケベドの子とされているが、ミリアムについては触れていない。ミリアムの名前が初めて出てくるのは15:20で「アロンの姉妹」名義で登場、通常は2章に出てくる「モーセの姉」と同一人物とされる。
    また2章でモーセが母の結婚後最初に生まれたような書かれ方をしているのに一貫した話の流れで姉が直後に出てくる(6章は2章と別系統の出典の可能性があるが、ここは並行記事や後世の挿入の可能性が低い。)ことから、「姉」は「異母姉」ではないか?モーセがそばにいる状況でミリアムが「アロンの姉妹」と呼ばれることからミリアムはモーセよりアロンの方が結び付きが強いのではないか?という説もある。
    (関根正雄1969) p.122註三「モーセの誕生(二ノ一-十)」
  2. ^ この「モーセ(モーシェ)の名前の由来はマーシャーから」は『出エジプト記』2:10の本文中に明記されているが、ヘブライ語の読みであるのでエジプト人が付けるのは不自然なためか、ヨセフスやフィロンなどは本文内の説明ではなく「エジプトの言葉で『』をモーウ、『水から助けられた人』をエセース(後述の関根正雄の『出エジプト記』では「モ=水」「ユシェ=救われた」)といい、モーセ(原文はギリシャ読みの「モーセース」)は『の中から引き揚げられた人』という意味だ。」という「水」が由来の説明を上げている
    (秦2010) p.48-49
    ただしこれもギリシャ読み前提なので現在は取られない解釈であり、むしろエジプトの言葉にこだわるなら「~の息子」に当たる言葉が語源の方が自然で、著名人の使用例に「アハモーセ」や「トゥトモーセ」といったファラオがおり、意味としては後者の場合「トゥト(神の名)の息子」という意味になる。
    (関根正雄1969) p.122註三「モーセの誕生(二ノ一-十)」
    (注:「トゥトモーセ」は通常日本語では「トトメス」と訳される。Weblio 辞書 > 英和辞典・和英辞典 > 英和対訳 > Thutmesの意味・解説”. 2019年2月2日閲覧。
  3. ^ モーセの妻は資料ごとに出自が違っており『出エジプト記』では前述のようにミディアン人のツィポラだが、『民数記』12:1ではアロンとミリアムが「モーセがクシュの女を娶っている」ことを言う場面があり、『士師記』1:16ではイスラエルの民と行動を共にしていた集団に「モーセの舅であるケニ人の子孫」なる記述がある。
    ヨセフスは「クシュ人」はツィポラと別のモーセがエジプトにいた時の妻だと解釈(後述)し、士師記に当たる部位の「ケニ人」の下りはミディアン人として書き直している。
  4. ^ このしるしのみモーセがファラオに対し使用する場面がない。なお、ギリシャ語訳聖書では「レプラ」の記述がなく「雪のように白く」、これを元にしたヨセフスはさらに「石灰岩のように白く」としている。((秦2010) p.97
  5. ^ 原語では杖が変わったものは第4章3節では「蛇」だが、この第7章では第4章の物とは別の単語で、直訳すると「大きな爬虫類」という意味になる。このため「(大きな)蛇」でも一応成り立つが「鰐」とも訳せる。
    (関根正雄1969) p.133註10「アロンの杖(七ノ八-十三)」
  6. ^ 『申命記』34:9、以下文語訳聖書より引用「ヌンの子ヨシユアは心に智慧の充る者なりモーセその手をこれが上に按たるによりて然るなりイスラエルの子孫は之に聽したがひ主のモーセに命じたまひし如くおこなへり」(申命記34:9)、「主の僕モーセの死し後 主、モーセの從者ヌンの子ヨシユアに語りて言たまはく わが僕モーセは已に死り然ば汝いま此すべての民とともに起てこのヨルダンを濟り我がイスラエルの子孫に與ふる地にゆけ」(ヨシュア記1:1-2)
  7. ^ Yahweh's name, written as 'YHWH' in the Hebrew Bible, has traditionally been rendered in English as the Template:Lord (Adonai) or God by Jews and Christians. See Names of God in Judaism and Names of God in Christianity.
  8. ^ ただし、『ユダヤ古代誌』ではこの出エジプト記2章11-15節に該当するエピソードがなく、エチオピア遠征のあと妬まれたので逃げたことにされている。
  9. ^ ヨセフスの著書の『ユダヤ戦記』では、ユダヤ戦争勃発の直前にカエサリアで起きたギリシャ系とユダヤ系の住民同士の大規模な喧嘩の発端が「ギリシャ系住民が間接的にこの件でシナゴーグの近くでモーセを侮辱することをしたので血の気の多いユダヤ系住民がキレて乱闘が起きた」という趣旨の説明がある。
  10. ^ 引用元の『レビ記』13章では「レプラ(ヘブライ語では「ツァーラアト」)患者は宿営の外に隔離される(第13章46節)」だが、『ユダヤ古代誌』でも「町から追放されて他人との交渉は許されず一個の死体のように扱われる」とより厳しい記述になっている。((秦2010) p.228-233
  11. ^ ティルベリのゲルウァシウス『西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇』(池上俊一訳、講談社学術文庫、2008年7月10日初版、ISBN 978-4-06-159884-3)では「つまり、讃嘆すべき光がその顔から(角状に)発して、かれを見つめる者の目を眩ませる」(p241)

出典

  1. ^ 民数記(口語訳)#20:12
  2. ^ 申命記(口語訳)#34:5
  3. ^ 『出エジプト記』1:22
  4. ^ 『出エジプト記』2:1-10
  5. ^ 『出エジプト記』2:11~3:21
  6. ^ 『出エジプト記』4:1-9
  7. ^ 『出エジプト記』7:8-25
  8. ^ 『出エジプト記』12:29
  9. ^ 『出エジプト記』12章
  10. ^ 『出エジプト記』14章
  11. ^ 『出エジプト記』16章~17章
  12. ^ 『出エジプト記』20章
  13. ^ 『出エジプト記』24章
  14. ^ 『民数記』10:33
  15. ^ モーセ以外全員処刑宣言(民数記#14:11,12
  16. ^ 40年間荒野をさまよう事に(民数記#14:34,35
  17. ^ 『民数記』16章
  18. ^ 『民数記』21:4-9
  19. ^ 『民数記』21:21-35
  20. ^ 『民数記』31:1-24
  21. ^ 『出エジプト記』17:1-7
  22. ^ 『民数記』20:2-13
  23. ^ 『申命記』32:51
  24. ^ 『申命記』34章
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  26. ^ a b 「モーセの生涯」(「知の再発見」双書108)p89 トーマス・レーメル著 矢島文夫監修 遠藤ゆかり訳 創元社 2003年7月10日第1版第1刷発行
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  29. ^ 「モーセの生涯」(「知の再発見」双書108)p120 トーマス・レーメル著 矢島文夫監修 遠藤ゆかり訳 創元社 2003年7月10日第1版第1刷発行
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  31. ^ 新聖書辞典
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  33. ^ ケアンズ『基督教全史』聖書図書刊行会
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  35. ^  「民数記31」『末日教徒イエス・キリスト協会』
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  38. ^ #1 ドキュメンタリー「シナイの砂漠と出エジプトの道筋」日本語字幕”. サンライズミニストリー (2012年7月4日). 2017年9月27日閲覧。7:30以降
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  42. ^ (秦2010) p.48
  43. ^ Jan Assmann, Moses the Egyptian: The Memory of Egypt in Western Monotheism, Harvard University Press, 2009 pp.31-34.
  44. ^ 創世記46章33-34節
  45. ^ 創世記41章45節
  46. ^ 出エジプト記4章6-8節
  47. ^ エミール・マール『ロマネスクの図像学 上』田中仁彦・池田健二・磯見辰典・成瀬駒男・細田直孝共訳、国書刊行会、1996年11月20日初版、ISBN 4-336-03891-0、p220-221
  48. ^ 尾形希和子『教会の怪物たち ロマネスクの図像学』講談社選書メチエ、2013年12月10日、ISBN 978-4-06-258568-2、p118~119
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  62. ^ (秦剛平”七十人訳ギリシア語聖書”P884(5)
  63. ^ ヨセフス”アピオーンへの反論”1:299、1:304
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  65. ^ “新改訳2017”出エジプト記34:34
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「モーセ」の続きの解説一覧

モーセ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 01:56 UTC 版)

聖☆おにいさん」の記事における「モーセ」の解説

旧約聖書の時代預言者紅海渡ろうとした際に海を割る奇跡原因で、イエスの弟子達や天使達から『割る』というキーワードをネタ振られまくり、ノイローゼ気味になっている

※この「モーセ」の解説は、「聖☆おにいさん」の解説の一部です。
「モーセ」を含む「聖☆おにいさん」の記事については、「聖☆おにいさん」の概要を参照ください。


モーセ( موسى ムーサー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/11 15:56 UTC 版)

聖書の説話とクルアーンの関係」の記事における「モーセ( موسى ムーサー)」の解説

詳細は「モーセ」を参照 聖書見られるモーセの物語は、出エジプト記レビ記民数記申命記である。ここでは、ほとんどを出エジプト記1-1432よる。クルアーンでは、ムーサー物語は以下による。アル・バクラ 2:49-61、アル・アアラーフ7:103-160 、ユーヌス10:75-93 、アル・イスラー17:101-104 、ター・ハー20:9-97 、アッ・シュアラーゥ26:10-66 、アン・ナムル277-14 、アル・カサス283-46 、アル・ガーフィル40:23-30 、アッ・ズフルフ43:46-55 、アッ・ドハーン44:17-31 、アン・ナーズィアート79:15-25 。 ファラオは、イスラエル人の男の幼子たちを殺害していた。モーセの母は、モーセを小さな方舟入れて流すが、神は彼を保護したファラオ家族が彼を発見して養い親になる。モーセの姉ミリアムは、モーセの後を追った。彼が拾い上げられたとき、ミリアム彼の実の母が乳母採用されるよう進言した。成人したモーセは、エジプト人と争っているイスラエル人見かけた。モーセはとりなそうとして、エジプト人を殺してしまう。翌日モーセは、自分救ったイスラエル人と会う。「あなたはエジプト人を殺したように、私も殺そうと言うのか。」と彼は言ったファラオはモーセを殺そうとするが、彼は逃亡する。モーセはミデヤン人水場赴く。彼はある姉妹遭い連れていた群れ飲ませる姉妹の父はモーセのことを知ると、娘のひとりと結婚して留まるよう彼を誘う。 ミディアンで、モーセは火を見てそれに近づく。神が彼に話しかけ、まず靴を脱ぐよう言う。そしてモーセが神に選ばれたことを告げる。神はしるしとして、投げ捨て腕を差し伸べるよう言う。変わった後、再びに戻る。腕は病気でもないのに白く変わった。神は、ファラオところへ行って神の啓示申し伝えるよう命ずる。モーセは自分口下手だと言うが、神は彼のアロンハールーン)を召喚し、モーセの語り補助せしめる。 神はモーセをファラオ宮廷に送る。ファラオはモーセに耳を傾けることを拒否したので、モーセが投げ捨てるとそれがになった。モーセが腕を伸ばすと、病的な白さ変わったファラオ魔術師魔術見せるが、その魔術はモーセの呑みこまれる。神は血、カエルイナゴ、そして死などを送りつけた。神は十のしるしをファラオ送ったエジプト人はヘブライ人去らせることに何度も同意するが、神が災い止める度にまた約束を破るのである。神はモーセを指示してイスラエル人に海を渡らせる。モーセがで海を打つと、海の水が引くファラオ軍勢が彼らを追いかけてくると、海の戻ってきて軍隊飲み込む。 モーセは、兄アロン人々指導者に据えると、ヘブライ人40夜に渡り置き去りにした。山の上で、神はモーセにイスラエルが従うべき指針啓示与える。それらを記した石板を神は生み出し、モーセに石版持たせてイスラエルに戻らしめる。モーセは神に姿を現すよう願う(聖書には記述されていない)。人々は火と稲妻と山を見て恐れる。モーセが不在の間に、イスラエル人偶像崇拝希望した人々自分たちの身装具の金を使って黄金の牛を造り、それが自分たちをエジプトから救い出してくれた神だと言ったアロンは彼らを止めなかった。戻ってきたモーセは彼らとアロン責め、この罪のために多く人々が命を失った。神は食べ物としてマナウズラ降らせるが、ヘブライ人はまだ神に反抗的で、食べ物について不平言った。モーセが神に求めると、神はそれに応えた。モーセがで石を打つと、湧き出した。イスラエル人はのちに12部族分かれた。 神はイスラエル人豊かな地を約束したが、この時期2つ聖典間で異なっている。その他、トーラー詳細部分多く部分差異がある。 聖書では、モーセの託宣は、イスラエル人ファラオ奴隷制から救い出すものであったクルアーンでは、ムーサーはまずファラオ唯一神改宗させることに専念するファラオ自身が神であるかのようにふるまってエジプトの民から崇拝されていた。 聖書のモーセは預言者になることに気乗りしない様子弁解する結局は同意するが、最初彼の準備が整うまでは、アロン話した奇跡おこなったりした。クルアーンでは、ハールーンアッラーフ使者として、困難な仕事ムーサーバックアップをした。ムーサーアッラーフに、家族の手助け必要だ願い、兄のハールーン自分よりうまく語るとハールーン称賛したクルアーン物語では、魔術師ムーサーの行う奇跡見てアッラーフ帰依しファラオ怒りを買うクルアーンでは、ファラオ悔い改めるともなく溺れそうになったときもムーサーアッラーフを騙すために、ムーサーハールーン唯一神帰依すると言った。しかしすべてを知るアッラーフはこれを受け入れず天使見たあと死の時に彼は悔悟する。 聖書では、モーセは最初にファラオのもとに赴き、なんのしるしを見せることもない出エジプト記では、アロンは金の牛を作る手伝いをしている。クルアーンでは、ハールーン自身アッラーフ使者であり、ムーサー不在の間の代表者であった。彼は全力でその考え抵抗し神の怒りを買うことになるとイスラエル人警告した出エジプト記では、ファラオ溺れたクルアーンでもファラオ同様に溺れるが、アッラーフファラオ遺体を数世代に渡る例証として保つと言ったクルアーンでは、ムーサー逃亡ののちミディアンにたどり着き姉妹の父から娘と結婚させる代わりに数年自分の元で奉仕するよう勧められる。さらに数年余分に働いていいとも提案される。この交渉創世記におけるヤコブ結婚時の交渉類似している。ただしクルアーンにおけるこの場面では、ムーサー追加年数義父奉仕し姉妹双方娶ったような記述見当たらない

※この「モーセ( موسى ムーサー)」の解説は、「聖書の説話とクルアーンの関係」の解説の一部です。
「モーセ( موسى ムーサー)」を含む「聖書の説話とクルアーンの関係」の記事については、「聖書の説話とクルアーンの関係」の概要を参照ください。


モーセ(Moses)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 14:33 UTC 版)

シルエットミラージュ」の記事における「モーセ(Moses)」の解説

様々なものを召喚する能力持ち、またワープ飛行も可能。最初シャイナ妨害してきたが、その強さ惚れ込み姐さん」と慕うようになり、ステージ移動などを手伝うようになる

※この「モーセ(Moses)」の解説は、「シルエットミラージュ」の解説の一部です。
「モーセ(Moses)」を含む「シルエットミラージュ」の記事については、「シルエットミラージュ」の概要を参照ください。


モーセ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 02:32 UTC 版)

一神教 (唯一神)」の記事における「モーセ」の解説

モーセの神は、一つ天地を創った、という点から見ると、真理とされる唯一の神」であるという見方ができる。

※この「モーセ」の解説は、「一神教 (唯一神)」の解説の一部です。
「モーセ」を含む「一神教 (唯一神)」の記事については、「一神教 (唯一神)」の概要を参照ください。

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