一書とは? わかりやすく解説

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いっ‐しょ【一書】

読み方:いっしょ

一通の手紙または文書。「—を送る」

一冊または一部書物

ある書物異本別本一本(いっぽん)。「—によると」


一書

読み方:ヒトツガキ(hitotsugaki)

箇条書はじめに一の字をつけて書出すこと。また、その文章

別名 一つ書


一書(一)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 02:27 UTC 版)

山幸彦と海幸彦」の記事における「一書(一)」の解説

兄(え)火酢芹命(ほのすせり)はよく海幸を、弟(おと)の彦火火出見尊はよく山幸得た。ある時、兄弟お互いの幸(さち)を取り換えようと思った。そこで兄は弟の幸弓(さちゆみ)を持ち、山に入って(しし)を探したが、足跡さえ見つからなかった。弟も兄の幸鉤(さちち)を持ち、海に行って釣ったが、全く釣れず、しかもその釣針失ってしまった。この時、兄が弟の弓矢返して自分釣針求めると、弟は患(うれ)い、帯びていた横刀で釣針作り、一箕に山盛りにして兄に渡した。兄はこれを受け取らず、「猶(なお)我が幸鉤欲すと言った。そこで彦火火出見尊は、どこを探していいかもわからず、ただ憂え吟うことしか出来ずにいた。 そして海辺行き彷徨い嗟嘆(なげ)いていると、一人長老(おきな)が現れ、自ら塩土老翁名乗り、「君はこれ誰ぞ。何の故にかここに患(うれ)うるや」と尋ねたので、彦火火出見尊事情話した老翁が袋の中の玄(くろくし)を取り地面投げつけると、五百箇竹林(いほつたかはら)と化成った。そこで竹を取り大目麁籠(おおまあらこ)を作り火火出見尊(ほほでみ)を籠の中に入れ、海に投げ入れる。あるいは、無目堅間まなしかたま)(竹の籠を以ちて浮木(うけき)(浮かぶ木舟)を作り、細い縄で彦火火出見尊を結びつけて沈めたと言う、とある。 すると、海の底自ずから可怜小汀があり、浜の尋(まにま)進むと、すぐに海神豊玉彦(とよたまひこ)の宮に辿り着いた。その宮は城闕(かきや)崇(たか)く(かざ)り、たかどの)臺(うてな)壮(さかり)に麗(うるわ)かった。門の外の井戸のほとりの杜樹(かつらのき)の下に進んで立っていると、一人美人現れた。容貌(かたち)世に絶(すぐ)れ、従えていた侍者まかたち)たちの中から出て来て、玉壺(たまのつぼ)にを汲もうとして彦火火出見尊仰ぎ見た。そこで驚いて帰り、その父(かぞ)の神に、「門の前の井の邊のの下に一の貴き客(まろうと有り骨法(かたち)常に非ず若し天より降れらばまさに天垢(あまのかわ)有り、地より來たれらばまさに地垢(ちのかわ)有るべし。まことにこれ妙美(うるわ)し。虚空彦(そらつひこ)なる者か」と申し上げた。 あるいは、豊玉姫侍者玉壺を汲もうとしたが、満たすことができなかった。井戸の中を覗き込むと、逆さまに人の咲う顔(笑顔)が映っていた。そこで仰ぎ見ると、一人美しい神がいて杜樹寄り立っていた。そこで帰り戻ってその王(きみ)に申し上げたと言う。そこで豊玉彦が人を遣わして、「客、これ誰ぞ。何を以ちてかここに至る」と尋ねると、火火出見尊は、「我はこれ天神あまつかみ)の孫(みま)也」と答えて、そのやって来た理由語った。すると海神出迎えて拝(おろが)み、招き入れて慇懃ねんごろ)(丁重)に慰め奉る。そして娘の豊玉姫を妻とさせた。そして海の宮に住んで3載(みとせ)(3年)が経った、とある。 その後火火出見尊は數(しばしば)歎息があった。豊玉姫が、「天孫、豈(も)し故郷(もとのくに)に還らんと欲すや」と尋ねると、「然(しか)り」と答えた豊玉姫は父の神に、「ここに在りし貴き客は、上國(うはつくに)に還らんと意望欲(おもお)す」と申し上げた海神海の魚たちをすべて集め、その釣針求め尋ねると、一尾が「赤女(あかめ)久しく口の疾(やまい)有り或は云う赤鯛疑うらくはこれが呑めるか」と答えた。そこで赤女を呼んでその口を見ると、釣針がまだ口の中にあった。すぐにこれを取り彦火火出見尊渡して、「鉤を以ちて汝が兄にあたえん時は、則ち詛(とご)いて『貧窮(まぢ)の本(もと)、飢饉(うえ)の始め困苦くるしみ)の根(もと)』と言いて、しかる後に之をあたうべし。 又、汝が兄海を渉る時に、吾は必ず迅風(はやち)洪濤おおなみ)を起こして、其をして没溺(おぼ)れ辛苦(たしな)ません」と教えた。そして火火出見尊を大鰐乗せて本郷もとつくに)に送り届けた。 これより前、別れる時に豊玉姫は、「妾、すでにに有身(はら)めり。まさに風・濤(なみ)はやき日を以ちて出で海邊に到らん。請(こ)う、我がために産屋造り待ちたまえ」と従要に語ったその後豊玉姫はその言葉通りにやって来て火火出見尊に、「妾、今夜(こよい)産(こう)まんとす。請う、臨(みる)こと勿(なか)れ」と申し上げた火火出見尊は従わずに火を灯して覗いた。すると豊玉姫八尋(やひろ)の大き(わに)に姿を変え匍匐(はらば)い逶(もごよ)っていた。そこで豊玉姫辱しめを受けた恨み、ただちに海郷(わたつみのくに)に帰るが、その妹の玉依姫留め御子を持養(ひだ)させた。子の名を彦波瀲武盧茲草葺不合尊と呼ぶ理由は、その浜辺産屋屋根を、すべての羽を草葺(かやふき)にできないうちに子が生まれたので、そう名付けた、とある。

※この「一書(一)」の解説は、「山幸彦と海幸彦」の解説の一部です。
「一書(一)」を含む「山幸彦と海幸彦」の記事については、「山幸彦と海幸彦」の概要を参照ください。

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