てん‐か【天下】
読み方:てんか
《「てんが」とも》
2 一国全体。国じゅう。また、国家。「—に号令する」「—を治める」
4 一国の政治。一国の支配権。「徳川の—となる」「—を掌握する」
6 比類ないこと。この上ないこと。「—の大泥棒」「—の横綱」
てん‐げ【天下】
天下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 08:45 UTC 版)
天下(てんか、てんが、てんげ、あめのした)は、全世界を意味する概念。字義的には「普天の下」という意味で、地理的限定のない空間のことであるが、用法によっては一定の地理概念と同じ意味に用いられることもある。また一般に天下は、一定の秩序原理を伴い、その対象とされる地域・民衆・国家という形で捉えられる。すなわち一般に「世界」は「世界観」がなくても客観的に存在しているものと認識されるが、「天下」は一定の秩序原理によって観念的に成立している。
- ^ 唐の時代にはすでに遊牧民族の君主号は「可汗」称号が一般的であった。しかし匈奴時代は「単于」称号が一般的で「可汗」称号は存在していない。「可汗」称号は鮮卑族の間で用いられはじめたとされているが、北魏が漢化すると鮮卑族の北魏皇帝は使用しなくなった。ただし唐朝は鮮卑系であるという説もある。
- ^ ただし元朝自体の「天下」概念は華夷秩序に基づく中国の「天下」概念とは異なるものであった。詳しくは後述。
- ^ なお、このような華夷秩序に基づく東アジア外交体制の歴史学的モデルは「冊封体制」あるいは「朝貢体制」などと呼ばれ、その最終的な消滅時期については活発な議論が行われている。従来の「西洋の衝撃(Western Impact)」によりこの体制が崩壊したとする考え方においては、アヘン戦争とそれに続く洋務運動を契機として捉える傾向にあった。しかし濱下武志はウォーラーステインの世界システム論に影響されて「朝貢システム論」を提唱し、主に経済史的側面から東アジア地域独自の交易システムは「西洋の衝撃」以後もヨーロッパ的な交易システムにただちに編入されることはなく維持されていたと述べた。つまり、従来西洋の経済システムにアジアの経済システムが組み込まれていく過程として理解されてきた東アジア近代史を批判して、むしろ東アジアの経済システム内に西洋諸国が参加してくる過程として捉えるべきであるとした。そして中国側は20世紀初頭に「滅満興漢」に代表される漢民族ナショナリズムの勃興に至るまで華夷秩序観を維持しており、少なくともこの時期までは中国側の認識においても朝貢体制は本質的な変化をしていなかったと指摘した。また思想史の分野では溝口雄三が「中国基体説」を提唱した。これは「洋務→変法→革命」と捉えてきた従来の中国近代思想史を批判するもので、明清時代以降ヨーロッパとの接触、その受容過程を通じて中国が自己改革していく時期として捉えるべきであると述べた。このように歴史像としての華夷秩序・東アジア外交体制に対する大幅な修正が提起されている一方、歴史事実としての華夷秩序・東アジア外交体制、つまり歴史的な冊封関係の終焉は日清戦争によって朝鮮が清との冊封関係を解消した1895年であるとする見方が一般的である。ただし漢代の「天下」概念図と清代の「天下」概念図を比較すればわかるように、前近代の東アジア外交体制を「冊封体制」あるいは「朝貢体制」と呼んだとしても、「冊封国」と「朝貢国」が歴史的に同一であったわけではない。したがって近代においてはほぼ同義であるとはいえ、時代を遡っていけば「朝貢体制」と「冊封体制」に概念上若干の相違が存在することになる。そのため「冊封体制」「朝貢体制」といった、冊封関係・朝貢関係を中心とした東アジア世界の把握に対して堀敏一は批判を加え、中国の対外政策を「羈縻」という歴史モデルで総合化し、従来別個に把握されていた「羈縻政策」「冊封」「朝貢」などを連結した形で華夷秩序あるいは東アジア世界像を描くべきだと述べている。(冊封、朝貢、羈縻政策参照)
- ^ 建武式目条々
- ^ 神皇正統記
- ^ 「信長政権の矛盾」が原因か 新たな3説、浮かぶ共通点 - 朝日新聞
- ^ 『高達寺元宗大師恵真塔』より。「皇帝陛下」とは具体的には光宗を指す。
- ^ 陳朝では皇太子が成人すると先帝は譲位して上皇となり、政務を後見する上皇政治が行われた。これは日本の院政と類比されるが、対中国王朝の外交は上皇が当たっていることが指摘され、このことはベトナム固有の天下概念に立脚する皇帝の尊厳を害することなく対中外交を推進するためにも必要であったという見方がある。
- ^ 阮朝は最初清に「南越」号を求めたが、清は「越南」という国号を与えた。「南越」という国号に阮朝の領土的野心を警戒したという見方もある。
天下
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天下(てんか)
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「銀牙〜THE LAST WARS〜」の記事における「天下(てんか)」の解説
天下軍の頭領。未だに雲斎のところで家臣共々世話になっている。雲斎の日々の働きに少しは心が動かされたようで、自ら飼い犬達を呼び掛けて招集した。戦う気はあったのか国見峠にて待機している姿はあるが、それ以降は登場していない。
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天下
「天下」の例文・使い方・用例・文例
- 女性支配,かかあ天下
- 祖母のつくるコンソメスープは天下一品である。
- その日は私は朝から炎天下で作業してい熱中症になった。
- 彼はその日の朝から炎天下で作業していて熱中症になった。
- 私たちは炎天下で3時間、撮影に興じた。
- 私たちは炎天下で3時間、写真を撮りました。
- 私は炎天下歩いた時、とても疲れた。
- 炎天下歩いた時、とても疲れた。
- 彼には退職後の天下り先を紹介した。
- 炎天下でゴルフをした。
- 彼は天下統一の基礎を作った。
- 日本は天下第一の国である。
- 日本は一見天下泰平だが、実はいろいろな根深い問題を抱えている。
- 阪神三日天下。あっと言う間に首位から転落しちゃったよ。
- 今日の試合は天下分け目の戦いだ。
- 金は天下の回りもの。
- これは天下一品だ。
- 天下御免のわがまま者.
- 彼がどんなにすばらしく歌ったか君には想像もつかないだろう, 彼の歌(い方は)は天下一品だった.
- 彼女があのブルーのドレスを着た姿は天下一品だった.
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