玉鬘とは? わかりやすく解説

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たま‐かずら〔‐かづら〕【玉×鬘】

読み方:たまかずら

【一】[名]

古代装飾品の一。多くの玉を糸に通した髪飾り

押木の—を持たしめて」〈記・下〉

かつら・かもじの美称

「あれを見よしらが女の—」〈誹諧連歌抄・恋〉

【二】玉鬘を頭にかけるところから、「懸く」またその「かけ」の類音「影」にかかる。

「—かけぬ時なく恋ふれども」〈二九九四〉

「—影に見えつつ忘らえぬかも」〈万・一四九


たまかずら〔たまかづら〕【玉鬘】

読み方:たまかずら

[一]源氏物語第22巻巻名光源氏34歳から35歳成人して筑紫から上京した玉鬘が、源氏養女となるいきさつを描く。

[二][一]女主人公の名。頭中将(とうのちゅうじょう)の娘。母は夕顔筑紫から上京し源氏養われ貴公子たちに懸想されるが、鬚黒(ひげくろ)大将の妻となる。

[三](「玉葛」とも書く)謡曲四番目物金春禅竹(こんぱるぜんちく)作。源氏物語取材。玉鬘の霊が死後晴れ妄執打ち明ける


玉鬘

読み方:タマカズラ(tamakazura)

古代装身具


玉鬘

読み方:タマカズラ(tamakazura)

鬘の一種


玉鬘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/12/01 10:00 UTC 版)

玉鬘(たまかずら)は

  1. 装身具のこと。多くの玉を緒に通し、頭にかけるもの。
  2. 毛髪のこと。特に長い立派な毛髪が美人の条件であった時代に美称辞として使われた。付け髪や付け髪を付けた髪の意味で使用されることもある。
  3. 「どうにもならない事」「運命」の象徴として主として文学的表現で使用される。毛髪は自分の意に反して伸び続ける事から。
  4. 源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。第22帖。また、その帖を中心に登場する架空の女性の通称。⇒玉鬘 (源氏物語)
  5. 『源氏物語』に由来するの作品のひとつ。金春禅竹作。玉鬘(玉葛)が九州から逃れ出た物語を脚色して、その死後の妄執を描いたもの。
  6. 楽曲の名。地歌箏曲手事物幕末から明治時代初期にかけて活躍した京都の盲人音楽家、幾山検校作曲。『源氏物語』から取材し、玉鬘の心境を歌ったもので、長い手事が二カ所に配された大曲。

玉鬘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:40 UTC 版)

源氏物語各帖のあらすじ」の記事における「玉鬘」の解説

源氏35歳3月-12月夕顔死により、玉鬘は乳母に連れられて大宰府移り美しく成人する。父・内大臣一目逢わせたいと願う乳母と共に初瀬参籠した折、かつての夕顔から今は源氏仕えていた女房右近と偶然めぐり逢い源氏養女として引き取られる。玉鬘参照

※この「玉鬘」の解説は、「源氏物語各帖のあらすじ」の解説の一部です。
「玉鬘」を含む「源氏物語各帖のあらすじ」の記事については、「源氏物語各帖のあらすじ」の概要を参照ください。

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