巻名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/26 03:59 UTC 版)
巻名については概ね現在でも一般的な巻名を記している。但し橋姫の巻名についてはこの巻に初登場する宇治八の宮を俗聖として出家することなく仏道にいそしんでいることから優婆塞と称することに由来している「優婆塞」の異名で記されている。この異名は『白造紙』に含まれる「源シノモクロク」、聖覚の『源氏物語願文』や了悟の『幻中類林(光源氏物語本事)』、『源氏六十三首之歌』など成立時期の古いいくつかの資料にも見られるものであり、平安時代末期にはかなり有力な異名であったと見られる。藤原定家による源氏物語の注釈書「奥入」(第二次・自筆本)でも「廿八 優婆塞 一名 橋姫」と優婆塞を先に記した上で現在では一般的な巻名である橋姫の方を「一名」として記している。
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巻名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/07 09:19 UTC 版)
「帝塚山大学本源氏物語系図」の記事における「巻名」の解説
各巻の巻名の呼び方について見ると、『源氏物語表白』など鎌倉時代初期ころまでの古い時代に使われ比較的早い時代に使用されなくなった匂宮巻を「薫中将」と呼んでいたり、宿木巻を「貌鳥」(かおどり)と呼ぶ呼び方を使用しているなど、九条家本系統にのみ見られる古形をよく保っているといえる。
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巻名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/16 04:22 UTC 版)
巻名は、浮舟の隠れ家を訪れた薫が詠んだ和歌「さしとむるむぐらやしげき 東屋のあまりほどふる雨そそきかな」(東屋に葎が生い茂って戸口を塞いでしまったのか、あまりに長い間雨だれの落ちる中で待たされるものだ)にちなむ(元来「東屋」とは東国の簡素な造りの住まいを指す言葉だが、後世転じて庭園や公園に設けられた休憩用の小さな建物を指すようになった)。なお、『拾芥抄』(前田尊経閣文庫本)に収められた「源氏物語巻名目録」では「卅二 東屋」に小文字で「狭席イ」」(「イ」はおそらく異名の意味)と付記されている。
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巻名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/12 14:10 UTC 版)
本巻の巻名は薫が詠んだ和歌「橋姫の心を汲みて高瀬さす棹のしづくに袖ぞ濡れぬる」に因む。本巻は優婆塞の異名を持ち、この異名は俗聖(ぞくひじり)の八の宮を優婆塞と称することに由来している。藤原定家の注釈書『奥入』(第二次)には「優婆塞 一名 橋姫」とあり、青表紙本の最善本とされる大島本は本帖の題名を「優婆塞」としている。『白造紙』に含まれる「源シノモクロク」、聖覚の『源氏物語願文』や了悟の『光源氏物語本事』、『源氏六十三首之歌』も本帖を優婆塞としており、平安時代末期にはかなり有力な異名であったと見られる。
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巻名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 23:46 UTC 版)
巻名は、薫の庇護を受けていた女が匂宮に連れ出されて宇治川対岸の隠れ家へ向かう途中に詠んだ和歌「橘の小島の色はかはらじをこのうき舟ぞゆくへ知られぬ」(橘の茂る小島の色のようにあなたの心は変わらないかも知れないけれど、水に浮く小舟のような私の身は不安定でどこへ漂ってゆくかも知れません)に因む。 京都大学蔵本、大阪市立大学蔵本、天理大学天理図書館蔵本など、梗概書『源氏小鏡』の中に本巻に「さむしろ」の異名を挙げているものがある。
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巻名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 14:42 UTC 版)
本巻の巻名は、光源氏の40歳の祝いの席に養女の玉鬘が若菜を差し出したことおよび光源氏の歌「小松原末のよはひに引かれてや野辺の若菜も年をつむべき」に因む。「若菜上」と「若菜下」はそれぞれ「はこ鳥」、「諸葛」の異名を持つ。「はこ鳥」は夕霧の歌「みやま木にねぐらさだむるはこ鳥もいかでか花の色にあくべき」により、「諸葛」は柏木の歌「もろかずら落葉をなにに拾ひけむ名はむつましきかざしなれども」による。「諸葛」は若菜上下両巻全体の異名とされることもある。
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「巻名」の例文・使い方・用例・文例
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