巻名目録
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本系図の末尾には以下のような巻名目録が記されている。 一桐壺 二帚木 空蝉 夕顔 三若紫 末摘花 四紅葉賀 五花宴 六葵 七榊 八花散里 九須磨 十明石 十一澪標 蓬生 関屋 十二絵合 十三松風 十四薄雲 十五朝顔 十六乙女 十七玉鬘 初音 胡蝶 蛍 常夏 篝火 野分 行幸 藤袴 真木柱 十八梅枝 十九藤裏葉 廿若菜 廿一柏木 廿二横笛 - 鈴虫 廿三夕霧 廿四御法 廿五幻 廿六かほる中将にほふ兵部卿 紅梅 竹河 廿七橋姫これより宇治也 廿八椎本 廿九総角 卅早蕨 卅一かほとりやとりき 卅二東屋 卅三浮舟 卅四蜻蛉 卅五手習 卅六夢浮橋 のりのし、すもり、さくら人、ひわりこ これらはつねになし きりつほよりゆめのうきはしまで五十五てう(帖) この巻名目録は以下のような特徴を持つ。 本の巻にのみ巻序の数字を振っており、並びの巻は巻名を挙げてはいるものの巻序の数字を振っていない。これ自体は古い時代の巻名目録によく見られる現象であるが、この目録では若菜を上下に数えずかつ雲隠が含まれていない。そのために夢浮橋に付けられた巻序の数字が並びの巻を数えない場合の通常の「37」より一つ少ない「36」になっている。 通常「宿木」とあるべきところが「かほとりやとりき」となっている。系譜部分の記述にも「やどりき」と「かほどり」が明確に区別して記されていることからこの古系図が元にした源氏物語には「やどりき」と「かほどり」が別の巻として存在していたと考えられる。 夢浮橋の後に「のりのし」、「すもり」、「さくら人」、「ひわりこ」といった現在流布している源氏物語に含まれない巻名をあげ、「これらはつねになし」と付記している。 最後に、「桐壺から夢浮橋まで五十五帖」と通常の54帖より1帖多い55帖という帖数を記している。
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巻名目録
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東海大学桃園文庫蔵本には冒頭に以下のような巻名目録が添付されている。 一桐壺 二帚木 空蝉 夕顔 三若紫 末摘花 四紅葉賀 五花宴 六葵 七榊 八花散里 九須磨 十明石 十一澪標 蓬生 関屋 十二絵合 十三松風 十四薄雲 十五朝顔 十六乙女 十七玉鬘 初音 胡蝶 蛍 常夏 篝火 野分 行幸 藤袴 真木柱 十八梅枝 十九藤裏葉 二十若菜上下 二十一柏木 二十二横笛 - 鈴虫 二十三夕霧 二十四御法 二十五幻 二十六雲隠 二十七兵部卿宮 紅梅 竹河 宇治 橋姫 椎本 総角 早蕨 宿木 東屋 浮舟 蜻蛉 手習 夢浮橋 この巻名目録は以下のような特徴を持っている。 本の巻にのみ巻序の数字を付しており、並びの巻はそれぞれの本の巻の下に小さい文字で附記している。 宇治十帖には巻序の番号が書かれておらず、宇治十帖全体を「宇治」と記した上で橋姫から夢浮橋までの巻名を序数を記さずに列挙しているという、宇治十帖がかなり独立性の強い記述形態になっている。
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