野分

実用日本語表現辞典

野分

読み方：のわき・のわけ

(1)台風を指す古い呼び名。9月頃に発生する強い風。
(2)かつて日本海軍が保有した駆逐艦の名称。

（2011年10月4日更新）

デジタル大辞泉

の‐わき【野分き】

読み方：のわき

《野の草を風が強く吹き分ける意》秋から冬にかけて吹く暴風。特に、二百十日・二百二十日前後に吹く台風。のわきのかぜ。のわけ。《季 秋》「吹きとばす石は浅間の—かな／芭蕉」

源氏物語第28巻の巻名。光源氏36歳。野分きの吹き荒れたあと、夕霧の見た紫の上や明石の姫君（明石の中宮）のようすなどを述べる。

源氏物語・野分きの一場面／画・尾形月耕 国立国会図書館蔵

歴史民俗用語辞典

野分

読み方：ノワキ（ｎｏｗａｋｉ）

秋から冬にかけて吹く疾風。

短編小説作品名辞典

野分

作者夏目漱石

収載図書夏目漱石全集 3
出版社筑摩書房
刊行年月1987.12
シリーズ名ちくま文庫

収載図書漱石全集 第3巻 草枕・二百十日・野分
出版社岩波書店
刊行年月1994.2

収載図書ザ・漱石―全小説全一冊 増補新版
出版社第三書館
刊行年月1999.6

収載図書漱石全集 第3巻 草枕、二百十日・野分
出版社岩波書店
刊行年月2002.6

収載図書二百十日・野分 改版
出版社新潮社
刊行年月2004.1
シリーズ名新潮文庫

収載図書現代表記版 ザ・漱石―全小説全一冊
出版社第三書館
刊行年月2004.11

収載図書大活字版 ザ・漱石―全小説全二冊 上巻
出版社第三書館
刊行年月2006.4

野分

作者山本周五郎

収載図書江戸 3 泰平にそむく
出版社講談社
刊行年月1992.7
シリーズ名歴史小説名作館

収載図書恋慕
出版社新潮社
刊行年月1994.10
シリーズ名山本周五郎テーマ・コレクション

収載図書おごそかな渇き 54刷改版
出版社新潮社
刊行年月2003.5
シリーズ名新潮文庫

収載図書山本周五郎中短篇秀作選集 5 発つ
出版社小学館
刊行年月2006.3

野分

作者鳥越碧

収載図書蔦かずら
出版社講談社
刊行年月2002.1

野分

作者藍川慶次郎

収載図書名残の月―そぞろ宗兵衛江戸暦
出版社広済堂出版
刊行年月2006.11
シリーズ名広済堂文庫

野分

作者椎津くみ

収載図書月代本家・宮野兄弟怪異譚
出版社文芸社
刊行年月2008.5

季語・季題辞典

野分

読み方：ノワキ（ｎｏｗａｋｉ）

秋に吹く暴風

季節 秋

分類 天文

近代文学作品名辞典

野分

読み方：ノワキ（ｎｏｗａｋｉ）

作者 夏目漱石

初出 明治40年

ジャンル 小説

ウィキペディア

野分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/10 14:23 UTC 版)

野分（のわき、のわけ）は、

• 台風の古称。二百十日の頃、野の草を吹き分ける強い風。
• 野分 (源氏物語) - 『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。
• 野分 (小説) - 夏目漱石の小説。
• 日本海軍の駆逐艦
  • 野分 (初代神風型駆逐艦)
  • 野分 (陽炎型駆逐艦)
• 野わけ - 渡辺淳一の連載小説、および同作を原作としたテレビドラマ。

ウィキペディア小見出し辞書

野分（のわき）

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/06/08 06:11 UTC 版)

「誤断」の記事における「野分（のわき）」の解説

長原製薬広報部長。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

野分

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 09:33 UTC 版)

名詞

のわき【野分（き）】

1. 二百十日から二百二十日の前後に吹く暴風。現在で言う台風に相当するものが多いと想定されるが、気象学的な台風と一致するものではない。秋の季語。のわけ。
   • 芭蕉野分して盥に雨を聞く夜かな（松尾芭蕉）