本家とは? わかりやすく解説

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ほ‐け【本家】

読み方:ほけ

「ほんけ」の撥音無表記。

三日の夜は—、五日の夜は摂政殿より」〈栄花・さまざまの喜び


ほん‐け【本家】

読み方:ほんけ

一族中心となる血筋の家。

流派などで、そのおおもととなる家。家元宗家。「観世流の—」

分家出たもとの家。⇔分家

妻の親のほうの家。里方

三日の夜は—、五日の夜は摂政殿より」〈栄花・さまざまの喜び

本所(ほんじょ)1」に同じ。


本家

読み方:ホンケ(honke)

(1)宗家
(2)古代、荘国の領主の上位する院・官・摂関家など。
(3)中世一家一門などの中心となる家。
(4)近世別家した際の元の家。
(5)近代分家した者がそれまで属した家の称。


本家

読み方:ほんけ

  1. 多額金銭所持し居る者。或は警察署刑務所刑務所のことを「分家」ともいふ。

本家

読み方:ほんけ

  1. 多額金員所持セル人物。〔第二類 人物風俗
  2. 多額金銭所持している者。

本家

読み方:ほんけ

  1. 警察本署。〔第五類 一般建物
  2. 警視庁分家警察署に対して。〔盗〕

分類 盗/犯罪


本家

読み方:ほんけ

  1. 監獄ノコトヲ云フ。〔第五類 官吏官舎部・長野県〕
  2. 監獄-〔四国地方〕。〔第五類 一般建物
  3. 刑務所
  4. 刑務所を云ふ。むしとも云ふ。
  5. 刑務所多治見 不良仲間

分類 ルンペン大阪不良仲間不良青少年硬派)、四国地方長野県

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本家

読み方
本家ほんけ
本家もといえ
本家もとや

本家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/10 08:14 UTC 版)

本家(ほんけ)は、日本荘園制における重層的土地支配構造荘園公領制職の体系を参照)上、最上位に位置づけられる土地の名義上の所有権者である。開発領主(かいほつりょうしゅ)から寄進を受けた領家から更に寄進を受けた院宮家摂関家大寺社が本家となっていた。別儀に宗家ともいう。

概要

平安時代中葉の10世紀後期から11世紀以降、地方の開発領主らは法的根拠に欠けた自らの私有地(荘園)を、国衙の収公から逃れるため受領層(中央の有力貴族や有力寺社)に寄進し、自らは荘官として土地の実効支配権を持ちながら、一定の税を寄進先の受領層に納めた(職権留保付寄進)。このとき、寄進を受けた者が領家である。領家は、開発領主を現地管理者として荘官に任命し、荘官を通じて、荘園からの収穫を地子として徴収したり、荘園内の百姓(荘民)に労役を課したり(公事)して、自らの収入とした。このような領家の持つ、荘園領主としての支配権や地子、公事等の収益権(作合(さくあい))を領家職といった。

しかし国司請負制により権限が強化された国司は、自領のように扱い始めた公領を増やすため、天皇の代替わりに際して「新政」として発布された荘園整理令を根拠とし、依然として収公を進めることが多く、領家の権威だけでは荘園の所有が維持できないケースが多く見られたため、より権威のある院宮家摂関家大寺社等の権門層へ領家から領家職の一部を寄進することが行われた。この場合の権門層の持つ作合を本家職といった。また、開発領主が直接権門層に荘園を寄進した場合、領家が存在せず本家のみの荘園となった。本家・領家のうち、荘園の実効支配権を持つ者を本所(ほんじょ)と呼んだ。本所が、荘園に係る権利・利益の一部を他の貴族へ付与し、その貴族領家ということもあった。

時代が下ると荘官の武士化が始まり、鎌倉時代以降は、荘官が幕府から地頭に任じられる例も見られた。地頭は、これまでの重層的な土地支配関係を解消し、一元的な土地支配を指向するようになっていった。このような一元的支配を一円知行といい、東国を中心に地頭請が行われ始めた。一方で西国では百姓が地縁的な結合を強め、村落を形成し、地頭とは別個に荘園経営を請け負う百姓請が見られるようになった。また、地頭と荘園領主との間で作合を巡る争いの解決方策として下地中分が行われ始めた。

室町時代になると、守護の権力が強大化し、守護領国制の成立を目指して、在庁官人を含む鎌倉期の地頭、国人を被官化し、国衙や彼らの所持していた領地を掌握し始めた。この時期には守護が自国の領内における荘園の年貢(地子と公事の一本化したもの)を本家、領家に対して請け負う守護請が広まった。

この頃になると、職そのものが、本来の身分的な性格から単なる得分権となり、在地領主的な職を本家や領家が直接保持する場合や、その逆の場合が見られてきた。更に公武の利害関係を包括的に調整できる室町幕府の体制により、下地中分などによる荘園の再編成が進み、寺社本所による一円領や武家一円領が定着した。

戦国時代になると、守護大名に代わった戦国大名は、土地の一円知行をより進めていき、荘園制は崩壊した。最終的には太閤検地により、土地には直接の耕作者の権利しか認められなくなり、本家、領家という地位も消滅したことになる。

関連項目


本家(直系及類縁)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 10:06 UTC 版)

矢橋敬吉」の記事における「本家(直系類縁)」の解説

鼻祖 - 矢橋三郎兵衛矢橋藤十郎1722年11月18日没。孝 号木巴。〉の実子惣本家鼻祖矢橋藤十郎1775年8月晦没。宅教 小字四郎〉の実弟1761年11月22日没。元連 小字四郎仙。寿50。室京都人図司多美。)

※この「本家(直系及類縁)」の解説は、「矢橋敬吉」の解説の一部です。
「本家(直系及類縁)」を含む「矢橋敬吉」の記事については、「矢橋敬吉」の概要を参照ください。

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本家

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 00:33 UTC 版)

名詞

(ほんけ)

  1. 一族一門などの中心となる
  2. 分家から見て、そのとなった

「本家」の例文・使い方・用例・文例

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