寺社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/27 13:59 UTC 版)
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寺社(じしゃ)は、日本における寺院と神社の総称である。社寺(しゃじ)あるいは神社仏閣(じんじゃ ぶっかく)とも呼ばれる。
寺社という言葉は江戸時代までの仏主神従の考えによるもので、一方、社寺という言葉は平安時代頃から使われた形跡があるが、主に神社優先の考えに基づいた明治期以降に多く使われた。
神仏習合
寺院も神社も(神も仏も)信仰の対象としては変わりなく、明治の神仏分離令以前は、特に区別する必要が無ければ両方含めて扱われることも多かった。
背景には神仏習合の歴史があり、土着の神道と渡来して普及した仏教(特に密教)が混淆して修験道などの多様な信仰を生み出してきた。それを理論づけようとした本地垂迹説の「権現」名のようにどちらともつきがたい場合もある。建物の例としては「神宮寺」などがある。
多くは明治期の神仏分離の流れにより、既に一体化した存在であったものも強制的に神社・寺院に分離させられ一方が廃されることも起きた。
しかしながら民衆レベルでは戦中の一時期を除いて、そう大きな意識の変化は起こっておらず国家神道の枠に収まりきらない民間信仰・祭りなど各地の伝承はそのまま伝えられてきた。
現代では、「日本人は信仰心が薄い」とよく言われるように葬式など特別の時以外は寺社の違いはあまり意識されておらず、現世利益的・または観光対象として同列に述べられている例が多い。
関連項目
「寺社」の例文・使い方・用例・文例
- 私は寺社と同じくらい城が好きです。
- 恋しい人の名前を書いた紙を寺社の格子などに結びつけておくと,縁が結ばれるという俗信
- 寺社の什物
- 江戸時代,大名や寺社が,年貢米や特産物を保管し販売するために設けた屋敷
- 献物帳という,寺社に奉納する物品に付けた文書
- 寺社で,祈願のため篭もる堂
- (寺社に)参篭する
- 奈良時代から戦国時代にかけての貴族と寺社の私有地
- 武家社会で,寺社奉行という役職
- 武家社会で,寺社奉行という役職にある人
- 縋る破風という,寺社の屋根に着いている合掌形の破風という枝
- 千社札という,参詣人が寺社に貼る紙札
- 寺院や寺社などを初めて建てること
- 祈願のため,寺社の堂のまわりを堂々巡りする
- 現在や未来の安穏などをねがって,経文を写したものを寺社に奉納すること
- 現在や未来の安穏などをねがって寺社に納める経文
- 寺社を巡拝して金品を奉納すること
- 文殿という,寺社などにおいて,文書類を納めておく所
- 院や寺社などにおける,文殿という所
- 公共の事業や寺社などに金品を寄贈すること
寺社と同じ種類の言葉
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