しんぶつ‐しゅうごう〔‐シフガフ〕【神仏習合】
神仏習合 (しんぶつしゅうごう)
神仏習合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/27 08:13 UTC 版)
神仏習合(しんぶつしゅうごう)とは、日本土着の神祇信仰(神道)と仏教信仰(日本の仏教)が融合し一つの信仰体系として再構成(習合)された宗教現象[1]。神仏混淆(しんぶつこんこう)ともいう。当初は仏教が主、神道が従であり、平安時代には神前での読経や、神に菩薩号を付ける行為なども多くなった。日本で仏、菩薩が仮に神の姿となったとし、阿弥陀如来の垂迹を八幡神、大日如来の垂迹が伊勢大神であるとする本地垂迹説が台頭し、鎌倉時代にはその理論化としての両部神道が発生するが、神道側からは神道を主、仏教を従とする反本地垂迹説が出された。江戸時代に入ると神道の優位を説く思想が隆盛し、明治維新に伴う神仏判然令以前の日本は、1000年以上「神仏習合」の時代が続いた[2]。
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- ^ a b c “【神仏習合(しんぶつしゅうごう)】” (日本語). 世界大百科事典 第2版 (1998年10月). 2013年5月2日閲覧。
- ^ “コトバンク - 神仏習合”. 2019年9月6日閲覧。
- ^ a b 『概説日本思想史』 高橋美由紀
- ^ a b c d e f g h i j 神田千里『宗教で読む戦国時代』(講談社、2010年) ISBN 978-4-06-258459-3
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak 『神道とは何か』 伊藤聡 2012
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab 義江 1996
- ^ 関裕二 『寺社が語る秦氏の正体』( 祥伝社新書、2018年) ISBN 978-4-396-11553-1 p.257.
- ^ 逵 1986
- ^ 大橋健二『神話の壊滅 大塩平八郎と天道思想』(勉誠出版、 2005年)
- ^ 『概説 日本思想史』市川浩史
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