なり【▽業】
わざ【業】
ぎょう〔ゲフ〕【業】
ごう〔ゴフ〕【業】
ぎょう【業】
〈ギョウ〉
1 苦労してなしとげる事柄。「業績/偉業・学業・功業・事業・実業・授業・修業・所業・卒業・大業・覇業」
2 生活のために行う仕事。「業界・業者・業務/営業・家業・稼業・休業・兼業・作業・産業・残業・失業・就業・商業・職業・生業・操業・農業・廃業・副業・分業・夜業」
3 やしき。「別業」
〈ゴウ〉
1 報いを招く前世の行い。「業苦・業報/悪業・因業・罪業・宿業・善業・非業・自業自得」
〈わざ〉「業師・業物/神業・軽業・仕業・力業・手業・寝業・早業」
[名のり]おき・かず・くに・なり・のぶ・のり・はじめ・ふさ
ごう【▽仰/業】
〈仰〉⇒ぎょう
〈業〉⇒ぎょう
業
業
業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 14:42 UTC 版)
業(ごう)とは、カルマ(梵: कर्मन् karman[注釈 1])に由来し、行為、所作、意志による身心の活動、意志による身心の生活を意味する語[2]。原義においては単なる行為(action)という意味であり、「良い」「悪い」といった色はなく、特に暗いニュアンスはない[3]。
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注釈
- ^ 原語の karman は、サンスクリットの動詞語根「クリ」(√kṛ)、為す) より派生した[1]。羯磨(かつま)と音写する[2]。
- ^ 原始仏典である阿含経典(二カーヤ)において、ウパニシャッドは言及すらされておらず、まったく存在していなかったと考えるからである[要出典]。登場するヴェーダも三つまでである[要出典]。
- ^ ただし、業因には、煩悩などの「業を起こさせる原因」という意味もあり、因業には「因と業」すなわち「主因と助縁」という意味もある[2]。
- ^ 業とその苦である報いのことを業苦という場合もある[2]。
- ^ 非善非悪の無記業は業果を引く力がない[2]。
- ^ 経量部や大乗仏教では、身・語を動初(どうほつ)する思(意志)の種子(しゅうじ)のことを指して業道という場合もある[2]。
出典
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- ^ Parvesh Singla. The Manual of Life – Karma. Parvesh singla. pp. 5–7. GGKEY:0XFSARN29ZZ 2011年6月4日閲覧。
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- ^ 「順次生受業」 - 佛光大辭典 (慈怡法師主編)
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- ^ 津城 2005, p. 76.
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- ^ 大田 2013. 位置No.1173/2698
- ^ 大田 2013. 位置No.1165/2698
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