ウパニシャッドとは? わかりやすく解説

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ウパニシャッド【(梵)Upaniṣad】

読み方:うぱにしゃっど

古代インド宗教哲学書。ベーダ文献最後部分なので、ベーダーンタベーダ終わり)ともいう。宇宙人生支配するブラフマン(梵)とアートマン(我)の一致説き輪廻(りんね)と業(ごう)の思想主張インド哲学源流となった

[補説] 「優婆尼沙土」とも書く。


ウパニシャッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/29 08:55 UTC 版)

ウパニシャッド: उपनिषद्upaniṣad )は、サンスクリットで書かれたヴェーダの関連書物。一般には奥義書と訳される。


  1. ^ 辻直四郎(1953)『ヴェーダとウパニシャッド』182頁。
  2. ^ 辻直四郎(1953)『ヴェーダとウパニシャッド』149頁。
  3. ^ 木村靖二岸本美緒小松久男 『詳説世界史 改訂版』山川出版社、2017年、56頁。ISBN 978-4-634-70034-5 


「ウパニシャッド」の続きの解説一覧

ウパニシャッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 03:31 UTC 版)

アートマン」の記事における「ウパニシャッド」の解説

ウパニシャッドの時代には、アートマン宇宙創造した説かれた。また、アートマン個人我(小我)であるとともに宇宙中心原理大我)であるともされた。ブラフマン宇宙原理、梵: brahman)とアートマン一体になることを求めたりブラフマンアートマン同一である(梵我一如)とされたり真の実在アートマンのみであって他は幻(梵: māyā、マーヤー)であるとされた。 また、アートマンは、宇宙根源原理であるブラフマン同一であるとされる梵我一如)。それは、宇宙全て司るブラフマン不滅のものであり、それとアートマン同一であるのなら、当然にアートマン不滅のものであるという考えであった。 ウパニシャッドではアートマン不滅で、離脱後、各母体入り心臓宿るとされる。これに従うならば個人肉体が死を迎えても、自我意識永遠に存続するということであり、またアートマン死後新し肉体を得るという輪廻根拠でもあった。

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ウパニシャッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/20 06:53 UTC 版)

仏教哲学」の記事における「ウパニシャッド」の解説

ところが、紀元前7世紀になって、ウパニシャッドと呼ばれる最終期ヴェーダ時代入って哲学的な思索期に入る。これを最後ヴェーダという意味でヴェーダーンタと呼ぶこともある。 この時期に、インド現れる大半価値規範形成されたと考えてよい。輪廻や業、さらには梵天我という概念も、このウパニシャッドの時代形成された。 ことに、ブラフマン(梵天)という概念は、最初ヴェーダ内在している力を指していたが、ウパニシャッドの教学の中で、世界形成する根本原理とされ、さらに絶対者として神格化された。 同様に自分自身についての探求進み輪廻主体としての我(アートマン)も想定することとなる。この我と梵が精神体験的に一体となることによって、心の平安得られるという梵我一如という思想形成され強調された。

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ウパニシャッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 13:50 UTC 版)

ヴィシュヌ」の記事における「ウパニシャッド」の解説

ムクティカー(英語版)と呼ばれる108のウパニシャッドのうち、ヴァイシュナヴァ・ウパニシャッド(英語版)(ヴィシュヌ派のウパニシャッド)が14存在する。これらがいつ編纂されたものかははっきりとはわかっていないが、紀元前1世紀頃から17世紀頃までと幅を持って見積もられている。 これらヴァイシュナヴァ・ウパニシャッドはブラフマン呼ばれる形而上的な現実としてのヴィシュヌナーラーヤナラーマやあるいはヴィシュヌのアヴァターラ1つ焦点当てる。そして倫理から信仰方法まで広範な話題取り扱う。

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