製糖業とは? わかりやすく解説

製糖業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 03:07 UTC 版)

高雄の歴史」の記事における「製糖業」の解説

台湾南部での砂糖貿易19世紀初頭隆盛極めた当時貿易相手国は中国であり、毎年砂糖貿易額50メキシコ銀貨に及んだとされる高雄開港以前アメリカの羅賓内洋行(Robinet & Co.)が設立されると、1854年から1857年までに香港アメリカ商会Gideon Nye & Co.協力し台湾府より樟脳専売権獲得すると共に高雄地区進出し茶葉砂糖豆類貿易行っていた またCrosbie船長1855年高雄進出台湾府支援獲得して砂糖及び米の貿易特許を書くとくした1855年7月28日の『サンフランシスコ・デイリー・ヘレイド(San Francisco Daily Herald)』によれば米と砂糖1001ドル阿片が1包み50セント価格であった日本統治時代1901年総督府後藤新平主導の下三井財閥及び鈴木藤三郎などの資本400名の技術者導入して仔頭に新式製糖工場設立短期間生産量10倍に増大させた。また第一次世界大戦の影響台湾砂糖国際価格良好なこともあり、1920年代にかけて台湾製糖業の最盛期迎え日本の経済支え重要産業貸し、また仔頭に土地農業工場交通金融等などの各方面での経済発展見られた。しかし当時甘蔗の買う付け価格製糖工場側が決定しており、買付け価格抑えられ甘蔗農家の生活は困窮していた 1900年仔頭製糖工場施工前、総督府は駅や郵便局などのインフラ整備し仔頭地区交通革命与えた1901年2月台湾初の全鉄構造による製糖工場操業開始すると、道路鉄道貨物支線などの整備が行われた。1903年、牛の牽引による軽便鉄道仔頭に敷設され4年後には甘蔗専用五分鉄道として正式に開業した1904年当時高雄陳氏日本の「米糖王国政策協力し、自ら台湾資本として初めての製糖工場設立している。更に1905年には仔頭地区電話開通1907年には仔頭の第二製糖工場設立され、その翌日には台湾初のアルコール工場製造されている。1909年には工場設備維持更新目的仔頭鑄物工廠(現在の台湾機械公司)が設立されるなどのインフラ整備続いた。 それらの製糖工場中でも旗山地区製糖中心占めた旗山糖廠は1908年日本高砂製糖株式会社により設立され操業初期毎日1,000tの甘蔗を搾出していた。翌年には塩水港製糖株式会社合併し合併し台灣製糖株式会社旗尾製糖廠所と改称同時に白砂糖製造開始し日産1,800tを記録した。また1910年には旗山駅が設置され、この地区砂糖大量輸送実現した日本統治時代末期日本の南政策一環として台湾工業化図られた。その中で製糖関連産業研究進み無水アルコールパルプ原料酵母などの副産物対す需要高まり単純な食品工業としての製糖業から化学工業へと転換されていった1944年昭和19年)、鳳山小港東亜製紙株会社設立され台湾製糖株式会社後壁工場から提供される砂糖搾りカス利用した製紙事業計画されたが、これは米軍空襲により稼動するにいたらなかった。 戦後台湾では、政府により「南糖北米政策推進され砂糖当時台湾貴重な外貨収入源となり、戦後台湾経済復興発展大きく寄与した。しかし1960年代から産業転換開始され、また1966年砂糖国際価格暴落したことから、台湾の製糖業は次第衰勢となっていった。

※この「製糖業」の解説は、「高雄の歴史」の解説の一部です。
「製糖業」を含む「高雄の歴史」の記事については、「高雄の歴史」の概要を参照ください。

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