体とは? わかりやすく解説

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からだ【体/×躰/×躯/身体】

読み方:からだ

動物の頭・胴・手足などのすべてをまとめていう語。五体しんたい。「—を横たえる

㋑頭・手足除いた、胴。「—を反らす」「—の線が崩れる」

体格骨格からだつき。「がっしりした—」

健康状態また、体力。「—を悪くする」「お—に気をつけて」「—の弱い子供

生理的存在としての身体肉体。「—で覚える」「—が糖分欲求している」「—を使う仕事

性的な対象としてみた身体肉体。「—を許す」「—の関係がある」

社会的活動を営む主体としてみた身体。身(み)。「今夜は—が明いている」「—がいくつあっても足りない

死体なきがら

「—はどこに捨ててある」〈浄・布引滝〉


たい【体〔體〕】

読み方:たい

[音]タイ(呉) テイ(漢) [訓]からだ

学習漢字2年

[一]タイ

四肢・骨格などで組み立てられたものとしてのからだ。「体育体温体格・体質体重体操体力巨体五体死体上体身体人体聖体胴体肉体女体病体裸体老体

各部分を組み立てたまとまりのある形や組織。「体系体制詩体字体政体全体団体文体

一定の形や働きをもつ存在。「体積液体機体客体球体実体主体船体天体媒体物体本体

身につける。「体験体得

体言」の略。「連体詞

[二]テイ見かけのようす。「体裁憎体(にくてい)・人体(にんてい)・風体面体

[補説] 「躰」は「體」の俗字

名のり]なり・み・みる・もと

難読為体(ていたらく)


たい【体】

読み方:たい

【一】[名]

からだ。身体。「—を預けて寄り切る

そのものとしてのかたち。すがた。「論文としての—を整える」

物事本質をなすもの。「名は—を表す」

生け花で、天または地の役枝(やくえだ)のこと。

四則算法の可能な集合有理数全体実数全体複素数全体など。しかし自然数全体整数全体などは体ではない。

【二】接尾助数詞神仏の像や死体などを数えるのに用いる。「仏像一—」


てい【体】

読み方:てい

⇒たい


てい【体/態】

読み方:てい

【一】[名]

外から見た物事ありさま。ようす。「満足の—」「そしらぬ—」

見せかけ体裁。「—のいい返事

【二】接尾名詞人代名詞などに付いてそのようなもの、そのようなようすなどの意を表す。「職人—の男」

己等(おのら)—に討たるるならば手柄次第討て見よ」〈浄・佐々木大鑑〉


たい・そう・ゆう 【体・相・用】

三大

読み方:たい、ちょうけいこつたい
別名:蝶形骨体
【英】:Corpus,Body of sphenoid

蝶形骨体蝶形骨中央部にあり立方体をなしている。上面中央部には鞍状を呈したトルコ鞍があり、その中央横位楕円形の下垂体窩がある。トルコ鞍後方には鞍背という上方突出した骨板があり、その両側外側端の突起後床突起という。鞍背後部台形をなして後頭骨の底部とともに斜台形成する下垂体窩前には体の前部との境界線である鞍結節とよべる横走する稜があり、その両側端にある中床突起発育弱く明瞭なものは少ない。鞍結節前には細い横走する[視神経交叉溝があり、その両外側視神経管につづく。交叉溝の前部蝶形骨隆起よばれているが、これは隆起ではなく滑らかな平面である。体の前部小翼後部大翼結合している。下錐体窩の外側大翼の根部との間には、内側頚動脈溝という前後に走る溝があり、外側蝶形骨小舌という突起状の骨板がある。体の下面鼻腔咽頭腔の上壁をなし、中央蝶形骨吻が前下方突出し鋤骨翼はさまれる。体の前面中央部には蝶形骨稜という上下に走る稜線があり、篩骨の垂直板相接する蝶形骨稜両側でがいおうに蝶形骨甲介認められる。これはバルタン小骨ともよばれ、発生学的には篩骨一部であったものが8~12歳蝶形骨体癒合したものでとくに若年頭蓋著明である。体の内面空洞状をなし蝶形骨洞とよばれ、その正中部には蝶形骨洞中隔があり、洞を左右に分けている。その前面には蝶形骨洞口という開口部両側にあり蝶篩陥凹通じている。

作者北村薫

収載図書語り女たち
出版社新潮社
刊行年月2004.4

収載図書語り女たち
出版社新潮社
刊行年月2007.4
シリーズ名新潮文庫


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/09 22:43 UTC 版)

身体、からだ)、身体(しんたい)は、生物学的かつ文化的に規定された、有機体としての人間動物の構造を指す。人間は身体を通じて世界を経験し、世界を構成する。

概説

「体」という言葉は文脈に応じて、「身体(しんたい)」が同義語であったり、「胴」が同義語であったり「肉体(にくたい)」が同義語であったりする。頭・胴・手足などをまとめて「体」と呼ぶこともあり(この場合、五体とも身体とも言う)、五体から頭や手足を除いた部分(この場合、ともいえる)を「体」と呼ぶこともある。

「体と」あるいは「体と」というような対比のもとに用いられていることもある。その場合、「からだ」は人間動物の、心的あるいは精神的な面ではなく物質的な面を指す。また人間や動物の生理的な側面や、的な側面を指すこともある(肉体ともいえる)。人間の生理的側面や医学・解剖学的側面を指して「からだ」と言っている場合は、「人体」が同義語である。

日常語で「体の具合はどうですか」と聞く時には、健康状態を尋ねている。その場合、単に生理的な面について聞いているだけではなく、気分がすぐれないとか、精神的にまいっているといった面も含め、心身の総体について聞いている。

自分のからだをどのように扱いそれにどのような意味を見出しているのか、他者の身体をどのように扱いそれにどのような意味を与えるのか、またそうした意味づけによって、人間存在と身体との関係をどのようにとらえるのか、ということは文化的なことである[1]。人類がそうしたことについてどのようなルールを発達させてきたのかについてはあらためて多方面から問いただす必要があると考えられるようになっている、と波平恵美子は述べている[1]

人のからだ

自らの体を使って知ることは「体験」と呼ばれ、言葉だけによる知識とは区別され重視されている。

からだについての教育日本では「保健」や「保健体育」という科目で行われている。

人間のからだは性別によって異なった傾向がある。それが喜びの源となっている場合もあれば、葛藤の源となっている場合もある(」・「ジェンダー」の項も参照)。

人間は衣類をまとい身体を隠し装う傾向がある。化粧によってからだを装う人も多い。からだに改変を加えようとする人もいる(身体改造)。からだを芸術の媒体(マチエール)として使う人もいる(ボディアート)。衣類をまとわない体は「」・「裸体」と呼ばれているが、それは現代人にとっては何らかの意味を持つようになっている(ヌーディズム」の項も参照)。

死亡したことをはっきりさせたり強調する場合は「死体」と呼び区別される。「ご遺体」や「なきがら」・「骸(むくろ)」とも。逆に生きていることを明示する場合は「生体(せいたい)」と呼ばれることもある。日本には、欧米諸国などと比較すると、家族などの遺体にこだわりをもっており、それを取り戻そうとする文化を持っている[1]。欧米では一般的には、日本人ほどには家族の遺体にこだわりを持たない。

体の位置や姿勢のことを「体位(たいい)」と呼ぶが、医療看護介護領域では特に頻繁に使われている。

からだに関することば

  • 上半身(じょうはんしん) - 人間より上の部位を指す。下半身の対立概念。半身像とは上半身を絵画(そぞうか)したものである。
  • 下半身(かはんしん) - 人間より下の部位を指す。上半身の対立概念。もっぱら人間の身体に対してのみ使う。下半身につける衣類ボトムスと言う。人間は日常生活において、下半身に比べ上半身の方をよく動かすため、下半身の贅肉は取れにくいと考えられている。生殖器官の婉曲表現としても用いられる。
主な部位

生物一般において

生物の種によって多種多様な体の特徴があり、どの種にも共通する体の構造というものは皆無に等しい。

例えば人体や諸々の内臓といったさまざまな器官を持つが、これらは全ての生物に共通するわけではない。ただし生殖細胞は普通は体と言わない。その意味では、体という語は栄養体に関する用語である。

環境における差異

同じ種でも住む環境によって、体に差異がみられる。

人間の環境での体の違い
高緯度の人間は、赤道近くの人間より大きな目と大きな脳(灰白質)を持つ。これは知性に貢献するものでは無く、暗い灰色の空の下で高解像度で物を見るための進化とみられる[2]
恒温動物の環境での体の違い

出典

  1. ^ a b c 波平恵美子『からだの文化人類学: 変貌する日本人の身体観』大修館書店、2005年(平成17年)
  2. ^ Latitudinal variation in light levels drives human visual system size(著:Eiluned Pearce, Robin Dunbar 英国王立協会の会報「Biology Letter」Published:27 July 2011. 参照日:21 June 2018. doi:10.1098/rsbl.2011.0570)

参考文献

関連書

関連項目


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/14 02:39 UTC 版)

直既約加群」の記事における「体」の解説

上の加群ベクトル空間である。ベクトル空間直既約であることと次元が 1 であることは同値である。なのですべてのベクトル空間は完全直可約実際半単純)であり、無限次元なら無限に多く直和成分をもつ。

※この「体」の解説は、「直既約加群」の解説の一部です。
「体」を含む「直既約加群」の記事については、「直既約加群」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 09:51 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. からだ動物の、生命活動の及ぶところの総称。特に、四肢除いたを主とした部分
  2. からだ健康体力
  3. タイ)(スポーツ武道などにおいて)身体。胴。
  4. タイ物事本質
  5. タイそのようなすがたのもの。接尾辞的にも使用される
  6. タイ)(数学による除算除き加減乗除自由にできる代数系加法単位元を除く任意に対して乗法における逆元唯一存在するという性質満たす可換環実数有理数全体は体の一例で、実数に対して加減乗除を行う一般的な計算は、体の一種扱っていることに相当する
  7. テイ外見見せかけ様子かたち

語源

用法

翻訳

語義6

動詞

体するタイ-す、タイ-する サ変動詞

  1. 心に留める意向指示などをもとに行動する。

接尾辞

  1. タイ遺体仏像等を数え時の助数詞

熟語


出典:『Wiktionary』 (2021/08/25 10:48 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. 参照


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