からだ【体/×躰/×躯/身=体】
読み方:からだ
1
㋐動物の頭・胴・手足などのすべてをまとめていう語。五体。しんたい。「—を横たえる」
2 健康状態。また、体力。「—を悪くする」「お—に気をつけて」「—の弱い子供」
3
㋐生理的存在としての身体。肉体。「—で覚える」「—が糖分を欲求している」「—を使う仕事」
㋑性的な対象としてみた身体。肉体。「—を許す」「—の関係がある」
たい【体〔體〕】
読み方:たい
〈タイ〉
1 四肢・骨格などで組み立てられたものとしてのからだ。「体育・体温・体格・体質・体重・体操・体力/巨体・五体・死体・上体・身体・人体・聖体・胴体・肉体・女体・病体・裸体・老体」
2 各部分を組み立てたまとまりのある形や組織。「体系・体制/詩体・字体・政体・全体・団体・文体」
3 一定の形や働きをもつ存在。「体積/液体・機体・客体・球体・実体・主体・船体・天体・媒体・物体・本体」
〈テイ〉見かけのようす。「体裁/憎体(にくてい)・人体(にんてい)・風体・面体」
[補説] 「躰」は「體」の俗字。
[名のり]なり・み・みる・もと
たい【体】
てい【体】
読み方:てい
⇒たい
てい【体/▽態】
たい・そう・ゆう 【体・相・用】
体
別名:蝶形骨体
【英】:Corpus,Body of sphenoid
蝶形骨体は蝶形骨の中央部にあり立方体をなしている。上面中央部には鞍状を呈したトルコ鞍があり、その中央に横位楕円形の下垂体窩がある。トルコ鞍の後方には鞍背という上方に突出した骨板があり、その両側外側端の突起を後床突起という。鞍背の後部は台形をなして後頭骨の底部とともに斜台を形成する。下垂体窩の前には体の前部との境界線である鞍結節とよべる横走する稜があり、その両側端にある中床突起は発育が弱く明瞭なものは少ない。鞍結節の前には細い横走する[視神経]交叉溝があり、その両外側は視神経管につづく。交叉溝の前部は蝶形骨隆起とよばれているが、これは隆起ではなく滑らかな平面である。体の前部は小翼と後部は大翼と結合している。下錐体窩の外側と大翼の根部との間には、内側頚動脈溝という前後に走る溝があり、外側に蝶形骨小舌という突起状の骨板がある。体の下面は鼻腔、咽頭腔の上壁をなし、中央に蝶形骨吻が前下方に突出し鋤骨翼にはさまれる。体の前面中央部には蝶形骨稜という上下に走る稜線があり、篩骨の垂直板と相接する。蝶形骨稜の両側でがいおうに蝶形骨甲介が認められる。これはバルタン小骨ともよばれ、発生学的には篩骨の一部であったものが8~12歳に蝶形骨体と癒合したものでとくに若年頭蓋で著明である。体の内面は空洞状をなし蝶形骨洞とよばれ、その正中部には蝶形骨洞中隔があり、洞を左右に分けている。その前面には蝶形骨洞口という開口部が両側にあり蝶篩陥凹に通じている。
体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/09 22:43 UTC 版)
体(體、躰、躯、身体、からだ)、身体(しんたい)は、生物学的かつ文化的に規定された、有機体としての人間や動物の構造を指す。人間は身体を通じて世界を経験し、世界を構成する。
概説
「体」という言葉は文脈に応じて、「身体(しんたい)」が同義語であったり、「胴」が同義語であったり「肉体(にくたい)」が同義語であったりする。頭・胴・手足などをまとめて「体」と呼ぶこともあり(この場合、五体とも身体とも言う)、五体から頭や手足を除いた部分(この場合、胴ともいえる)を「体」と呼ぶこともある。
「体と心」あるいは「体と魂」というような対比のもとに用いられていることもある。その場合、「からだ」は人間や動物の、心的あるいは精神的な面ではなく物質的な面を指す。また人間や動物の生理的な側面や、性的な側面を指すこともある(肉体ともいえる)。人間の生理的側面や医学・解剖学的側面を指して「からだ」と言っている場合は、「人体」が同義語である。
日常語で「体の具合はどうですか」と聞く時には、健康状態を尋ねている。その場合、単に生理的な面について聞いているだけではなく、気分がすぐれないとか、精神的にまいっているといった面も含め、心身の総体について聞いている。
自分のからだをどのように扱いそれにどのような意味を見出しているのか、他者の身体をどのように扱いそれにどのような意味を与えるのか、またそうした意味づけによって、人間存在と身体との関係をどのようにとらえるのか、ということは文化的なことである[1]。人類がそうしたことについてどのようなルールを発達させてきたのかについてはあらためて多方面から問いただす必要があると考えられるようになっている、と波平恵美子は述べている[1]。
人のからだ
自らの体を使って知ることは「体験」と呼ばれ、言葉だけによる知識とは区別され重視されている。
からだについての教育は日本では「保健」や「保健体育」という科目で行われている。
人間のからだは性別によって異なった傾向がある。それが喜びの源となっている場合もあれば、葛藤の源となっている場合もある(「性」・「ジェンダー」の項も参照)。
人間は衣類をまとい身体を隠し装う傾向がある。化粧によってからだを装う人も多い。からだに改変を加えようとする人もいる(身体改造)。からだを芸術の媒体(マチエール)として使う人もいる(ボディアート)。衣類をまとわない体は「裸」・「裸体」と呼ばれているが、それは現代人にとっては何らかの意味を持つようになっている(「ヌーディズム」の項も参照)。
死亡したことをはっきりさせたり強調する場合は「死体」と呼び区別される。「ご遺体」や「なきがら」・「骸(むくろ)」とも。逆に生きていることを明示する場合は「生体(せいたい)」と呼ばれることもある。日本には、欧米諸国などと比較すると、家族などの遺体にこだわりをもっており、それを取り戻そうとする文化を持っている[1]。欧米では一般的には、日本人ほどには家族の遺体にこだわりを持たない。
体の位置や姿勢のことを「体位(たいい)」と呼ぶが、医療・看護・介護領域では特に頻繁に使われている。
からだに関することば
- 上半身(じょうはんしん) - 人間の腰より上の部位を指す。下半身の対立概念。半身像とは上半身を絵画・ (そぞうか)したものである。
- 下半身(かはんしん) - 人間の腰より下の部位を指す。上半身の対立概念。もっぱら人間の身体に対してのみ使う。下半身につける衣類をボトムスと言う。人間は日常生活において、下半身に比べ上半身の方をよく動かすため、下半身の贅肉は取れにくいと考えられている。生殖器官の婉曲表現としても用いられる。
- 主な部位
生物一般において
![]() | この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2012年3月) |
生物の種によって多種多様な体の特徴があり、どの種にも共通する体の構造というものは皆無に等しい。
例えば人体は頭、手、足、目、鼻、口、耳や諸々の内臓といったさまざまな器官を持つが、これらは全ての生物に共通するわけではない。ただし生殖細胞は普通は体と言わない。その意味では、体という語は栄養体に関する用語である。
環境における差異
同じ種でも住む環境によって、体に差異がみられる。
- 恒温動物の環境での体の違い
出典
- ^ a b c 波平恵美子『からだの文化人類学: 変貌する日本人の身体観』大修館書店、2005年(平成17年)
- ^ Latitudinal variation in light levels drives human visual system size(著:Eiluned Pearce, Robin Dunbar 英国王立協会の会報「Biology Letter」Published:27 July 2011. 参照日:21 June 2018. doi:10.1098/rsbl.2011.0570)
参考文献
関連書
関連項目
体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/14 02:39 UTC 版)
体上の加群はベクトル空間である。ベクトル空間が直既約であることと次元が 1 であることは同値である。なのですべてのベクトル空間は完全直可約(実際半単純)であり、無限次元なら無限に多くの直和成分をもつ。
※この「体」の解説は、「直既約加群」の解説の一部です。
「体」を含む「直既約加群」の記事については、「直既約加群」の概要を参照ください。
体
出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 09:51 UTC 版)
発音(?)
名詞
- (からだ)人や動物の、生命活動の及ぶところの総称。特に、四肢を除いた胴を主とした部分。
- (からだ)健康。体力。
- (タイ)(スポーツや武道などにおいて)身体。胴。
- (タイ)物事の本質。
- 名は体を現す。
- (タイ)そのようなすがたのもの。接尾辞的にも使用される。
- (タイ)(数学)零による除算を除き、加減乗除が自由にできる代数系。加法単位元を除く任意の元に対して乗法における逆元が唯一存在するという性質を満たす可換環。実数や有理数の全体は体の一例で、実数に対して加減乗除を行う一般的な計算は、体の一種を扱っていることに相当する。
- (テイ)外見。見せかけ。様子。かたち。
語源
用法
翻訳
語義6
動詞
接尾辞
熟語
- 体位
- 体育
- 体液
- 体温
- 体外
- 体格
- 体感
- 体技
- 体協
- 体躯
- 体刑
- 体型
- 体形
- 体系
- 体験
- 体現
- 体言
- 体腔
- 体質
- 体臭
- 体重
- 体術
- 体制
- 体勢
- 体積
- 体操
- 体中
- 体調
- 体長
- 体得
- 体内
- 体認
- 体熱
- 体罰
- 体表
- 体貌
- 体面
- 体毛
- 体様
- 体要
- 体量
- 体力
- 体裁
- 異体
- 液体
- 遺体
- 気体
- 機体
- 客体
- 固体
- 個体
- 抗体
- 鋼体
- 国体
- 錯体
- 死体
- 肢体
- 主体
- 正体
- 身体
- 錐体
- 生体
- 政体
- 素体
- 単体
- 団体
- 柱体
- 椎体
- 同体
- 胴体
- 変体
- 本体
- 融体
- 容体
- 立体
- 巨体
- 人体
- 風体
- 母体
- 車体
- 五体
- 図体
- 連体
- 屍体
- 媒体
- 天体
- 文体
- 女体
- 男体
- 黒体
- 共同体
- 病原体
- 筆記体
- 有機体
- 複合体
- 八面体
- 直方体
- 同位体
- 被写体
- 不導体
- 固溶体
- 六面体
- 多様体
- 染色体
- 拡大体
- 有限体
- 実数体
- 順序体
- 絶縁体
- 複素数体
- 有理数体
體
体
体 |
體
「体」の例文・使い方・用例・文例
- 死体遺棄
- 体中が痛い
- 団体行動
- ボランティア団体で積極的な役割を果たす
- 砂漠でいろいろ珍しい体験をする
- 牛乳は体質に合わない
- 全体的に見てわれわれの計画は成功だった
- 彼女は体が弱いのだからその点を考慮してやるべきです
- 全体的にはその記事はよく書けていた
- 反体制運動
- 体操用具
- 天体望遠鏡
- どんなに多くみても,せいぜい3キロぐらいの体重オーバーだ
- 身体の調子がよいかぎり,私たちの多くは健康というものにはほとんど無関心である
- 後ろに体をそる
- 飲み過ぎは体に悪い
- いい運動選手は身体の平衡感覚がすぐれている
- 私は突風で体のバランスをくずした
- 体にX線を当てる
- 私たちの昔の体育の先生はどうなったのかしら
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