せんしょく‐たい【染色体】
染色体
染色体
染色体
細胞の核内でDNAとタンパク質が形成した巨大な複合体で、細胞分裂の中期観察される構造を特にさすことが多い。細胞周期の間期では染色体の構造は見えず、DNAはタンパク質とまずヌクレオソームを形成し、これがさらにまとまってクロマチン繊維となとなった状態で核内に存在すると考えられている。細胞分裂の開始と共にこれがさらに折りたたまれて凝集し染色体が形成される。
染色体(細菌の)
英訳・(英)同義/類義語:bacterial chromosome
細菌のゲノムDNAをさすことが多い。細菌には真核生物の様な核は存在しないが、ゲノムDNAは細胞内に一様に分布するのではなく、特定の領域にとどまっており染色体とよぶ。
遺伝子名DNARNAの配列や構造など: | 抗原受容体遺伝子 染色体DNA 染色体 染色体 染色体スカフォールド 染色体複製起点 染色糸 |
染色体
染色体は、DNAとタンパク質が集まった棒状の構造体で、アルカリ性塩基の色素によく染まることから「染色体」と名付けられた。生物の体内で一定の周期で起こる細胞分裂の際に染色体が観察でき、そのとき以外は染色質(染色糸)とよばれる形がよくわからない構造をしている。
染色体の数や形は生物の種類によって決まっている。たとえば人間では人種にかかわらず46本で、チンパンジーは48本、犬は78本、アメリカザリガニは200本である。このように生物が下等であるか高等であるかは染色体の数とは関係ないようである。また、染色体異常(数的なもの、構造上など)があると先天性の疾患となる。
また、動物や雄雌異株の植物には常染色体の他に性別を決定している性染色体が存在する。
生物の体をつくりあげている細胞の核の内部にあり、遺伝情報の保存と発現を支配している。 染色体は、DNAとタンパク質が集まった棒状の構造体で、アルカリ性塩基の色素によく染まることから「染色体」と名付けられた。生物の体内で一定の周期で起こる細胞分裂の際に染色体が観察でき、そのとき以外は染色質(染色糸)とよばれる形がよくわからない構造をしている。 染色体の数や形は生物の種類によって決まっている。たとえば人間では人種にかかわらず46本で、チンパンジーは48本、犬は78本、アメリカザリガニは200本である。このように生物が下等であるか高等であるかは染色体の数とは関係ないようである。また、染色体異常(数的なもの、構造上など)があると先天性の疾患となる。 また、動物や雄雌異株の植物には常染色体の他に性別を決定している性染色体が存在する。 | 拡大表示 |
染色体
染色体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/02 13:57 UTC 版)
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染色体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 22:29 UTC 版)
「リ・ジェネシス バイオ犯罪捜査班」の記事における「染色体」の解説
DNAはとても長いので細胞分裂のときなどにつくる、DNAをちょうどミシンのボビンのようなタンパク質(ヒストン)で巻き取って凝縮させたものを染色体という。
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染色体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 03:44 UTC 版)
ハナヤスリ科の染色体基本数は、x = 44, 45, 92, 94, 120, 130。ただし、92以上はより低次の基本数から導かれた二次基本数の可能性がある。特にハナヤスリ属は染色体数が多い。特にOphioglossum reticulatum の胞子母細胞で報告されている n = 720 は全生物の染色体数で最も多い。また、Ophioglossum reticulatum のほかいくつかの種で報告されている 2n = 1260 は体細胞で観察された生物の染色体数で最も多い。
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染色体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/03 16:15 UTC 版)
多くの腫瘍細胞は正常染色体と比較して欠失や転座などが認められている。 良性腫瘍と悪性腫瘍の比較良性腫瘍悪性腫瘍発育形式圧排性、膨張性、連続的 浸潤性、破壊性、不連続 被包(境界)完全被包(明瞭) 不完全被包(不明瞭) 発育速度遅い 速い 転移なし あり 再発少ない 多い 異型性軽度 重度 細胞の分化度成熟 未熟 壊死、出血少ない 多い 全身への影響軽度 重度
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染色体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 15:30 UTC 版)
詳細は「染色体」を参照 細胞核には、複数の直鎖状のDNA分子の形で細胞の遺伝物質の大部分が含まれており (少数の遺伝子はミトコンドリアと、植物では葉緑体にも存在している)、DNA分子は染色体と呼ばれる構造に組織化される。ヒトの各細胞は大雑把に見積もって約 2 m のDNAを含んでいる。細胞周期のほとんどの期間、これらはクロマチンとして知られるDNA-タンパク質複合体に組織されている。細胞分裂の間クロマチンは、核型の図で馴染み深い、染色体を形成しているのが観察される。 クロマチンには2つのタイプが存在する。ユークロマチンはDNAが比較的コンパクトに納まっていない形態で、高頻度で発現している遺伝子を含んでいる。他のタイプであるヘテロクロマチンはよりコンパクトな形態で、低頻度で転写されるDNAが含まれる。ヘテロクロマチンはさらに、特定の細胞種または特定の発生ステージでのみヘテロクロマチンとして組織化される条件的ヘテロクロマチン (facultative heterochromatin) と、テロメアやセントロメアのような染色体の構造的要素からなる構成的ヘテロクロマチン (constitutive heterochromatin) とに分類される。間期を通じて、クロマチンは染色体テリトリー (chromosome territory) と呼ばれる個別のパッチ状の組織となっている。一般的に染色体のユークロマチン領域に見つかる活性型の遺伝子は、染色体テリトリーの境界に位置する傾向がある。 特定のタイプのクロマチン組織、特にヌクレオソームに対する抗体は、全身性エリテマトーデスのような多くの自己免疫疾患と関連している。これらは抗核抗体として知られており、多発性硬化症の患者でも、その病態とは関連しないものの、一般的な免疫不全の一部として高頻度で観察される。
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染色体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 08:43 UTC 版)
人間の性別は、根本的には男性化を促す遺伝子の有無に由来し、受精の瞬間にほぼ決定される。人間の23対の染色体のうちの1対は性染色体と呼ばれ他の常染色体とは区別される。この性染色体の型(X染色体とY染色体の組み合わせ)によって、性別発達の機序は大きく左右される。これは、Y染色体の上に、精巣形成を誘導し男性化をもたらすSRY遺伝子が載っているためである。
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染色体
出典:『Wiktionary』 (2021/06/26 01:33 UTC 版)
名詞
発音(?)
派生語
翻訳
- アイスランド語: litningur 男性
- イタリア語: cromosoma 男性
- インドネシア語: kromosom
- 英語: chromosome
- エスペラント: kromosomo
- オランダ語: chromosoom 中性
- ギリシア語: χρωμόσωμα (khromósoma) 中性
- スウェーデン語: kromosom 通性
- スペイン語: cromosoma 男性
- スロヴァキア語: chromozóm 男性
- チェコ語: chromozom 男性
- 朝鮮語: 염색체
- デンマーク語: kromosom
- ドイツ語: Chromosom 中性
- トルコ語: kromozom
- フィンランド語: kromosomi
- フランス語: chromosome 男性
- ポーランド語: chromosom (pl)
- ポルトガル語: cromossoma 男性 (ポルトガル), cromossomo 男性 (ブラジル)
- ルーマニア語: cromozom 男性
- ロシア語: хромосома 女性
「染色体」の例文・使い方・用例・文例
- X染色体
- 全染色体
- 染色体の顕微鏡写真
- 染色体転位はまた染色体異常として知られている。
- 染色体異常.
- 赤緑色盲と血友病の遺伝子は Y 染色体の上にあるので, その形質は女性に現われず, キャリアである女性から男の子供にのみ遺伝する.
- 染色体の中で遺伝子を見つける過程
- 染色体の一つの組を持っている細胞または生物の
- 2組の染色体があるか、2倍の半数の細胞または生物の
- 染色体の半数体の数が2倍以上ある細胞または有機体の
- 3組を完備した染色体を持つ、細胞または有機体の
- 対応する染色体の遺伝子座で同一の対立遺伝子を持つ
- 対応する染色体の座に異なる対立遺伝子を持つさま
- 両親からの染色体の二倍体を持つ有機体または細胞
- 1セットの完全な染色体だけがある有機体または細胞
- その種の半数体染色体数の同等の倍数でない染色体数を有する有機体または細胞
- 染色体の半数の2倍以上を有する生物または細胞
- シナプス中、その同族の染色体と組にならない、また結合されない染色体が使用された
- 一価染色体
- シナプシスの、対になって結びついた相同染色体について使用される
染色体と同じ種類の言葉
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