精子

デジタル大辞泉

せい‐し【精子】

読み方：せいし

雄性の生殖細胞。形は生物の種類によって異なるが、染色体を含む核の頭部、ミトコンドリア・中心小体を含む中片部、運動をする鞭毛の尾部からなり、人間ではおたまじゃくし状。動物のほか、植物ではコケ・シダ・イチョウ・ソテツなどにみられる。精虫。

人口統計学辞書

精子

受胎 ¹は、精子 ⁴による卵子 ³の受精 ²の結果であり、妊婦の妊娠状態 ⁵あるいは妊娠期間 ⁵の開始を指す。受胎の成果 ⁶は妊娠経過と共に、順次、胚 ⁷、胎児 ⁷と呼ばれる。胚が胎児になる瞬間ははっきりとは決まっていない。一部の学者はそれを、子宮内の生命の12週目または3ヶ月目の最後と決めているが、受胎後8週目以後の生命の発達段階も胎児状態と呼ばれることが多い。卵着床 ⁸とは子宮 ⁹の内膜に卵子が着床することを指すが、この過程は受精後数日で起こる。

• 1. 受胎conception（名）；受胎するconceive（動）。
• 2. 受精fertilization（名）；受精するfertilize（動）。
  人工受精artificial fertilization：人工授精artificial insemination、すなわち性交渉（性行為）（627-2）とは別の過程で達成された受精。
• 3. 受精卵は卵子eggまたは接合子（融合子）zygoteと呼ばれる。
• 5. 妊娠pregnancy（名）；妊娠したpregnant（形）：あるいはgravid, expectant。一部の学者は、妊娠は卵子着床（602-8）をもって始まると考える。
• 7. 胚embryo（名）；胎生のembryonic（形）；胎生学embryology（名）：胚の発達を扱う学問。
  胎児foetus, fetus（名）；胎児のfoetal, fetal（形）（§411参照）。
• 9. 子宮uterus（名）；子宮のuterine（形）。

生物学用語辞典

精子

英訳・(英)同義/類義語：sperm, spermatozoa

有性生殖のために作られる異形配偶子で、小型の方。大型の方が卵子。減数分裂後の精細胞が変化して作られる。

「生物学用語辞典」の他の用語

細胞名や細胞内の構造オルガネラに関連する用語：

等黄卵  粗面小胞体  精原細胞  精子  精細胞  紡錘体  紡錘体極

女性のからだ用語解説

精子

長さ約0.06mm。男性の精巣（睾丸）で作られる、ＤＮＡ（遺伝子情報）を運ぶことだけが目的の細胞です。
おたまじゃくしのような形をしていて、頭部にＤＮＡを持ち、尾部で泳ぐように進みます。運動のエネルギーとなるのは、中央のミトコンドリアです。
頭部の先端には、卵子の外膜を破るための酵素が詰まっています。

エイズ関連用語集

精子

Sperm, spermatozoa

【概要】 精巣で作られる。減数分裂により体細胞よりも染色体の数が半分になっている。遺伝子とそれを包む膜、そしてエネルギーに富む細胞質、しっぽには強い泳ぐ力が出る。卵子に突入する時はしっぽや細胞質は置いてきて、核だけ入る。HIVは精子の表面に付着していることはあるが、内部には感染していない。

《参照》 精液

PDQ®がん用語辞書

精子

【仮名】せいし
【原文】sperm

精巣で産生される男性生殖細胞。精子は卵子と受精して胚を形成する。

催奇形性所見用語集

精子

【英】Spermatozoon（pl. Spermatozoa）
読み方：せいし

雄性生殖細胞。

ウィキペディア

精子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/07/31 03:48 UTC 版)

精子（せいし、英語: Spermatozoon）とは、生物における雄性の生殖細胞のことである。ヒト（人間）の男性の場合、精液全体の1～5%に相当する。

ウィキペディア小見出し辞書

精子（しょうこ）

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2018/10/16 23:32 UTC 版)

「太臓もて王サーガの登場人物」の記事における「精子（しょうこ）」の解説

翠の使い魔のオタマジャクシ。

精子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/05/02 16:28 UTC 版)

「精巣」の記事における「精子」の解説

精巣の中には、精子を作る場である精細管（せいさいかん）と呼ばれる直径数百μmの管が蛇行しながらびっしりと詰まっており、その管の内側で精子の元になる精祖細胞（精原細胞）が減数分裂を経て、精子になる過程（精子発生、あるいは精子形成）が起こっている。出来上がった精子は、管の中を流れていき、精巣の端に集められ、精巣の隣の精巣上体へと運び出され、そこで成熟し、射精を待ち、陰茎が勃起したのち射精される。ヒトの場合、精巣上体で最大10億ほどの精子が貯蔵できると考えられている。精子発生は、体温よりも温度が低くないとうまく進まない。精巣が陰嚢の中にあり、体外にぶら下がっているという構造は、精巣の温度を体温より低く保つのに役立っている。そのため静脈血（比較的低温）が動脈血（体温）に巻きつく様に位置している。

精子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/02/09 07:59 UTC 版)

「えの素」の記事における「精子」の解説

映画『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』のように擬人化がなされており、頭に辮髪状のものをつけた白い人達として表現されている。彼らは劇中でしばしば、メルヘンチックな背景とともに一列になって発射される。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

精子

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 10:40 UTC 版)

名詞

精 子（せいし）

1. 生物の雄の生殖細胞。
2. （俗用）精液。

発音^(?)

せ↘ーし

IPA: /??/

X-SAMPA: /??/

翻訳

• 英語: sperm, spermatozoon, antherozoid

関連語

• 精液, 卵子, 受精卵
• 類義語: 精虫

Weblio日本語例文用例辞書

「精子」の例文・使い方・用例・文例

• 彼女は亡くなった夫の冷凍精子を用いて受精した。
• 彼らは殺精子剤がどのように働くか、いつ使うべきかを説明した。
• クモの雄は触肢を使って雌に精子を渡す。
• 卵を受精させるのに必要な物理的変化を経験させる（精子）
• 1回の射精における精子の数を推定する行為
• 分析のための資料を入手するための睾丸への外科的切開（異常に低い精子数に関する症例のように）
• 精子で満たされた
• 雄の配偶子（精子）によって受精が可能な雌の配偶子（卵子）を作る動物
• 雌の生殖体（卵子）を受精させられる生殖体（精子）を作る動物
• （例えば、精子細胞やある原生動物において）移動用に使われる長い鞭のような付属物
• 産出において受精機能を実行する配偶子（精子）を生産する性別であること（植物または動物の）
• 精子に有害な
• 精子に似たまたはそれで成る
• 小さい指ぬき型のカップを子宮頸部の上に置いて精子の侵入を阻止する避妊の仕組み
• 精子を貯蔵している場所
• 精子を殺す薬品
• 受精卵の周りに生じ、他の精子がさらに入り込むのを防ぐ膜
• 男性の生殖管から射精される精子を含んだ濃厚で白い液体
• 半数体精子と卵子の結合から生じる2倍体細胞（その細胞から発達する有機体を含む）
• 精子または卵子