せいしょく‐さいぼう〔‐サイバウ〕【生殖細胞】
生殖細胞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/18 03:00 UTC 版)
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生殖細胞(せいしょくさいぼう、英: germ cell)とは、生殖において遺伝情報を子孫へ伝える役割をもつ細胞のことである。胚細胞とも呼ばれる。
概要
地球上に生物が誕生したときから、生殖細胞は連綿と受け継がれている。例えば、有性生殖のための配偶子(すなわち卵子・卵細胞・精子のこと)や、無性生殖のための胞子 、またそれらの元となる細胞が生殖細胞である。これらの細胞はまとめて生殖細胞系列(germline)と呼ばれることもある。生殖細胞は胎生期中に細胞分裂を繰り返して、男子では精原細胞に、女子では卵祖細胞になる。
多細胞生物においては、生殖細胞以外は体細胞と呼ばれる。これらの生物において配偶子形成の過程では減数分裂が起きる。真核生物では染色体は母系と父系から1セットずつ受け継がれるため、相同な染色体があわさって二倍体となっている。減数分裂では相同染色体が分離され、一倍体とならない場合、受精の度に染色体数が倍になってしまうことになる。減数分裂はウォルター・S・サットンによってバッタの生殖細胞で確認され、染色体説提唱の裏付けとなった。
体細胞は分裂回数が制限されているのに対し、生殖細胞は無限に分裂することができ、不死の細胞と言える。この不死性にはテロメアの長さの維持が関与している。生殖細胞の維持や配偶子の発生に異常が起こると不妊になる。
生殖細胞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 08:43 UTC 版)
原始生殖腺が精巣に分化した場合、原始生殖細胞は思春期まで休眠する。思春期になると、これらは活発に分裂を始めて精子を生産する。 卵巣に分化した場合、妊娠第3ヶ月から7ヶ月にかけて原始生殖細胞は減数分裂を始め、一次卵母細胞が作られていく。ここから9ヶ月までの間に原始卵胞が形成され、原始卵胞は思春期まで休眠する。 思春期までに99.9%の原始卵胞は卵胞閉鎖する。残ったもののうち、いくつかが月経周期ごとに何らかの機構によって選択され成長し、その内の1つがグラーフ卵胞へと成長して排卵を起こす。 この機構が卵巣や脳下垂体の間のフィードバックによって調整される種種の化学物質に支配されていることは知られているが、詳細な機構は不明な点が多い。
※この「生殖細胞」の解説は、「性別」の解説の一部です。
「生殖細胞」を含む「性別」の記事については、「性別」の概要を参照ください。
生殖細胞
「生殖細胞」の例文・使い方・用例・文例
- 私たちは生殖細胞系の転写について研究している。
- 生殖細胞[器].
- 生殖細胞のアッシュリー・モンタギューの固定されて不変の部分
- 植物または動物の細胞の総称で、生殖細胞を除く
- 一組の無対の染色体をもつ成熟した性的生殖細胞
- 雄の生殖細胞
- 女性の生殖細胞
- 生殖細胞の中に存在する小さく完全に形成された生物(こびと)の単純な拡大によって個人が発育するという(18世紀に一般的であったが、現在信じられていない)理論
- 無性の生殖細胞
- 植物の雌生殖細胞を含む小さな体
- 有性生殖生物での生殖細胞を作り出す細胞分裂
- 種子植物のおしべの葯でつくられる黄色の粉状の生殖細胞
- 雌の動物の生殖細胞
- 生殖細胞という細胞
- 成熟分裂という生殖細胞が形成される時に行われる細胞分裂
- 性巣という生殖細胞の形成を行う部分
- 接合や合体をする個々の生殖細胞
- 雌雄の生殖細胞の結合による生殖法
- 生殖細胞をつくる無性世代の植物体
- 2個の生殖細胞が融合すること
生殖細胞と同じ種類の言葉
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