し‐ゆう【雌雄】
雌雄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 05:43 UTC 版)
雌雄異体で他の軟甲類と同様、腹面1対の生殖孔(gonopore)は雌で第6胸節、雄で第8胸節に開口する。胸部の生殖孔から1対の生殖腺(雌は第6胸節から卵巣、雄は第8胸節から精巣)が背面の心臓と腹面の消化管の間で腹部まで長大に伸ばし、末端は尾節で会合する。 雌の場合、生殖孔は第6胸節の腹板に集約し、その間の内部は精子を貯蔵する袋状器官(seminal receptacle, female vaginal pouch)に連結される。第6-8胸節の腹面には(卵をねばつく物質を分泌する)3つのセメント線(cement gland)が腹板ごとに並んで、その唯一の開口(cement-gland pore)は第6胸節の腹板で生殖孔の直後に開く。 雄の場合、それぞれの生殖孔に当たる部分は細いペニス(penis, testes、生殖脚とも)として第3歩脚(第8胸肢)の付け根内側から突出し、末端に大小2つの開口があり、大きい方(genital orifice)は精巣、小さい方(accessory gland orifice)は雌の生殖孔を塞ぐ物質を分泌する腺(accessory gland)の開口となる。また、雄の第1腹肢(遊泳肢)の内肢はやや特化した構造をもつ。 上述の生殖器以外では、ほとんどの種類の性的二形は不明瞭である。ごく一部の種類のみ顕著な性的二形が見られ、例えばトラフシャコ属(Lysiosquilla)とホントラフシャコ属(Lysiosquillina)は雄に比べて雌の第1捕脚が華奢で、体色もやや異なる。
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