一番

デジタル大辞泉

いち‐ばん【一番】

読み方：いちばん

［名］

１ 順序・番号の最初。また、最初のもの。「—電車」

２ 最も優れているもの。また、最も大切なこと。「—の成績」「何よりも健康が—だ」

３ 歌合わせ・碁・相撲・剣道などの勝負の組み合わせ。一勝負の組み合わせ。「この—が見ものだ」「結びの—」

４ 謡・能・歌舞などの一曲。「謡を—あげる」

［副］

１ この上なく。最も。「君が—上手だ」

２ ためしに。思いきって。ひとつ。「できるかどうか、ここで—試してみよう」

［アクセント］と2はイチバン、1はイチバン。

ひと‐つがい〔‐つがひ〕【一^▽番】

読み方：ひとつがい

雌雄一対。「—の小鳥」

短編小説作品名辞典

一番

作者安住磨奈

収載図書胸騒ぎの理由
出版社シンコー・ミュージック
刊行年月1993.6

隠語大辞典

一番

読み方：いちばん

1. 打込みに叩く大太鼓。
2. 一番太鼓のこと。寄席の蓋があこうという時に、前座が叩く大太鼓で、この音をきくと、ついふらふらと、入ってみたくなる。まことに情緒ゆたかなものである。聞きようによっては、ハヤクコイ、ハヤクコイともきこえる。江戸情趣、夕闇、浅い気分まことによろしい。〔芸能（寄席・落語）〕
3. 〔用語〕開場と同時に、前座が打込む大太鼓のこと、一番太鼓。
4. 開演に先立つて、開場最初に大太鼓だけを長撥で打込むもの、劇界では“着到”と云つておる。打ち終つて両方の撥を上部で揃えてから、左右両方に開いて、太鼓の周囲の鋲を音たてて鳴して半型に輪を画き中央に来て停止をする。これは表木戸を音立てて一ぱいに開くの意。

分類 寄席、寄席／落語、演劇、芸能

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地名辞典

一番

読み方：イチバン（ｉｃｈｉｂａｎ）

所在 愛知県名古屋市熱田区

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

ウィキペディア

一番

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/01/27 15:41 UTC 版)

一番（いちばん）は、愛知県名古屋市熱田区の地名。現行行政地名は一番一丁目から一番三丁目。住居表示実施。

ウィキペディア小見出し辞書

一番

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/09/19 12:49 UTC 版)

「ゆめにっき」の記事における「一番」の解説

原作における、ポニーテールの少女。常に目が左を向いている他、口がない。また、六番とは違ってエフェクトをしまう窓はないが、同様に胸からエフェクトを取り出せる。六番との接触時は少女の姿だったが、一瞬で異形の姿に変貌している。

一番

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2020/10/11 17:32 UTC 版)

「ジョージア行進曲」の記事における「一番」の解説

Bring the good old bugle, boys, we'll sing another song Sing it with a spirit that will start the world along Sing it as we used to sing it, 50,000 strong While we were marching through Georgia. 古き良きラッパを鳴らせ、兵士たちよ、北軍歌を歌おう。 活気ある歌声から世界が始まるのだ。 五万の強兵たちのように歌おう。 そして我らはジョージアを行進した。 Hurrah! Hurrah! we bring the jubilee! Hurrah! Hurrah! the flag that makes you free! So we sang the chorus from Atlanta to the sea While we were marching through Georgia. 万歳！万歳！祝祭だ！ 万歳！万歳！諸君を解放する旗だ！ さあアトランタから海まで合唱だ。 そして我らはジョージアを行進した。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

一番

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 00:55 UTC 版)

名詞・形容動詞

一番（いちばん）

1. 質や量の度合いを基準にして複数の事物を比べ、それらの事物の中で、度合いがより大きい他のものが存在しない位置にあること。または、そのようなさま。
   • 今年の二百めえとる競走で、一番を取るのは、今雄さんだらうか、京一さんだらうかといふことが、村中の評判になりました。（沖野岩三郎「にらめつくらの鬼瓦」）〔1925年〕^[1]
   • 小さい時分から絵を描くのが一番の楽しみでした。（上村松園「今日になるまで」）〔1940年〕^[2]
   • 今僕にとつてこの絵の一番の重要性は、この絵に写してある、金網の目の大きさである。（木村荘八「立見の金網について」）〔1949年〕^[3]
2. 最も優れること。または、そのようなさま。
   • 胃弱には晩酌が一番だと思う（夏目漱石「吾輩は猫である」）〔1905–1906年〕^[4]
   • 何と云っても、警察へ届けるのが一番だけれども、それは出来なかった。（甲賀三郎「愛の為めに」）〔1926年〕^[5]
   • 一休を人間的に見る一番な手がかりには「狂雲集」といふ詩集がありますがね。（吉川英治「歴史上の人物あれこれ」）〔1953年〕^[6]
3. スポーツや勝負事における、各各の試合や勝負。
   • 果せる哉、件の組はこの勝負に蓬き大敗を取りて、人も無げなる紳士もさすがに鼻白み、美き人は顔を赧めて、座にも堪ふべからざるばかりの面皮を欠されたり。この一番にて紳士の姿は不知見えずなりぬ。（尾崎紅葉「金色夜叉」）〔1897年〕^[7]
   • よしッ、それほど言うなら、この一番に負けたら、今日一日、お前が親分で俺が子分だ。（野村胡堂「銭形平次捕物控」）〔1933年〕^[8]
4. 一番列車の略。
   • ハイと云ったら何時でいらっしゃいます？　一番で。一番よりも急行の方が便利でございますよ。急行は何時？（知里幸恵「手紙」）〔1922年〕^[9]
   • ですから今度の日曜の一番で立って、つれてきます。その手筈をたててきましたから。（坂口安吾「町内の二天才」）〔1953年〕^[10]
5. 日本の伝統的な歌舞音曲の一曲。
   • 翁は一番の謡を教えると必ずその能を舞わせる方針らしかった。（夢野久作「梅津只圓翁伝」）〔1934年〕^[11]
6. (音楽) 唱歌や歌謡曲などの歌で、くり返して歌われる一連の部分のうち、最初のもの。
   • じぶんの声に嫌悪を感じたし、ちゃんと歌詞を憶えていなかったので、一番をくりかえし歌っていたが、それもいやになった。（鶴岡雄二「45回転の夏」）〔1994年〕^[12]
7. 割り当てられた番号の数字が一であること。または、そのような数字を割り当てられたもの。
   • 以上のことから、皆様に30ページの6点のお願いを申し上げたいと思います。大変恐縮ですが、順番を変えさせていただきました。二番を一番に、一番を二番にさせていただきたいと思います。（文部科学省、教育振興基本計画部会）〔2017年〕^[13]

用法

• 語義2は語義1の狭義といえるが、基準を特に示さなかったり、あるいは文脈的に基準が明らかでないときに、単に「一番」と表すと語義2と解釈されるのが一般的。

活用

ダ型活用

一番-だ

類義語

• （語義1）一等、トップ、最初
• （語義2）最良、最高

派生語・複合語

• 此処一番
• 一番星
• 春一番
• 大一番
• いの一番
• 開口一番
• 一番煎じ
• 一番駆け
• 一番弟子
• 一番風呂
• 一番列車
• 一番船

副詞

一番（いちばん）

1. 被修飾語の度合いを基準にして複数の事物を比べ、それらの事物の中で、度合いがより大きい他のものが存在しない位置にある。
   • 日本の食品中で、なにが一番美味であるかと問う人があるなら、私は言下に答えて、それはふぐではあるまいか、と言いたい。（北大路魯山人「海にふぐ山にわらび」）〔1931年〕^[14]
   • 小鳥のうちで巣をつくりはじめるのは、もずが一番早い。（佐藤垢石「探巣遅日」）〔1940年〕^[15]
   • 公共放送としては、こういう番組こそ、一番大切なものである。（中谷宇吉郎「テレビの科学番組」）〔1959年〕^[16]
2. 覚悟を決め、やってみようとするさま。
   • これから、よろしく、教えて下さい。直立不動の姿勢でもってそうお願いしてしまったので、商人、いいえ人違いですと鼻のさきで軽く掌を振る機会を失い、よし、ここは一番、そのくぼたとやらの先生に化けてやろうと、悪事の腹を据えたようである。（太宰治「狂言の神」）〔1936年〕^[17]

類義語

• （語義1）もっとも、一等、この上なく。
• （語義2）ひとつ、一丁。

Weblio日本語例文用例辞書

「一番」の例文・使い方・用例・文例

• 彼女が秋祭りを一番うまくまとめることができる
• クラブの一番積極的なメンバー
• このあたりで一番のレストラン
• クラスで一番だった彼がだめだったと知って仰天した
• 地球の大気は海面付近が一番濃い
• クラスで一番勉強ができる生徒
• この店で一番高級な自転車
• 今まで聞いた中で一番よい歌
• この町ではあの本屋が一番よい
• 知らない人には住所を教えないのが一番だと思いますよ
• 駅まで歩くのが一番いい．この時間帯はとても道が混んでいるから
• 彼女がチームで一番バレーがうまい
• 星は冬に一番きれいに見える
• 青が一番好きです
• 一番好きな映画は何ですか
• 彼は私たちのクラスで一番昆虫のことに詳しい
• 彼の音楽のどこが一番好きなの．メロディー，それともリズムかい
• 結婚式の披露宴で一番おしゃれだった若い女性
• その少年は一番上等な服を着て教会に行った
• 結局はその会社が取引で一番得をした