基本計画(きほんけいかく)
基本計画は、基本法にもとづいて策定される。基本法は、多くはその条文の中で、「基本計画」を定めることを決めている。基本計画は、閣議で決定される。
基本計画とは、基本法にもとづく政府のアクションプログラムである。政府が今後どのような政策を実施していくかが、理念も含めて大まかに決められる。
基本計画を策定するのは、おもには、その基本法の管轄を担当する省庁である。ふつうは、基本法などで審議会の設置が盛り込まれているので、審議会が計画案を答申する。このさいには関係省庁との折り合いをつける。計画案はさらに閣議に付され、最終的に、閣議決定で基本計画を定める。
基本計画に盛り込まれたことは、その後、個別事業として具体化される。この個別事業が予算編成のときに予算をつけられて、実行に移される。必要に応じて、個別事業別の法律も制定される。
ちなみに、基本法とは、国全体の政策目標を定める法律である。教育基本法、原子力基本法、農業基本法、災害対策基本法、中小企業基本法、林業基本法など、いろいろある。最近では、科学技術基本法、循環型社会形成推進基本法、IT基本法などが策定されている。
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(2000.12.12更新)
基本計画
基本計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/20 03:38 UTC 版)
基本計画(きほんけいかく)とは、政策や事業における基本的な方針とその内容、プログラム、例えば建築や都市の開発、設計の一過程など、基本構想を受けて、当該敷地や地区の立地条件や事業実施のための具体的な課題や条件を整理し、具体的な対応策や発想を示し事業概念の確定や代替策の検討、ボリューム検討、諸手続きフローの確認、事業費概算等、事業実施のための青写真を示すことで、具体的な設計の指針とするもの。
マスタープラン (masterplan) とも呼ばれ、建築・都市行政政策において市町村などの自治体が作成する都市計画マスタープランは、住環境基本計画や景観計画など良好な市街地環境形成、維持、保全等を実施するための基本的な方針となる。具体的な空間計画においては、土地利用や施設計画骨格形成、各種規制等の全体指針で、全体を統括する図面や報告書、諸ルールを指し、設計段階ではこれにしたがって詳細な検討を加えていく。
主な基本計画
所管官庁 | 基本計画 | 規定している法令 |
---|---|---|
内閣府 | 科学技術基本計画 | 科学技術基本法 |
宇宙基本計画 | 宇宙基本法 | |
障害者基本計画 | 障害者基本法 | |
男女共同参画基本計画 | 男女共同参画社会基本法 | |
防災基本計画 | 災害対策基本法 | |
消費者庁 | 消費者基本計画 | 消費者基本法 |
文部科学省 | 教育振興基本計画 | 教育基本法 |
スポーツ振興基本計画 | スポーツ基本法 | |
厚生労働省 | がん対策推進基本計画 | がん対策基本法 |
アルコール健康障害対策推進基本計画 | アルコール健康障害対策基本法 | |
農林水産省 | 食料・農業・農村基本計画 | 食料・農業・農村基本法 |
食育推進基本計画 | 食育基本法 | |
経済産業省 | エネルギー基本計画 | エネルギー政策基本法 |
環境省 | 環境基本計画 | 環境基本法 |
関連項目
参考文献
- 都市計画ハンドブック、都市計画協会
- 都市・建築・不動産企画開発マニュアル、エクスナレッジ
- 都市計画用語事典、都市計画用語研究会 3訂 ぎょうせい 2004年
基本計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/01 00:52 UTC 版)
基本構想において設定した自治体の将来目標や基本的施策を実現するために必要な手段、施策を体系的に明らかにするものである。
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