町丁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/18 07:09 UTC 版)
町丁(ちょうちょう)とは日本の市区町村下における区画であり、国勢調査などの人口統計等の分野で用いられる学術用語。法令上の正式な名称としては町であり、地方自治法では字と合わせた「町又は字」の区域・名称についての新設・変更・廃止の手続が規定されている[† 1]。住居表示実施地区においては街区符号、未実施地区においては地番よりも上に位置づけられる単位である。成立の経緯から市街地を中心に設けられており、農村部における字(あざ:大字と小字)に対応するが、「町」と「字」は排他的なものではなく混在する場合もある。
付記
- ^ 同法第260条第1項。なお同項条文中は「町若しくは字」と表現されている
- ^ 字(あざ)を畔の転であるとする説があり、図らずも一致する
- ^ 刀剣において、刀身の部分と茎(なかご)との境目を「区(まち)」と訓むのも同様
- ^ 坊は平安京では16の町から構成され各坊に坊長が置かれて支配を掌ったが、早くにその実体を失い、町が専ら「まち」となってくる
- ^ しかし一般には町の表示は「二条三坊八町」の如く数字にて表示(京外の五条八里三坪(町)などという表示と対応)されたと考えられる
- ^ 官人の集住地で、行政上の理由で強制的に住まわされた
- ^ そのため京都の旧市街で町を「まち」と呼ぶのは一部の例外を除き、室町通や新町通など通りの名称に限られる
出典
- ^ a b 松本四郎 (2 1994). “町 まち”. 日本史大事典. 6. pp. 291-293.
- ^ a b c 『角川日本地名大辞典 別巻1 日本地名資料集成』市川健夫、北原進、竹内誠、西垣晴次、宇野俊一、杉山博、所理喜夫、角川書店、1990年、279-282頁。ISBN 978-4040014807。
- ^ “まち【町・街・坊】”. 日本国語大辞典 第二版. 12. (11 2001). pp. 419.
- ^ a b 松本四郎 (1958). “まち 町”. 世界大百科事典. 27. pp. 70-71.
- ^ a b 田中喜男 (1992). “まちわり 町割”. 国史大辞典. 13. pp. 88.
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