か‐がく〔クワ‐〕【科学】
科学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/27 06:51 UTC 版)
科学(かがく、英: science[1][2][3], natural science[1][2][3]、仏: science, sciences naturelles、独: Wissenschaft, Naturwissenschaft[4]、羅: scientia)とは、一定の目的・方法の下でさまざまな事象を研究する認識活動、およびそこからの体系的知識[5]。一般に、哲学・宗教・芸術などとは区別される[5]。現在、狭義または一般の「科学」は、自然科学を指す[5][6]。広義の「科学」は、全学術(またはそこから哲学を除いたもの[7])を指すこともある[5]。
注釈
- ^ ポパー流の視点に基づけば、「光の速度は不変である」という仮説をおくことは、観察によって反証することが可能なので、科学たりうる。一方、ジークムント・フロイトの精神分析学やカール・マルクスのマルクス経済学は、観察によって反証するすべを持たないので、科学とは呼べないことになる。
出典
- ^ a b c “『世界大百科事典 第2版』「かがく【科学 science】」”. Kotobank. 2022年6月5日閲覧。 “「かがく【科学 science】」 科学とは今日通常は自然科学を指す。人文科学,社会科学という呼び方もある。”
- ^ a b “『英辞郎』「science」”. 英辞郎 on the WEB. 2022年6月5日閲覧。 “「science」 1.〔自然現象を研究する〕自然科学 2. 〔特定の学問分野の〕科学”
- ^ a b “『英辞郎』「自然科学」”. 英辞郎 on the WEB. 2021年7月4日閲覧。 “「自然科学」 ‘natural science’ ‘science’”
- ^ “『Cambridge Dictionary』「Naturwissenschaft」”. Cambridge University Press. 2022年6月5日閲覧。 “ナトゥーアヴィッセンシャフト … 科学、自然科学(Naturwissenschaft ... science, natural sciences)”
- ^ a b c d e 『デジタル大辞泉』「科学」
- ^ 『世界大百科事典 第2版』「かがく【科学 science】」
- ^ 『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』「科学」
- ^ Harper, Douglas. "science". Online Etymology Dictionary. 2019年6月26日閲覧。
- ^ 世界大百科事典内のscientiaの言及
- ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「科学」の解説
- ^ a b 日本大百科全書(ニッポニカ)「自然哲学」の解説
- ^ 日本大百科全書(ニッポニカ)「科学」の解説 - 古代・中世の自然学
- ^ アンドレ・ピショ『科学の誕生〈上〉古代オリエント 』、せりか書房、1995年、ISBN 4796701923
- ^ アンドレ・ピショ『科学の誕生〈下〉ソクラテス以前のギリシア 』、せりか書房、1995年、ISBN 479670194X
- ^ 平田寛『図説 科学・技術の歴史―ピラミッドから進化論まで 前約3400年‐1900年頃』、朝倉書店、ISBN 4254102038
- ^ 都築洋次郎『世界科学・技術史年表』、原書房、ISBN 4562021918
- ^ ハーバート・バターフィールド著、渡辺正雄訳 『近代科学の誕生』、講談社学術文庫、1978年
- ^ “4.4 – Cultivating Scientific Skepticism - Values in Science”. Coursera. 2022年7月16日閲覧。
- ^ 伊勢田哲治『疑似科学と科学の哲学』、名古屋大学出版会、ISBN 4815804532 など
- ^ Technological progress is like an axe in the hands of a pathological criminal.
- ^ http://www.brainyquote.com/quotes/quotes/a/alberteins164554.html
- ^ 平野千博、「「科学技術」の語源と語感」 1999年 42巻 5号 p.371-379, doi:10.1241/johokanri.42.371
- ^ 佐々木力 『科学論入門』、岩波新書、1996年、ISBN 4004304571
科学
出典:『Wiktionary』 (2021/07/14 12:41 UTC 版)
語源
ラテン語で知識を意味するscientiaに由来するscienceの訳語。「百科の学問」の意。明治時代に西周によって作られた。
発音
名詞
訳語
派生語
動詞
- (他動詞) 科学的な手法や考え方で物事を調べて解明する。
- 地理を科学すると捉えると、自然と人間とのかかわり合いが織りなすさまざまな造形や現象と探求し解明することということになり、正しく、「地球を明らかにする」「宇宙を知る」ということになります。(佐野充「地球を科学する学会」)〔1995年〕[1]
- そのために、最先端の技術やデータサイエンスを教室の中に導入するなどして、教室や授業を科学していきたいと考えていますし、これまで様々なトライもしてきました。(戸ヶ﨑勤、第113回教育課程部会)〔2019年〕[2]
- そうした医学的リハビリテーションの中核を担う理学療法士や作業療法士、言語聴覚士は、[……]できるよう指導する専門職です。まさに、障害を科学し、障害と生活環境とのマッチングを主体的に行うことができる、そのための社会的要請によって生まれた専門職であります。(小川克巳、第201回国会参議院)〔2020年〕[3]
- 最も重要なことは科学するといふ働きがどのやうなことかといふことであります。科学するといふことが分からなければ、科学といふことを唯抽象的にどれだけ知つても、即ち科学することを知らないで唯外から観て科学して居るといはれるに過ぎない働きを営んで居つても、それでは科学は本当には栄えて行かないのであります。。(橋田邦彦「科学する心」)〔1940年〕[4]
活用
「科学」の例文・使い方・用例・文例
- 科学的知識は16世紀以来大いに進歩してきた
- 科学技術の進歩は著しい
- 科学の振興
- 科学はすべて好奇心から始まる
- 私は科学のいろいろな分野に興味がある
- 机上の理論を唱える科学者
- 行動科学
- 社会科学者会議
- 大いに尊敬されている科学者
- 20世紀に様々な科学理論が展開された
- 科学者たちによる植物の新種の発見
- 科学上の新発見
- 彼は科学の知識において傑出している
- 彼の理論の重要性は昔から多くの科学者が気づいていた
- 研究熱心な科学者
- 一風変わった科学者
- 彼は科学者として名声をあげた
- 精密科学
- 科学者は今後5年間に少なくとも2度気温が上昇すると予想している
- 科学技術に習熟する
科学と同じ種類の言葉
- >> 「科学」を含む用語の索引
- 科学のページへのリンク