か‐がく〔クワ‐〕【化学】
読み方:かがく
《chemistry》物質を構成する原子・分子に着目し、その構造や性質、その構成の変化すなわち化学反応などを取り扱う自然科学の一部門。対象や研究方向により、無機化学・有機化学・物理化学・生化学・地球化学・核化学などに分けられる。
ばけ‐がく【化学】
化学
化学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/29 06:34 UTC 版)
化学(かがく、英語: chemistry ケミストリー、羅語:chemia ケーミア)とは、さまざまな物質の構造・性質および物質相互の反応を研究する、自然科学の一部門[1]。物質が、何から、どのような構造で出来ているか、どんな特徴や性質を持っているか、そして相互作用や反応によってどのように、何に変化するか、を研究するとも言い換えられる[2][3][4]。
注釈
- ^ 化学という学問を離れると、必ずしもこの仮説だけで説明しているわけではなく、(化学ではない)物理学・素粒子物理学などでは、物質の定義に、(原子や分子よりもはるかに小さな)レプトンやクォーク、ニュートリノなども加えた仮説を構築している。高エネルギー物理学・素粒子物理学/東京大学理学部物理学科・大学院理学系研究科物理学専攻。
出典
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- ^ a b c d e f g h i j k 岩波理化学辞典 (1994)、p207、【化学】
- ^ 早稲田大学のHPに掲載されている文章。「化学とは、様々なモノが何からできているのか、どんな性質を持っているのか、あるいはあるモノから別のモノへどのように変化するのかを調べる学問です。」“Outline”. 早稲田大学理工学術院先進理工学部・研究科 応用科学科. 2010年11月27日閲覧。[リンク切れ] 既存の定義文をもとにして、HP向けのやわらかい表現に改変したもの。
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- ^ 竹内 (1996)、pp.45-48、3.2 ボーア模型に基づく化学結合論
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- ^ アシモフ (1967)、pp.027-049、第2章 錬金術
- ^ ニュートン別冊 (2010)、pp.80-81、化学のいしずえを築いた錬金術
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- ^ 陳力衛「和製漢語と中国語」『比較日本学教育研究センター研究年報』第8巻、お茶の水女子大学比較日本学教育研究センター、2012年、217-222頁、hdl:10083/51908。
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化学
出典:『Wiktionary』 (2021/08/06 13:45 UTC 版)
名詞
発音(?)
- か↘がく
語源
- 幕末から明治時代初期にかけては、オランダ語chemieを音写し舎密と呼ばれた。
- 1861年に川本幸民がドイツのユリウス・シュテックハルトの『Die Schule der Chemie』のオランダ語訳版を原本として翻訳した書籍を、清朝中国の翻訳中国語から『化学新書』と題したことが、日本における「化学」の初出。
- 明治期に至るまで、「舎密」と「化学」は併用されていたが、1872年学制公布において、「化学」に統一された。
関連語
翻訳
- アイスランド語: efnafræði (is) 女性
- アイルランド語: ceimic (ga) 女性
- アストゥリアス語: química (ast) 女性
- アッサム語: ৰসায়ন (as) (rôxayôn)
- アフリカーンス語: chemie (af), skeikunde (af)
- アムハラ語: የጥንተ ንጥር ጥናት (am) (yät'ənətä nət'ərə t'ənatə)
- アラビア語: كيمياء (ar) (kīmiya’) 女性
- アラム語: ܟܝܡܝܐ (arc) (kimi(j)ɑ(ʔ))
- アルメニア語: քիմիա (hy) (k'imia)
- イタリア語: chimica (it) 女性
- イヌクティトゥット語: ᐃᓚᐅᕈᑎᒃᓴᓕᕆᓂᖅ (iu)
- ヴォロ語: keemiä (vro)
- ウクライナ語: хімія (uk) (xímija) 女性
- ウルドゥー語: کیمیاء (ur) (kīmiya’)
- 英語: chemistry (en)
- エストニア語: keemia (et)
- エスペラント: ĥemio (eo), kemio (eo)
- オランダ語: chemie (nl) 女性, scheikunde (nl) 女性
- カタルーニャ語: química (ca) 女性
- ガリシア語: química (gl) 女性
- ギリシア語: χημεία (el) (chimeía) 女性
- クメール語: រសាយនវិទ្យា (km) (reasaayanavityie), គីមីវិទ្យា (km) (kiimii vityie)
- グルジア語: ქიმია (ka) (k’imia)
- クルド語:
- スウェーデン語: kemi (sv) 通性
- スコットランド・ゲール語: ceimigeachd (gd) 女性
- スペイン語: química (es) 女性
- スロヴァキア語: chémia (sk) 女性
- スロヴェニア語: kemija (sl) 女性
- セルビア・クロアチア語:
- ソト語: bokhemisi (st)
- タガログ語: kapnayan (tl)
- タミル語: வேதியியல் (ta) (vētiyiyal)
- チェコ語: chemie (cs) 女性
- チベット語: རྫས་འགྱུར་རིག་པ། (bo) (rdzas 'gyur rig pa/)
- 朝鮮語: 화학 (ko) (化學 (ko))
- デンマーク語: kemi (da) 通性
- ドイツ語: Chemie (de) 女性
- ノルウェー語: kjemi (no)
- ハイチ語: chimi (ht)
- バスク語: kimika (eu)
- バニュマス語: kimia (map-bms)
- ハンガリー語: kémia (hu)
- バンジャール語: kimia (bjn)
- ヒンディー語: रसायन शास्त्र (hi) (rasāyan śāstra) 男性
- フィンランド語: kemia (fi)
- フェロー語: evnafrøði (fo) 女性
- フランス語: chimie (fr) 女性
- ブルガリア語: химия (bg) (hímija) 女性
- ベトナム語: hóa học (vi) (化學 (vi))
- ヘブライ語: כימיה (he) (kimya/khimya) 女性
- ベラルーシ語: хімія (be) (xímija) 女性
- ペルシア語: شیمی (fa) (šimi)
- ベンガル語: রসায়ন (bn) (rôsayôn)
- ポーランド語: chemia (pl) 女性
- ポルトガル語: química (pt) 女性
- マオリ語: mātauranga matū (mi)
- マケドニア語: хемија (mk) (hémija) 女性
- マレー語: kimia (ms)
- ラトヴィア語: ķīmija (lv) 女性
- ルクセンブルク語: Chimie (lb) 女性
- ロシア語: химия (ru) (xímija) 女性
- ロジバン: xumske (jbo)
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