広辞苑とは? わかりやすく解説

広辞苑

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/11 06:10 UTC 版)

広辞苑』(こうじえん)は、岩波書店が発行する中型日本語国語辞典[注 1]。編者は新村出であり、第一版は1955年に刊行された。最新の第七版は2018年に刊行され、約25万語を収録する。百科事典の役割を兼ね備え、図版は3000点を超える。中型国語辞典として三省堂の『大辞林』と双璧をなし、情報機器に電子辞書の形で提供されることも多い。


注釈

  1. ^ 大型国語辞典であるとの勘違いがみられるが、日本で該当する大型国語辞典は、小学館が発行する『日本国語大辞典』のみである[1]
  2. ^ 同様の事例で、以前から存在する語句でありながら、法律の成立・施工により語彙を改められた「少子」などがある。
  3. ^ ただし、1954年(昭和29年)初公開の「ゴジラ」は第五版で既に追加されている。第六版では1983年(昭和58年)放送の「おしん」なども追加された[15]
  4. ^ 上高森遺跡」の捏造が発覚したため削除された例など。
  5. ^ 学研「新世紀ビジュアル百科辞典」は辞典と名乗るが、存命の人名も掲載している。
  6. ^ 【ん坊】[接尾](多くの動詞の連用形に付く)そういう性質・特色をもつ人や事物。「んぼ」とも。「暴れ−」「食いし−」「赤−」「さくら−」
  7. ^ このことを渡部昇一は「非常に慎重に書いているように見えるのだが、最も重要な事実を書いていない」と指摘する[24]
  8. ^ この手段については「恥知らず[47]」や「政府の見解より劣悪な説明表記をしている[48]」などの意見がある一方で、「他の出版社でも似た記述はあるので、岩波書店が特に悪質なわけではないが、やはり権威ある辞書の性質上、きちんと反映した内容の記述をしていただきたい[49]」や「台湾の独立を承認すべきかどうかという議論とは全くの別問題[41]」といったものもある。
  9. ^ ただし「電子広辞苑 誕生物語 (吉田安孝/坪倉 孝) 」によれば、富士通のワープロ「オアシス 100GX」専用であった。

出典

  1. ^ 第1回 はじめに | 『日本国語大辞典』をよむ(今野 真二) | 三省堂 ことばのコラム” (日本語). 三省堂WORD-WISE WEB -Dictionaries & Beyond-. 三省堂 (2017年2月12日). 2022年8月2日閲覧。
  2. ^ 岡茂雄 「『広辞苑』の生れるまで」『本屋風情』平凡社、1974年。
  3. ^ 逆引き広辞苑 第五版対応” (日本語). 岩波書店. 2010年12月22日閲覧。
  4. ^ 岩波書店、『広辞苑第7版』来年1月12日に発売へ、文化通信、2017年10月25日。
  5. ^ a b c 広辞苑10年ぶり改訂 【LGBT】【ブラック企業】【がっつり】…など1万項目、『東京新聞』朝刊、2017年10月25日。
  6. ^ a b c d 「広辞苑 販促の妙 駅に全長14メートルポスター ユニクロとコラボ」『日経産業新聞』2009年6月18日付、7頁。
  7. ^ 「広辞苑」全23万語がポスターに-渋谷駅にユニーク広告、シブヤ経済新聞、2007年12月28日。
  8. ^ ユニクロが、『広辞苑』の面白さをTシャツに表現した『広辞苑』Tシャツをデザインしました、ユニクロ、2007年10月23日。
  9. ^ 『広辞苑 第七版』 - 岩波書店
  10. ^ 『広辞苑 第七版』特設サイトオープン - 岩波書店
  11. ^ 『広辞苑第七版』2018年1月12日発売(@Kojien7)さん (@Kojien7) - Twitter
  12. ^ 井上ひさし『ベストセラーの戦後史 1』p.129-141,1995年9月
  13. ^ 国語辞典に載ることば” (日本語). ことばおじさんの気になることば. NHK (2010年11月24日). 2010年12月22日閲覧。
  14. ^ “第30回 [前編]『広辞苑』とデジタル辞書 〜第六版刊行の舞台裏” (日本語), 連載Front Edge (KDDI), (2008-05-28), オリジナルの2008年10月14日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20081014125109/http://www.kddi.com/business/oyakudachi/square/front/ueno/index.html 2011年10月27日閲覧。 
  15. ^ あの『広辞苑 第六版』はこうして作られた! 後編” (日本語). - Just MyShop -. ジャストシステム (2008年). 2011年11月4日閲覧。
  16. ^ 「広辞苑」第7版を引いてみた」
  17. ^ 広辞苑、こんなとこも変わってた 校閲記者の視点でチェックしました
  18. ^ 谷沢永一, 渡部昇一 『広辞苑の嘘』光文社、2001年、16頁。 
  19. ^ 水野靖夫 『「広辞苑」の罠 歪められた近現代史』祥伝社祥伝社新書350〉、2013年12月、306-308頁。 
  20. ^ 水野靖夫「国民的辞書「広辞苑」の本当の怖さ」『正論』第507号、産経新聞社、2014年4月、 315-316頁。
  21. ^ 水野靖夫「国民的辞典の罪 台湾の抗議も当然 『広辞苑』は偏向、有害辞典」『Hanada』第22号、飛鳥新社、2018年3月、 307頁。
  22. ^ 新井佐和子「『広辞苑』が載せた『朝鮮人強制連行』のウソ」『正論』第309号、産経新聞社、1998年5月、 48-49頁。
  23. ^ 谷沢永一, 渡部昇一 『広辞苑の嘘』光文社、2001年、210頁。 
  24. ^ 渡部昇一「相も変わらず「広辞苑」の大嘘」『正論』第433号、産経新聞社、2008年4月、 90-91頁。
  25. ^ 水野靖夫 『「広辞苑」の罠 歪められた近現代史』祥伝社〈祥伝社新書350〉、2013年12月、85-86頁。 
  26. ^ 広辞苑 誤記60年 那智黒石三重産を「和歌山産」に 『東京新聞』2013年8月27日
  27. ^ “『広辞苑』「那智黒」の項目に関する一連の報道について――” (プレスリリース), 岩波書店, (2013年8月30日), https://www.iwanami.co.jp/news/n15808.html 2022年1月22日閲覧。 
  28. ^ 岩波書店 「『広辞苑第六版』お詫びと訂正」
  29. ^ 「広辞苑の「横隔膜ヘルニア」の項目に記述ミス―長井の男性が指摘、第2刷から訂正へ」『山形新聞』2008年1月31日
  30. ^ 広辞苑に書かれた「フェミニズム」を変えてほしい。 彼女たちが立ち上がった理由
  31. ^ 岩波・広辞苑の「フェミニズム」「フェミニスト」の説明文が変わります
  32. ^ 新広辞苑、誤り相次ぎ指摘=修正、ネットに追い付かず:時事ドットコム
  33. ^ 「広辞苑」新版またもや誤りが指摘 ネットでは「ちゃんとウィキペディアで確認した?」” (日本語). J-CAST ニュース (2018年1月19日). 2020年5月6日閲覧。
  34. ^ “「LGBT」の説明、修正検討 岩波書店の広辞苑第7版”. 産経新聞. (2018年1月15日). https://www.sankei.com/affairs/news/180115/afr1801150033-n1.html 2019年3月7日閲覧。 
  35. ^ 遠藤まめた「性の多様性とことば:辞書の定義はどう変わってきたのか」『世界』第906号、岩波書店、2018年4月、 243頁。
  36. ^ “広辞苑、「しまなみ海道」説明に誤り 経由地の島名を取り違え 改訂の追加項目”. 『産経新聞』. (2018年1月18日). https://www.sankei.com/life/news/180118/lif1801180017-n1.html 2019年3月7日閲覧。 
  37. ^ 古川順弘「〈迫真レポート〉『広辞苑』第7版の誤記/歎異抄は「禁書」、坊守は「妻」 間違いだらけの広辞苑を問う」『宗教問題』第21号、2018年2月、 110-111頁。
  38. ^ 「【坊守】「夫も務めます」/北方の男性 広辞苑に訂正要求」『中日新聞』朝刊、2018年1月20日、32面
  39. ^ “「広辞苑」に相次ぐミス指摘 “国民的辞書”揺らぐ信頼”. 『産経新聞』. (2018年1月26日). https://www.sankei.com/article/20180126-EKIDSRXMQNNONI5EXGEH7LUUXE/ 2019年3月7日閲覧。 
  40. ^ 「広辞苑」新版またもや誤りが指摘 ネットでは「ちゃんとウィキペディアで確認した?」
  41. ^ a b 飯間浩明「【日本語探偵】19/【こ】『広辞苑』の誤りはまだまだあるんだぞ」『文藝春秋』第96巻第3号、文藝春秋社、2018年3月、 229頁。
  42. ^ “岩波書店「広辞苑」の台湾に関わる誤記に関して” (プレスリリース), 台北駐日経済文化代表処, (2017年12月13日), https://www.taiwanembassy.org/jp_ja/post/53042.html 2022年1月22日閲覧。 
  43. ^ “台湾側、「広辞苑」の修正要求 「中華人民共和国の省」との記載「誤り」”. 『産経新聞』. (2017年12月16日). https://www.sankei.com/article/20171216-KDZZS4GMKZMULFMBVSBBBCQ74A/ 2019年3月4日閲覧。 
  44. ^ “「台湾省」記載で対立 台湾「修正を」/中国「領土の一部だ」 最新版でも現状のまま”. 毎日新聞』東京夕刊. (2017年12月21日). https://mainichi.jp/articles/20171221/dde/041/040/034000c 2019年3月4日閲覧。 
  45. ^ “読者の皆様へ――『広辞苑 第六版』「台湾」に関連する項目の記述について” (プレスリリース), 岩波書店, (2017年12月22日), https://www.iwanami.co.jp/news/n22847.html 2022年1月22日閲覧。 
  46. ^ “岩波書店、広辞苑の台湾表記「誤りではない」 台湾側は「遺憾」表明”. 『産経新聞』. (2017年12月23日). https://www.sankei.com/article/20171223-HZF3MIB36RPPNB6ASNU75NDZOI/ 2019年3月4日閲覧。 
  47. ^ 大澤正道「寸鉄録(49)岩波『広辞苑』が振り撒く「台湾は中国の一部」の誤り」『Themis』第27巻第1号、テーミス、2018年1月、 79頁。
  48. ^ 石平「広辞苑「台湾は中国の一部」は大ウソ」『Will』第159号、ワック、2018年3月、 190頁。
  49. ^ 柚原正敬「「広辞苑」が何と言おうと、台湾は台湾です!」『Will』第159号、ワック、2018年3月、 197頁。
  50. ^ 国語辞典の差、韓日の知力差”. 朝鮮日報 (2018年4月8日). 2018年4月7日閲覧。
  51. ^ 「広辞苑」売り上げ好調  東大・京大でもベスト10入り”. J-cast News (2009年3月31日). 2018年4月7日閲覧。


「広辞苑」の続きの解説一覧

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 10:13 UTC 版)

強制連行」の記事における「広辞苑」の解説

岩波書店の広辞苑には、4版1991年)から「朝鮮人強制連行」として登場する。6版(2008年)からは「強制連行」の言葉が、「強制的に連れて行くこと」という解説と共に追加された。例として朝鮮人強制連行」が挙げられている。 【朝鮮人強制連行】(4版1991年1月日中戦争・太平洋戦争期に百万人を超える朝鮮人内地樺太サハリン)・沖縄などに強制的に連行し労務者軍夫などとして強就労させたこと。女性一部日本軍従軍慰安婦とされた。 (5版1998年11月日中戦争・太平洋戦争期に百万人を超える朝鮮人内地樺太サハリン)・沖縄東南アジアなどに強制的に連行し労務者軍夫などとして強就労させたこと。女性一部日本軍従軍慰安婦とされた。 (6版2008年1月日中戦争・太平洋戦争期に100万人を超える朝鮮人内地樺太サハリン)・沖縄東南アジアなどに強制的に連行し労務者軍夫などとして強就労させたこと。女性一部日本軍慰安婦とされた。 (7版2018年1月日中戦争・太平洋戦争期に多数朝鮮人日本内地樺太サハリン)・沖縄東南アジアなどに連行し、工場鉱山労務者戦地軍夫慰安婦などとして強就労服務させたこと。労務者だけで約七〇万人達した

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/07 04:19 UTC 版)

別府十湯」の記事における「広辞苑」の解説

2005年6月には、『広辞苑』第五版の「別府」の項目に旧名の別府十湯の名が掲載されていたため、別府観光協会事実誤認であるとして広辞苑側に抗議行った2008年1月発行された『広辞苑』第六版では、「別府」の項目から別府十湯という記載削除されている。ただし、別府八湯についての記載加えられていない

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