塩基とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 化学 > 化学物質 > 物質 > 塩基の意味・解説 

えん‐き【塩基】

読み方:えんき

水溶液中で水素イオン受け取り水酸イオン生じ物質。酸と反応して塩を生じる。

核酸塩基性成分DNARNA構成する窒素を含む複素環式化合物プリン塩基のアデニン・グアニン、ピリミジン塩基のチミン・シトシン・ウラシルがある。

「塩基」に似た言葉

塩基


アルカリ

同義/類義語:アルカリ性, 塩基
英訳・(英)同義/類義語:alkali, Base (chemical)

にとかすと、OHイオン生じ物質のことを示す化学の用語。

塩基

【英】: Base
DNARNA構成成分であり、弱アルカリ性化学物質

DNARNAは塩基、糖、リン酸という3種類の化学物質1つずつ結合したものが最小単位になっているDNAの塩基ではアデニン(A)チミン(T)・グアニン(G)・シトシン(C)4種類がある。RNAチミン(T)の代わりにウラシル(U)が存在している。

この4種類塩基配列並び方は、遺伝情報として生体伝えられる例えば、ヒトでは遺伝情報30億個の塩基からできているといわれている。
DNARNA構成成分であり、弱アルカリ性化学物質

DNARNAは塩基、糖、リン酸という3種類の化学物質1つずつ結合したものが最小単位になっているDNAの塩基ではアデニン(A)チミン(T)・グアニン(G)・シトシン(C)4種類がある。RNAチミン(T)の代わりにウラシル(U)が存在している。

この4種類塩基配列並び方は、遺伝情報として生体伝えられる例えば、ヒトでは遺伝情報30億個の塩基からできているといわれている。
塩基
拡大表示

デオキシリボ核酸

リボ核酸

アデニン

チミン

グアニン

シトシン

ウラシル

塩基配列

遺伝


塩基(えんき)

水溶液にしたときに水酸イオンOHだけを陰イオンとして放出しアルカリ性を示す物質をいう。酒造に関係の深い塩基としては、清酒の酸の定量使われる水酸化ナトリウムや、中和剤使われるアンモニア水水酸化アンモニウム)がある。

塩基

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/12 06:24 UTC 版)

化学において、塩基(えんき、: base)とは、一部化学物質を指す総称である。具体的な定義は後述。対義語

概要

一般に、プロトン(H+)を受け取る、または電子対を与える化学種[1]。歴史上、概念の拡大を伴いながら、幾つかの定義が考えられた。

塩基としてはたらく性質を塩基性(えんきせい)といい、水溶液の塩基性はアルカリ性ともいう。

酸・塩基は相対的な概念である。ある物質に対する塩基が、他の物質に対して酸であることが多い。例えば、塩化水素に対して塩基である(H+を奪う)が、アンモニアに対して酸である(H+を与える)。

英語 Base の語源

錬金術用語 "the matrix" の類義語として、1717年にフランスの化学者 Louis Lémery が使用したのが最初である[7]。錬金術師のパラケルススは、普遍的な酸か潜在原理が土壌の matrix もしくは wombに含侵することで天然に存在する塩が地中で生まれると主張した。その理論を近代化学に導入したのが フランスの化学者 Guillaume-François Rouelle で、中性塩がアルカリ水溶液等と酸を混ぜ合わせる事で生成されることを明らかにした。18世紀における既知の酸のほとんどが揮発性か蒸留可能な"spirits"で、一方、塩基は酸を「結晶状態の塩か凝固した状態」の形を与え、定着させられる"Base"と考えられた。

出典

  1. ^ base - IUPAC Gold Book
  2. ^ 『理化学辞典』 第五版, 岩波書店
  3. ^ Ullmann, M. (1986). "AL-ḲILY". In Bosworth, C. E. [in 英語]; van Donzel, E. [in 英語]; Lewis, B.; Pellat, Ch. [in 英語] (eds.). The Encyclopaedia of Islam, New Edition, Volume V: Khe–Mahi. Leiden: E. J. Brill. ISBN 90-04-07819-3
  4. ^ Définitions lexicographiques et étymologiques de « alcali » du Trésor de la langue française informatisé, sur le site du Centre national de ressources textuelles et lexicales
  5. ^ Brønsted base - IUPAC Gold Book
  6. ^ Lewis base - IUPAC Gold Book
  7. ^ Jensen, William B. (2006). “The origin of the term "base"”. The Journal of Chemical Education 83 (8): 1130. Bibcode2006JChEd..83.1130J. doi:10.1021/ed083p1130. オリジナルの4 March 2016時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160304023719/http://www.che.uc.edu/Jensen/W.%20B.%20Jensen/Reprints/129.%20Base.pdf. 

関連項目

外部リンク


塩基

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/28 07:05 UTC 版)

インターカレーション」の記事における「塩基」の解説

DNARNAなどで起こる場合もある。複製転写影響与え侵入する物質によっては癌や奇形の原因にもなると考えられているが、直接証拠はない。 分子生物学実験においては核酸結合して蛍光発するエチジウム意図的にインターカレーションさせることで塩基を検出する手法知られている。 薬剤利用される例もある。アントラサイクリンインターカレーション核酸合成阻害しがん細胞の増殖速度抑制する効果がある。ただし、同時に心臓の機能様々な悪影響を及ぼす。

※この「塩基」の解説は、「インターカレーション」の解説の一部です。
「塩基」を含む「インターカレーション」の記事については、「インターカレーション」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「塩基」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「塩基」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



塩基と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「塩基」の関連用語

塩基のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



塩基のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
JabionJabion
Copyright (C) 2024 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
バイテクコミュニケーションハウスバイテクコミュニケーションハウス
copyright© communication house of biotechnology
農林水産省
日本酒日本酒
(c)Copyright 1999-2024 Japan Sake Brewers Association
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの塩基 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのインターカレーション (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの塩基 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS