若干

デジタル大辞泉

じゃっ‐かん〔ジヤク‐〕【若干】

読み方：じゃっかん

《「干」を「一」と「十」に分解して、一の若(ごと)く十の若しの意から》はっきりしないが、それほど多くはない数量を表す。いくらか。少しばかり。多少。「—の金を借りる」「—問題がある」「—名」

→多少(たしょう)［用法］

そくば‐く【若^＝干／幾^＝許】

読み方：そくばく

［副］「そこばく」に同じ。

「—の油を取りて」〈紅葉・金色夜叉〉

そこ‐ば【若^＝干／幾^＝許】

読み方：そこば

［副］「そこばく」に同じ。

「神(かむ)からや—貴き」〈万・三九八五〉

そこば‐く【若^＝干／幾^＝許】

読み方：そこばく

［副］

１ いくらか。いくつか。そくばく。

「運動費の—を寄附した事もあった」〈広津和郎・風雨強かるべし〉

「—選ばれたる人々に劣らず御覧ぜらる」〈宇津保・吹上下〉

２ 数量の多いさま。たくさん。多く。

「寄手—討たれにければ、赤松わづかの勢になって」〈太平記・八〉

３ 程度のはなはだしいさま。たいへん。非常に。

「—広き天竺」〈今昔・五・四〉

難読語辞典

若干

読み方：ジャッカン（ｊａｋｋａｎ），　ソコバク（ｓｏｋｏｂａｋｕ），　ソクバク（ｓｏｋｕｂａｋｕ）

数ははつきりしないが、あまり多くはないことを表す

歴史民俗用語辞典

若干

読み方：ソコバク（ｓｏｋｏｂａｋｕ）

（１）いくらか、いくつか。
（２）たくさん、かなりの数量。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

若干

出典:『Wiktionary』 (2021/12/14 09:56 UTC 版)

名詞

若 干（じゃっかん）

1. 数量ははっきりしないが、あまり多くないことを指すことば。いくらか。多少。
   • ※副詞的にも用いる。
   • 我我は良心を得る為にも若干の訓練を要するのである。（芥川龍之介『侏儒の言葉』）
   • みんな若い人達で婦人も若干交じっていた。（寺田寅彦『高原』）

翻訳

• 英語: （形容詞）few ^(en), （副詞）slightly ^(en)
• ポルトガル語: alguns ^(pt), um pouco ^(pt)

Weblio日本語例文用例辞書

「若干」の例文・使い方・用例・文例

• 日本的グリーンツーリズムとはXに若干の違いが有る
• 若干スペースに余裕を持たせます
• 非営利法人会計は営利企業の会計とは若干異なる。
• そのビルの取得時には若干の付随費用も発生した。
• 公会計は民間企業の会計と若干異なる。
• 多くの場合、在庫金利は加重平均資本コストより若干高く設定される。
• 本日の米国債は先物理論価格と比較して若干割安である。
• そして、私は若干の弱点に気付きました。
• そして、私は若干の弱点を発見しました。
• その製品は若干トラブルが多い傾向にある。
• その製品はトラブルが若干多い傾向にある。
• 私は若干の服を買いました。
• 今日は仕事が若干忙しかったです。
• 私たちはこの案件を若干急いでおります。
• 私は今も若干調子が悪いです。
• 私は仕事が若干早く終わった。
• このレストランは、値段は若干高いが味はとても良いです。
• この店は、値段は若干高いが味はとても良いです。
• それには若干の変化が認められた。
• 私は彼から若干の情報を得ました。