良心とは? わかりやすく解説

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りょう‐しん〔リヤウ‐〕【良心】

読み方:りょうしん

善悪正邪判断し正しく行動しようとする心の働き。「—がとがめる」「—の呵責(かしゃく)」


良心

作者城昌幸

収載図書怪奇探偵小説傑作選―みすてりい 4 城昌幸
出版社筑摩書房
刊行年月2001.5
シリーズ名ちくま文庫


良心

作者谷口雅宣

収載図書神を演じ人々
出版社日本教文社
刊行年月2003.11


良心

作者鈴木良

収載図書性格な正確診断機―鈴木良短編集
出版社日本文学館
刊行年月2004.2


良心―ニュートラル

作者周防ツカサ

収載図書ユメ視る猫とカノジョの行方
出版社メディアワークス
刊行年月2006.1
シリーズ名電撃文庫


良心

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/31 17:45 UTC 版)

良心(りょうしん)とは、自身に内在する価値観規範意識)に照らして、ことの可否ないし善悪を測るの働きのこと。または、人としての良い心を持つ自身の状態である。英語では conscience と表記され、その語源には日本語のような「良」を意味する部分はない[1]。従って、英語では、good conscience[2](日本語では、"良い良心"にあたる)や、 evil conscience(日本語では、"邪悪な良心"にあたる)という表現が存在する。罪悪感が入り混じった複雑な感情の動きを良心の呵責と称されることがある。

概要

良心は、それ自体は規範意識などの情報の曖昧な総体であり、また善行をなし悪行を避ける心のことである。人間に関しては、性善説のように生まれながらにしてこの良心を持ち良いことを好み悪を嫌うとする説と、性悪説のように生まれた時点では良心は存在しないので教育によって良心を芽生えさせ育てる必要があるとする説があるが、そのいずれにしても社会に対しては、この良心に従って行動することが求められる。

特に良心の働きは個人的なものであり、これに従うことは自己に対する肯定感が増し、これに反すれば自己否定的になる。多くの場合で人間は自尊心の働きにも拠り、良心に反することを嫌う。また良心は普段無自覚である。

このような心の働きは、人が社会的動物として社会に関与する上で、自分の属する社会に益するよう働き掛けるものであるが、その働き具合は個人によってまちまちである。また正義道徳が社会の価値観によってもまちまちであるように、この良心の向かう先も文化など他の要素にもよってやや異なる。

良心はときに他人に感化されて喚起したり、あるいは目の前の状況に精神的なショックを受け喚起される場合もある。逆に止むに止まれぬ事情により、この良心に反する行動を敢えて行う(緊急避難)場合もある。

良心自体は明確な価値観念ではなく、また信条のように条文化することも難しい。ジークムント・フロイトは良心を無意識における抑圧構造の文化的な作用だとしている。バート・ヘリンガーは良心を、集団に所属する権利の有無を知覚する感覚器官だと説明している。

物語の題材としてこの良心を取り扱うものもある。例えば我利的(自分の利益を最優先とし他人を省みないこと)な者が何がしかの体験を通して良心に目覚める『レ・ミゼラブル』や『クリスマス・キャロル』がある一方で、『羅生門』のように生きるために逆に良心を捨て犯罪に手を染める物語も存在する。

日本国憲法第76条第3項に規定された良心について、日本の最高裁判所大法廷は1948年11月17日の判決で「有形無形の外部の圧迫、誘惑に屈しないで自己内心の良識と道徳感に従う意味である」としている。

conscience の和訳

脚注

  1. ^ Webster`s New World College Dictionary, 3rd edition, 1997, p.296.
  2. ^ The Holy Bible, New International Version, 1984, Acts 23:1, 1 Timothy 1:5, 1 Peter 3:21.
  3. ^ 独知(ドクチ)とは - コトバンク
  4. ^ 良心(りょうしん)とは - コトバンク
  5. ^ GHQ草案 1946年2月13日 日本国憲法の誕生 - 国立国会図書館

関連項目


良心

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 08:18 UTC 版)

夜桜さんちの大作戦」の記事における「良心」の解説

つぼみのもう一つ人格現在の女の人格が思い出せなくなった記憶保有している。現在の人格眠っている間に、皮下自身の血を注入されたことで血桜苦し太陽の頭に語り掛けて血桜抑え込ませる同時に夢の中入り込み自分殺してほしいこと、その為に過去自分について記載されている「つぼみの書」の錠の開け方と現在の自分を知る皮下対面するための銀級のスパイ免許証が必要であることを告げた

※この「良心」の解説は、「夜桜さんちの大作戦」の解説の一部です。
「良心」を含む「夜桜さんちの大作戦」の記事については、「夜桜さんちの大作戦」の概要を参照ください。

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良心

出典:『Wiktionary』 (2021/06/12 13:59 UTC 版)

名詞

 りょうしん

  1. 他人から見て積極的評価ができる心配り又は心映え
  2. 人が内心において、倫理的な理非判断する基準価値観倫理観

由来

発音(?)

りょ↘ーしん

翻訳


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