訳語とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 言葉 > > 訳語の意味・解説 

おさ〔をさ〕【訳語/通事】

読み方:おさ

外国語通訳すること。また、その人通訳通弁

鞍作福利(くらつくりのふくり)を以て—とす」〈岩崎推古紀〉


やく‐ご【訳語】

読み方:やくご

翻訳用いる語。また、ある語を訳した別の語。


訳語

読み方:オサosa

通訳


訳語

読み方:オサosa

外国語通訳すること、また、その人

別名 通事


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/20 05:50 UTC 版)

訳語(おさ)とは、古代日本における通訳のこと。通事とも表記された。


  1. ^ 宝亀年間の請学生であった伊与部家守漢語中国語)に堪能であったが、その学を受け継いだ息子の善道真貞大学博士にまで昇ったものの、語学が全く駄目で四声も理解できなかったと酷評されている(『日本紀略』延暦19年10月庚辰条・『続日本後紀』承和12年2月丁酉条)。
  2. ^ ただし、唐に日本語の訳語がいた可能性もある。五代から北宋にかけての人物である陶穀が記した『清異録』によれば、唐の建中年間(日本の宝亀年間)の日本使(遣唐使)の1人であった真人興能(布施清直と推定されている)の書の見事さに訳者が彼の書を譲って貰った故事を載せている。前後のやりとりからこの訳者が唐側の訳語であった可能性が高い(榎本、2008年、P162)。


「訳語」の続きの解説一覧

訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 04:25 UTC 版)

美学」の記事における「訳語」の解説

日本語の「美学」は、中江兆民フランスのウジェーヌ・ヴェロン(フランス語版)の著作1878年)を訳して『維氏美学』(上 1883年11月、下 1884年3月)と邦題付けたことによる日本の高等教育機関における美学教育嚆矢東京美術学校および東京大学におけるフェノロサヘーゲル美学中心とした講義森林太郎森鷗外)による東京大学におけるE. V. ハルトマン美学当時同時代ドイツ美学についての講演、およびラファエル・フォン・ケーベルケーベル先生呼称知られる)による東京大学での美学講義である。また京都においては京都工芸学校においてデザイン教育中心とする西洋美学および美術史教育なされた。なお東京大学は独立の一講座として大塚保治教授任命美学講座開いた世界で最初1899年)の大学である。

※この「訳語」の解説は、「美学」の解説の一部です。
「訳語」を含む「美学」の記事については、「美学」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/27 13:54 UTC 版)

イランの地方行政区画」の記事における「訳語」の解説

日本語での訳語コンセンサスがなくやや混乱しているが、概ね3つのパターン分けられる。本事典においては、もっとも多く用いられていると思われる日本イラン協会編訳イラン・イスラーム共和国憲法』で用いられる日本語(1)の訳語を用いる。 ペルシア語オスターンシャフレスターンバフシュシャフルデヘスターンデフ日本語(1)郡 地市 行政(区) 日本語(2)市 郡 シャフル 地区 日本語(3) 州 県 郡 市 行政村(区)

※この「訳語」の解説は、「イランの地方行政区画」の解説の一部です。
「訳語」を含む「イランの地方行政区画」の記事については、「イランの地方行政区画」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/29 14:56 UTC 版)

緊急事態ストレスマネジメント」の記事における「訳語」の解説

日本ストレス学会による『ストレス科学事典』では「緊急事態ストレスマネジメント」と訳されている。他、邦訳書はその書籍名で「緊急事態ストレス管理」と訳している。

※この「訳語」の解説は、「緊急事態ストレスマネジメント」の解説の一部です。
「訳語」を含む「緊急事態ストレスマネジメント」の記事については、「緊急事態ストレスマネジメント」の概要を参照ください。


訳語(総主教代理・総主教代行)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/18 17:52 UTC 版)

エクザルフ」の記事における「訳語(総主教代理総主教代行)」の解説

総主教病気療養中等職務遂行不能もしくは困難になっている場合や、総主教永眠した直後総主教座空位である場合等に、一時的に総主教職務代行する者も総主教代理呼ばれる事があるが、こちらには総主教代行そうしゅきょうだいこう)との訳語も存在し本項詳述する総主教代理とは職務内容大幅に異なる上に、日本語以外の言語での呼称も全く異なる。 エクザルフ - 明治時代日本正教会文献における表記。「総主教代理」と表記されることもある。ギリシア語: ἔξαρχος(現代ギリシャ語エグザルホス古典ギリシャ語再建音:エクサルコスロシア語: Экзарх(エクザルフブルガリア語ウクライナ語: Екзарх 英語: exarch 総主教代行 - 総主教代理訳される場合もあるロシア語: Патриарший местоблюститель 英語: Locum tenens - 英語におけるこの表記は単に「代行」の意を表し用いられる場は正教会限定されない(例:医療における"locum doctor")。正教会での語義としては総主教代行限定されず、府主教大主教代行等にも用いられる。 「総主教代行」も参照

※この「訳語(総主教代理・総主教代行)」の解説は、「エクザルフ」の解説の一部です。
「訳語(総主教代理・総主教代行)」を含む「エクザルフ」の記事については、「エクザルフ」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 07:33 UTC 版)

海軍本部 (イギリス)」の記事における「訳語」の解説

Admiralty と呼ばれる部局15世紀初頭アドミラル (Admiral)の事務室として創設された。そして、複雑な変遷経て海軍軍政軍令統括する官庁となった後も「アドミラルティ」の呼称使われ続けてきた。そのため、閣僚を長とする行政機関であった時代については他国相当する官庁同様に海軍省」と訳される例も多く見られる。しかし、このような歴史的経緯から、省と呼べるような組織でなかった時代包括する表現として海軍本部」が使われている。また、海軍本部という訳語も適訳ではないとしてカタカナで「アドミラルティ」と表記されている場合もある。

※この「訳語」の解説は、「海軍本部 (イギリス)」の解説の一部です。
「訳語」を含む「海軍本部 (イギリス)」の記事については、「海軍本部 (イギリス)」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 02:39 UTC 版)

御使い」の記事における「訳語」の解説

『新共同訳聖書』では天使訳している。日本ハリストス正教会では天使神使神の使い

※この「訳語」の解説は、「御使い」の解説の一部です。
「訳語」を含む「御使い」の記事については、「御使い」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 22:52 UTC 版)

大日本帝国憲法第54条」の記事における「訳語」の解説

国務大臣及び政府委員は、いつでも各議院出席し、及び発言することができる。

※この「訳語」の解説は、「大日本帝国憲法第54条」の解説の一部です。
「訳語」を含む「大日本帝国憲法第54条」の記事については、「大日本帝国憲法第54条」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 15:43 UTC 版)

洗礼名」の記事における「訳語」の解説

教派ごとのクリスチャン・ネームの訳語正教会 - 聖名(せいな) カトリック教会 - 洗礼名霊名れいめい聖公会 - 教名きょうめいプロテスタント教派では特に洗礼名付けないところが多い。なぜならば正教会カトリック教会などにおいては聖人崇敬しているが、プロテスタント教派においては聖人崇敬行わないことによる主の十字架クリスチャン・センター牧師限って洗礼名付けられている。

※この「訳語」の解説は、「洗礼名」の解説の一部です。
「訳語」を含む「洗礼名」の記事については、「洗礼名」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 21:43 UTC 版)

衆生」の記事における「訳語」の解説

玄奘訳では有情(うじょう、梵: sattva)と表記する。「梵に薩埵(さった)という。ここに有情という。情識あがゆえに」(唯識述記)といわれ、情(心の働き)を持つもの、という意味で、非精神的存在である非情(ひじょう)(無情むじょう)ともいう)に対して一切生きとし生けるものを含む。多くのものが共に生存しているという意味でバフジャナ(梵: bahujana)ともいわれ、これは衆人とも訳される衆生有情のほか、含識含霊、含生、含情、群生群萌、群類などの訳語がある。

※この「訳語」の解説は、「衆生」の解説の一部です。
「訳語」を含む「衆生」の記事については、「衆生」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 05:18 UTC 版)

院長」の記事における「訳語」の解説

Rector俗ラテン語ゲルマン語系の言語キリスト教において修道院長学術機関においては校長学長)、総長にあたる。 Chancellor 学術機関において総長訳されるドイツ・オーストリアでは首相の意味もある(イギリス日本におけるPrime Minister同義)。 Chief 大審院長Chief of Justice of Daishin-in)で使用されるが、Chief長官にもあたる。 General 日本では検事総長Prosecutor General)、アメリカ合衆国では司法長官Attorney General)などに使用される軍隊の階級においては「将」の意味となり、元帥(Marchal)とは異なる。 President 会計検査院長(President of Board of Audit)、病院院長会社社長などに使用される

※この「訳語」の解説は、「院長」の解説の一部です。
「訳語」を含む「院長」の記事については、「院長」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 00:43 UTC 版)

ユーザビリティ」の記事における「訳語」の解説

ユーザビリティ類する日本語は、以下に挙げるような用語が、多数わたって存在している。 使い勝手 使い勝手とは、使いやすさ程度を表す言葉であり、一般には「使い勝手がいい、悪い」という形で使われている。その意味合いはかなり広く取り扱いが容易であること、操作分かりやすいこと、便利な機能ついていること、などを意味している。その意味で、後述大きなユーザビリティ(英語:big usability)やニールセンユースフルネス(英語:usefulness)に近い概念であり、したがって、またISO9241-11の定義におよそ対応すると言ってよい。ただし、ユーザ利用状況達成目標適合している、というニュアンスまでは表現していないため、現在はユーザビリティというカタカナ語一般的に使われている。 使いやすさ 使いやすさ (英語:ease of operation) とは、一般的には取り扱いが容易であることを意味している。前述のように使い勝手使いやすさ程度をあらわす言葉であるが、使い勝手比較する使いやすさはその対象範囲操作部位に限定される傾向がある。また時代的には、マンマシンインタフェース研究対象とされていた時期によく使われていた。この意味で、操作性 (英語:operability) とも近い概念である。 利用性 利用性利用しやすさをあらわす言葉であり、「usability」の訳語として利用することも可能ではあるが、特定の達成目標依存した面があり、またあまり一般的ではない。 使用性 使用性ISO9241-11JIS規格にする際に「usability」の訳語として用いられた。その意味ではユーザビリティ等価であるともいえるが、必ずしも一般的な用語ではないため、特別な技術的文脈でしか使われていない可用性 可用性ユーザビリティに近い概念であるが、厳密にいうと「availability」の訳語であり、システム壊れにくさを表すものである利用品質 利用品質は「quality in use」または「quality of use」の訳であり、英語においても「usability」とほぼ等価意味合い用いられている。ただ、この用語が使われるのは、品質 (quality) という観点議論を行う文脈である場合多く品質保証品質管理などに近い分野使われることが多い。 ユーザーテスト ユーザテストは、製品テスト設計テストユーザビリティテスト設計検証など多くの名前で知られている。実際シナリオ実際ユーザーデザインテストする非常に重要なプロセスであり、ユーザー懸念ユーザビリティ問題深く理解すれば、その問題解決することができるとされる

※この「訳語」の解説は、「ユーザビリティ」の解説の一部です。
「訳語」を含む「ユーザビリティ」の記事については、「ユーザビリティ」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 21:17 UTC 版)

グローバリゼーション」の記事における「訳語」の解説

国立国語研究所「外来語」言い換え提案において、「地球全体規模拡大することを意味する地球規模化と言い換えるのが、分かりやすい地球全体一つになることに着眼して、「地球一体化と言い換えるともできる中国語用いられている「全球化」も、端的分かりやすい場合がある。」としている。

※この「訳語」の解説は、「グローバリゼーション」の解説の一部です。
「訳語」を含む「グローバリゼーション」の記事については、「グローバリゼーション」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 03:33 UTC 版)

サムライの剣」の記事における「訳語」の解説

前述通り社会思想社版とホビージャパン版では訳語が異なっている。主な固有名詞違いをここにあげる原語分類社会思想社版(松坂健 訳)ホビージャパン版(デジタル・メディア・ラボ訳)Hachiman 地名 八幡 漫 Konichi 地名 今市 紺壱 Hasekawa Kihei 人名 長谷川喜平 馳皮奇兵 Ikiru 人名 イキル 鋳切 Dai-Katana Singing Death アイテム 鍔鳴り太刀 鳴神の太刀 Onikaru 地名 鬼軽 御仁駆 Tsietsin 人名 貞信(公) 津江鎮(公) 社会思想社版のいくつかの固有名詞同社から発行された「タイタン安田均訳)」でも使用され2010年代発行された「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版ルールブック」や「タイタン」でも使用されている。

※この「訳語」の解説は、「サムライの剣」の解説の一部です。
「訳語」を含む「サムライの剣」の記事については、「サムライの剣」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 03:45 UTC 版)

受肉」の記事における「訳語」の解説

正教会では藉身せきしん)と訳される。これは「身を藉りる(かりる)」と読み下すことができ、キリストが身をとったことをより能動的に表している。「籍身」の用字誤りカトリック教会ではかつて託身および托身いずれの読みも「たくしん」)という訳語も用いられたが、2010年現在ではほとんど使われず、「受肉」が一般的となっている。

※この「訳語」の解説は、「受肉」の解説の一部です。
「訳語」を含む「受肉」の記事については、「受肉」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 09:43 UTC 版)

矛盾」の記事における「訳語」の解説

英語の contradictionドイツ語の Kontradiktionを「矛盾」と訳すのは、明治時代井上哲次郎等著『哲学字彙』に由来する。ただし、「矛盾」という語彙それ以前から日本語にあった翻訳語としての矛盾」は中国語逆輸入された。なお、英語の contradiction には反論反駁という意味もある。

※この「訳語」の解説は、「矛盾」の解説の一部です。
「訳語」を含む「矛盾」の記事については、「矛盾」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 09:16 UTC 版)

菜食主義」の記事における「訳語」の解説

学術用語集医学編』における用語対応は、vegetarianism菜食主義vegetarian菜食主義者で以下に同じである。『スタンダード医学英和辞典第2版』『研究社 医学英和辞典 第2版』『栄養・食学用辞典 第2版』『英和和英 栄養・食学用語集』。 『栄養生化学辞典 普及版』もほぼ同様である(対訳中にvegan含み説明中でvegan分けている)。『日本医学会医学用語辞典英和 第3版』ではvegetarian菜食主義者としている。

※この「訳語」の解説は、「菜食主義」の解説の一部です。
「訳語」を含む「菜食主義」の記事については、「菜食主義」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 03:01 UTC 版)

天使」の記事における「訳語」の解説

ギリシア語原典ではアンゲロス(の変化形となっている箇所は、『新共同訳聖書』等では「天使」と訳されているが、1954年版日本聖書協会翻訳 のようにこれを「御使い」と訳しているものもある。 日本正教会ではアンゲロス等の訳語として「天使」、「神使」、「神の使い」が用いられる。 ただし、旧約聖書登場する神の使い」の中には、神として書かれているものもあり、それゆえ天使ではなく受肉前のイエス・キリストを表すものと考えられるものもある。

※この「訳語」の解説は、「天使」の解説の一部です。
「訳語」を含む「天使」の記事については、「天使」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 09:46 UTC 版)

ヘイトスピーチ」の記事における「訳語」の解説

日本語では「憎悪表現」の他、「差別的憎悪表現」、「憎悪宣伝」、「差別的表現」、「差別表現」、「差別言論」、「差別扇動」、「差別扇動表現差別煽動表現)」などと訳される

※この「訳語」の解説は、「ヘイトスピーチ」の解説の一部です。
「訳語」を含む「ヘイトスピーチ」の記事については、「ヘイトスピーチ」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 18:12 UTC 版)

精神障害の診断と統計マニュアル」の記事における「訳語」の解説

1950年精神衛生法において「精神障害」の概念提起され、「精神障害」の語は行政医療関係者の間で法律用語として定着した1988年DSM-III-R日本語版は「Mental Disorder」を「精神障害」と訳している。 1993年精神保健法(旧精神衛生法)における「精神障害者」の定義が「精神病者中毒性精神病者を含む。)、精神薄弱者及び精神病質者」から「精神分裂病中毒性精神病精神薄弱精神病質その他の精神疾患有する者」に変更され、「精神疾患」の語も使用されるようになった1995年DSM-IV日本語版(1996年出版)の翻訳者一人である大野裕は、ICD-10関連書籍書評で「気になった点を挙げてみたい。まず第1は、mental disorder の訳語である。この用語に的確な訳語を見つけるのはなかなか難しい。本書では、精神障害という用語が当てられているが、評者はむしろ精神疾患の方がよいのではないか考えている。mental disorder精神障害呼んでしまうと、精神障害概念拡散してしまう危険性があるからである」と述べている。 1996年DSM-IV日本語版は「Mental Disorder精神障害)」を「精神疾患」に訳し変えた2003年文部科学省医学用語標準化向けて学術用語集医学編』を日本医学会との共編出版した同書は「Mental Disorder」「Mental Disease」「Psychosis」を順に「精神障害」「精神疾患「精神病」訳している。また、Mental Illness」という用語はない。 2007年日本医学会医学用語標準化向けて日本医学会医学用語辞典英和第3版』を出版した同書は「Mental Disorder」「Diagnostic And Statistical Manual of Mental Disorder」を「精神障害」「精神障害の診断と統計の手引き」と訳している。また、Mental Disease」「Mental Illness」を共に「精神疾患」と訳している。日本医学会分科会日本精神神経学会作成参加している。 2008年日本精神神経学会精神科学術用語を収載した精神神経学用語集改訂6版』を出版した同書は「Mental Disorder」「Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders」を「精神障害」「精神障害の診断と統計の手引き」と訳している。また、Mental Disease」「Mental Illness」「精神疾患」という学術用語はない。日本神経学会の『神経学用語集改訂第3版』も同じである。 2013年、元関西学院大学教授精神科医野田正彰は、DSM-IV日本語版で「Mental Disorder精神障害)」が「精神疾患」に訳し変えられ結果疾患disease)と混同され診断確立したのような誤解蔓延していったと指摘している。また、意図的な誤訳評している。他書でも同様の説明をしている。 2013年東京都立松沢病院の針間博彦は日本精神神経学会学会誌で、「障害」のスティグマ化は「disorder」「disability」を共に「障害」と訳したことが一因とも考えられる述べている。DSM-IV日本語版はスティグマ化した障害」を避けてMental Disorder精神障害)」を「精神疾患」に訳し変えたのかもしれないが、「疾患disease)」であるかのような誤解与えかねない指摘している。「disorder」「disability」「disease」の混同を防ぐため、訳語の変更提案している。 2014年DSM-5日本語版は「訳者の序」で、最大課題は用語統一だが、DSM-IV翻訳作業違って日本精神神経学会支援得られたと説明している。日本精神神経学会編集したDSM-5 病名・用語翻訳ガイドライン初版)」や『精神神経学用語集改訂6版』に準拠しており、その他の新用語は監訳者の責任訳している。ただし、書名の『精神疾患の診断・統計マニュアル』『精神障害の診断と統計の手引き』のように、準拠していない用語もある。

※この「訳語」の解説は、「精神障害の診断と統計マニュアル」の解説の一部です。
「訳語」を含む「精神障害の診断と統計マニュアル」の記事については、「精神障害の診断と統計マニュアル」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 13:00 UTC 版)

国民社会主義ドイツ労働者党」の記事における「訳語」の解説

ナチズム#呼称」および「国家社会主義」も参照 邦訳は、「Nationalsozialismus」の「National」の解釈違いにより「国民社会主義ドイツ労働者党」のほか、「国家社会主義」、「国粋社会主義」なども使用される日本の高校歴史教科書では「国民- 」とするのが主流となっている。同様に、同党が掲げた主義思想も「国民- 」、「民族- 」などの訳語が使用されている。 略称の日本語訳は、「ナチス」の他、戦前戦中は「国粋社会党」「国民社会党」なども使用された。 また「Arbeiterpartei」の部分について「労働者党ではなく労働党」と訳す例もある。 教育史学者小峰総一郎によると、「„nationalsozialistisch“‌の訳語として『民族社会主義の』『国家社会主義の』も誤りではないが、近年では『国民社会主義党ナチ党)の』『ナチズムの』『ナチスの』のように、ヒトラーの『ナチ党』(=『国民社会主義ドイツ労働者党Nationalsozialistische Deutsche Arbeiter Partei )を表す簡明な表現一般的となっている。」と形容詞表現用法について述べた。 なお中国語では「民族社會主義意志工人黨」や「國家社會主義意志工人黨」や「國家社會主義德國工人黨」など。略称は「納粹黨」。最初Nazi」は上海語発音基づいて「南尖」([nø tɕi])と訳していたが、後に当時駐在ドイツ武官務めていた国民革命軍少将の酆悌が「納粹」と訳した。「納粹」([nɑ̂ tsʰwêɪ])は「Nazi」([ˈnaːtsi])という音を表すとともに、「精粋納める」という意味を表す。肯定的な意味を持つ「納粹」という単語は「Nazi」を訳すときに使われていたが、現在では「納粹」が固有名詞として使われるようになり、肯定的な意味を持っていない。[要検証ノート]

※この「訳語」の解説は、「国民社会主義ドイツ労働者党」の解説の一部です。
「訳語」を含む「国民社会主義ドイツ労働者党」の記事については、「国民社会主義ドイツ労働者党」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 07:54 UTC 版)

ドイツ連邦」の記事における「訳語」の解説

Deutscher Bundアメリカ合衆国のような連邦国家ではなく国家緩やかな連合体国家連合)であるため、「ドイツ連邦という訳語は問題があるとする考えもある。連邦国家でないものを「ドイツ連邦」と称するのは本来的にミスリーディングであり、「ドイツ同盟」と訳すほうが望ましいとするまた、訳語に用いられるほかの例としては、「ドイツ連合」や「ドイツ国連合」などがある。

※この「訳語」の解説は、「ドイツ連邦」の解説の一部です。
「訳語」を含む「ドイツ連邦」の記事については、「ドイツ連邦」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 04:56 UTC 版)

ヴィーガニズム」の記事における「訳語」の解説

菜食主義#訳語」も参照 完全菜食主義者・絶対菜食主義者などの訳語はヴィーガニズムの定義に正確に合致しておらず、ヴィーガンという言葉対す認識違い生じている。 『研究社 医学英和辞典第2版』では、veganの訳語を「完全菜食主義者(の) 超純粋派ベジタリアンの」としている。『栄養生化学辞典 普及版』では「菜食主義者」の項に、「卵、乳は摂取する vegetarian と、それも拒否する完全菜食主義vegan がある」と記載している。『英和和英 栄養・食学用語集』では、vegan/veganismの訳語は「菜食主義/菜食主義者徹底した】」である。『医学書院医学大辞典第2版』では、新保愼一郎によって書かれた「菜食主義者」の項目に、「南アジア厳格な殺生戒仏教徒のように動物性食品を全く口にしない菜食主義者ビーガン)〔ママ〕」とある。 『メイヨー・クリニック健康医学事典』では「厳格な菜食主義者絶対菜食主義者)〔ママ〕」とある。『家政学用語辞典』では、「厳格な完全菜食主義ママ〕」とある。 『医と食』の菜食主義者類型説明した論文では「ビーガンヴィーガンvegan)〔ママ〕」という小項目に「ビーガンは、ストリクト・ベジタリアン、ピュア・ベジタリアン、トータル・ベジタリアンなどとも呼ばれます。『絶対菜食主義者』、『完全菜食主義者』という訳語をみることもありますママ〕」と記載されている(『医と食』は、国立健康栄養研究所理事長渡邊昌管理栄養士向け雑誌として創刊)『Vegetarian research』に掲載され菜食主義者類型を示す論文では、「veganビーガン:純菜食、完全菜食)〔ママ〕」と記載されしかるべき用語はビーガン協会など「ビーガン」で記載されている。 腸内細菌研究行っている理化学研究所辨野義己らは、論文名で「完全菜食主義者〔ママ〕」とし「野菜ジュースのみを長期間摂取している菜食主義者」の研究報告行っている。食事療法家で医師甲田光雄は、論文名に「完全菜食療法」という用語を入れている。 なお、ヴィーガニズム食事限らないので、ヴィーガン達の多くは「菜食主義」という言葉代わりに「脱搾取主義」や「脱搾取主義者」を使っている。

※この「訳語」の解説は、「ヴィーガニズム」の解説の一部です。
「訳語」を含む「ヴィーガニズム」の記事については、「ヴィーガニズム」の概要を参照ください。


訳語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/24 17:44 UTC 版)

聖務会院」の記事における「訳語」の解説

日本語では宗務院とも訳されたり、単に「シノド」と片仮名転写され呼ばれたりする例も散見される。 但し「シノド」「聖シノド」は普通名詞であって本項で扱う聖務会院のみを意味する用語では無い事に注意が必要である。「シノド」が何を意味しているかは、文脈左右される

※この「訳語」の解説は、「聖務会院」の解説の一部です。
「訳語」を含む「聖務会院」の記事については、「聖務会院」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「訳語」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「訳語」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



訳語と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「訳語」の関連用語

1
100% |||||

2
100% |||||

3
100% |||||

4
90% |||||

5
90% |||||

6
90% |||||

7
90% |||||

8
90% |||||

9
90% |||||

10
90% |||||

検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



訳語のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの訳語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの美学 (改訂履歴)、イランの地方行政区画 (改訂履歴)、緊急事態ストレスマネジメント (改訂履歴)、エクザルフ (改訂履歴)、海軍本部 (イギリス) (改訂履歴)、御使い (改訂履歴)、大日本帝国憲法第54条 (改訂履歴)、洗礼名 (改訂履歴)、衆生 (改訂履歴)、院長 (改訂履歴)、ユーザビリティ (改訂履歴)、グローバリゼーション (改訂履歴)、サムライの剣 (改訂履歴)、受肉 (改訂履歴)、矛盾 (改訂履歴)、菜食主義 (改訂履歴)、天使 (改訂履歴)、ヘイトスピーチ (改訂履歴)、精神障害の診断と統計マニュアル (改訂履歴)、国民社会主義ドイツ労働者党 (改訂履歴)、ドイツ連邦 (改訂履歴)、ヴィーガニズム (改訂履歴)、聖務会院 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS