デザイン
デザインとは、デザインの定義
デザイン(英:design)とは、「美しさ」や「使いやすさ」などの狙いを実現するために創意工夫すること、および、その創意工夫の成果を反映させた見た目や機能のあり方のこと。多くの場合「図案」「模様」「設計」「造形」「構想」などと言い換えられる意味合いで用いられる。デザイン(design)の語源
英語では「デザイン」(design)は「図案」や「柄」「設計」「計画」などの意味で幅広く用いられる名詞または動詞である。by design(故意に)、have designs on~(狙いをつける)といった熟語表現もある。英語の「design」の語源はラテン語の「designare」(示す)であり、英語の動詞 designate(指示する・指名する) と同語源であるとされる。
デザインとは何か、何を意味するか
「デザイン」は、基本的に「意匠」の要素を含むものであり、外観、機能、性能などをより良いものにするための工夫そのものの表れであるといえる。「美しさ」「斬新さ」「使いやすさ」「使い勝手の良さ」などのような目的が意識され、それが具体的な形に落とし込まれたものであれば、装飾であれ実用品であれ抽象的な構想であれ「デザイン」という表現が当てはまる。もっとも、そうした目的意識の有無を度外視して(単に「柄」や「構造」程度の意味で)「デザイン」の語が用いられる場合もないわけではない。「インダストリアルデザイン」
産業分野における「工業製品の設計」は「インダストリアルデザイン」とも呼ばれる。インダストリアルデザインを手がける職業(職人)はインダストリアルデザイナーと呼ばれる。インダストリアルデザインは、最先端のトレンドを意識した外観の中に最新技術を無理なく盛り込み、使い勝手・堅牢性・製造コストなどの兼ね合いも考慮して、製品の全体像を設計する技能が要求される。「キャラクターデザイン」(キャラデザ)
アニメやゲームといったコンテンツ産業における「登場人物(キャラクター)の設定」は「キャラクターデザイン」(キャラデザ)と呼ばれる。キャラデザは、魅力的・特徴的であり、物語の世界観や展開に無理なく溶け込み、かつ、既存の他のキャラクターと混同されない独自性のある容姿・性格・裏事情などの創出が要求される。デザイン【design】
デザイン
デザイン design
デザイン
デザインとは、製品や作品の構成、外見、使い勝手に影響を与える計画や具体的な工夫、および、その結果として表れる様式や特性のことである。設計、意匠など、文脈によってさまざまな訳語が充てられる。
工業製品、工芸品、美術品などを見てみると、制作された作品には、一定の様式が現れる。このような様式は、制作者が持つ制作意図や、制作の方法、構成のやり方、様々な工夫などが、結果として表面に現れてくるものである。狭義にはこの、表面に結果としてあらわれてくるものを指す。広義には、その結果が現れる元になった工夫の内容や、結果を得るための方法と過程や、その根底に位置する思考様式や、文化様式を含めてデザインと呼ぶことがある。一般に、何かを作る場合、実際に作る前に、一定の制作目標、構成の仕方、結果に至るまでの作業過程や段取りを想定することが多い。デザインは、このような、構成の仕方に関わる様々な部分を含むものである。
工業分野では、デザインとは、いわゆる設計のことを指す。ITの分野においては、建築分野からの影響で、ソフトウェアのような、本来目に見えないはずの論理的な対象に対して、一種の構造をとらえるという、デザインパターン(ソフトウェアパターン)と呼ばれる観点も登場している。これにより、デザインの概念は、目に見えないものの世界にも適用されるようになっている。また、物作りの考え方について、より広い人々への「使いやすさ」という面から、ユニバーサルデザインやアクセシビリティという考え方が生まれている。これらは、製品や作品を、老人や子供、障害者といった立場の弱い人でも容易に使える、容易に楽しめるものにしようという意図で作り上げようという考え方に基づいている。なお、ITの分野で「デザイナー」と呼ぶ場合は、WebページやDTPに関するレイアウトや、素材の制作を担当する、アート系の職種を指す場合が多い。
ITは、デザインに関しては他の産業の分野と比べて特に複雑な側面を持っているといえる。システムの物理的な構成方法にはじまり、システムレベルのアーキテクチャ構成、通信方式(プロトコル)、データベースの論理的な構造と物理的な構造、オペレーティングシステム(OS)とアプリケーションの分離と連携、アプリケーションの機能分割とモジュール分割、などといった多用な構成要素について、それぞれ更に多様な設計方式が提案されている。
バリアフリー(デザイン)
デザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/30 13:59 UTC 版)
デザイン(英語: design、中: 設計[1])は目的設定・計画策定・仕様表現からなる一連のプロセスである[2][3]。すなわち人・ユーザー・社会にとって価値ある目的を見出し、それを達成できるモノゴトを計画し、他者が理解できる仕様として表現する、この一連の行為をデザインという[4][5][6][7]。
注釈
- ^ 英: Mark Getlein
- ^ 英: American Heritage Dictionary
- ^ 英: architectural design
- ^ 英: urban design
- ^ 英: engineering design
- ^ デザイン能力:「必ずしも解が一つでない課題に対して、種々の学問・技術を利用して、実現可能な解を見つけ出していくこと」ができる能力
- ^ Windows 95対応アプリケーション製品のパッケージにWindowsロゴの掲載許諾を得る条件として、アプリケーションの設計がこのガイドラインに準拠することを求められた Making the Grade: Windows 95 Compliance (PC Mag、1995年9月12日)
- ^ Windows 95/Windows NT対応のインターフェイスガイドラインに関するマイクロソフト公式書籍もある New Windows Interface; Microsoft Press, Microsoft Corporation Staff; ISBN 9781556156793.
- ^ Appleが開発したデザインガイドラインで、iOSおよびその上で動作するアプリケーションなどの製品に用いられている。 iOSヒューマンインターフェイスガイドライン
- ^ 「杜の都仙台にふさわしい東西線としての個性を表現」「身近な乗り物として、地域の人に親まれる」
出典
- ^ "中国ではデザインを「設計」と記述します" 公益財団法人日本デザイン振興会. デザインとは?. 2022-10-30閲覧.
- ^ a b 公益財団法人日本デザイン振興会. デザインとは?. 2022-10-30閲覧.
- ^ a b Palph & Wand. (2009). A Proposal for a Formal Definition of the Design Concept. Design Requirements Engineering: A Ten-Year Perspective, pp..103–136.
- ^ "時に「ユーザー」という言葉で語られ、時には「社会」という大きな言葉で語られますが、デザイナーが何か新しい物事を設計する際には必ずその中心軸に「ヒト」または「人々」が存在し、そして「そのヒト(人々)には何が必要だろうか?そして、何を設計するべきか?」を考えます。" 公益財団法人日本デザイン振興会. デザインとは?. 2022-10-30閲覧.
- ^ a b "The specification may be purely mental, provided in a symbolic representation, presented as a physical model, or even manifested as the object itself." Palph & Wand. (2009). A Proposal for a Formal Definition of the Design Concept. Design Requirements Engineering: A Ten-Year Perspective, pp..103–136.
- ^ "デザインとは? 一言でいうと「メッセージ」ですね。デザインは人へのメッセージです" 東京藝術大学. 教員インタビュー - 第5研究室 / 清水泰博教授. 公式HP. 2023-01-18閲覧.
- ^ "デザインとは? ... 先にひとつの世界のイメージをつくって、その世界を伝えれば、エンジニアなどすべてのつくり手が一体になれる" 東京藝術大学. 教員インタビュー - 第6研究室 / 長濱雅彦教授. 公式HP. 2023-01-18閲覧.
- ^ "約100年にわたる月日の中で「デザイン」という言葉の意味も少しずつ変化しています。" 公益財団法人日本デザイン振興会. デザインとは?. 2022-10-30閲覧.
- ^ Rob. (2003). The Guts of a New Machine. The New York Times.
- ^ "デザイン(design)の定義は、研究者の間で様々に議論されていますが、様々な研究領域が融合するデザインを考えるには、RalphとWandの定義がよいように思います。" Design School. 「デザイン」の定義. 京都大学. 2022-10-31閲覧.
- ^ "Design Agent The design agent is the entity or group of entities that specifies the structural properties of the design object. ... non-human agents such as animals and computers" Palph & Wand. (2009). A Proposal for a Formal Definition of the Design Concept. Design Requirements Engineering: A Ten-Year Perspective, pp..103–136.
- ^ "Goals Goals are what the design object should achieve; goals are optative (i.e. indicating a wish) statements ... Since the designed object exists and/or operates in an environment, goals are related to the impact of the artifact on its environment. ... it is possible the goal is not explicit or not well-defined." Palph & Wand. (2009). A Proposal for a Formal Definition of the Design Concept. Design Requirements Engineering: A Ten-Year Perspective, pp..103–136.
- ^ "a design effort is always intentional. ... accidental or unintentional discoveries are not really designed." Palph & Wand. (2009). A Proposal for a Formal Definition of the Design Concept. Design Requirements Engineering: A Ten-Year Perspective, pp..103–136.
- ^ "Design Object The design object is the entity (or class of entities) being designed. Note, this entity does not need to be a physical object. ... Design outcomes such as an artifact, a system or a process" Palph & Wand. (2009). A Proposal for a Formal Definition of the Design Concept. Design Requirements Engineering: A Ten-Year Perspective, pp..103–136.
- ^ 英: The Science of Artificial、1968年
- ^ "デザインという言葉の語源はラテン語の「Designare」にあるといわれています。Designareは「計画を記号に表す」つまり図面に書き表すという意味であったといわれています。" 公益財団法人日本デザイン振興会. デザインとは?. 2022-10-30閲覧.
- ^ "デザイン」という言葉が一般的に使用されるようになったのは20世紀初頭といわれています。" 公益財団法人日本デザイン振興会. デザインとは?. 2022-10-30閲覧.
- ^ "構想 ... 1 designing, design" 日本語WordNet (1.1)
- ^ "社会構想大学院大学 ... The Graduate School of Social Design" 社会構想大学院大学. 公式HP. 2023-01-18閲覧.
- ^ "県土のグランドデザイン(全体構想)" 鳥取県. (5)県土のグランドデザイン(全体構想). 公式HP. 2023-01-18閲覧.
- ^ a b "デザインが産業工芸や商業美術などといわれた戦前" 東京藝術大学美術学部 デザイン科. デザイン科の概要. 2022-11-01閲覧.
- ^ 「設計はご存知の通り英語で Design ですが,日本語と英語ではニュアンスがちょっと違うようです。日本では設計とデザイン(景観や造形)を分けて考える,つまり使い分ける傾向がありますが,本来 Design は両方を含みます。したがって,この講座で設計はこの Designと同義語だと考えてください。実際に筆者自身,海外の方から,「あなたは Bridge Engineer ではなく Bridge Designer だ」と言われたことがあります。それは,ある橋を案内した時に設計だけでなく施工法や形,色まですべて決めると説明した時です。それから自己紹介する時は「Bridge Designer」ということにしています」 春日昭夫、「設計入門 ①基礎編-設計って何?- コンクリート工学 2010年 48巻 10号 p.10_54-10_59, doi:10.3151/coj.48.10_54
- ^ "すべての「設計」をデザインとよぶのか?という話になりますが、それでは現代のデザインにおける骨子、つまり中心に何が存在するか?という最も大事な話が抜け落ちてしまっている" 公益財団法人日本デザイン振興会. デザインとは?. 2022-10-30閲覧.
- ^ "色や形 ... は、その目的を実現するための手段のひとつです。" 公益財団法人日本デザイン振興会. デザインとは?. 2022-10-30閲覧.
- ^ 基準1:学習・教育到達目標の設定(プログラムが保証する具体的な学習・教育の成果(水準を含む))の(2)
- ^ Heskett, John (2002). 歯磨き粉とロゴ:日々の生活の中でのデザイン. Oxford University Press
- ^ First Things First 2000 a design manifesto. manifesto published jointly by 33 signatories in: Adbusters, the AIGA journal, Blueprint, Emigre, Eye, Form, Items fall 1999/spring 2000
- ^ Simon (1996), p. 111.
- ^ Windows XPビジュアルテーマのデザインガイドライン。Lunaも参照。 Windows XP Visual Guidelines - GUI_Xp.pdf
- ^ Windows VistaおよびWindows 7対応デスクトップアプリケーションのデザインガイドライン。 Windows アプリ UX デザイン ガイドライン (MSDN)
- ^ Windows 8/8.1、Windows 10向けのWindowsストアアプリ (UWPアプリ) に関するデザインガイドライン。 Windows アプリ UX デザイン ガイドライン | MSDN
- ^ Don Kumaragamage, Y. (2011). Design Manual Vol 1
- ^ Simon (1996)
- ^ Alexander, C. (1964) Notes on the Synthesis of Form, Harvard University Press.
- ^ Eekels, J. (2000). “On the Fundamentals of Engineering Design Science: The Geography of Engineering Design Science, Part 1”. Journal of Engineering Design 11 (4): 377?397. doi:10.1080/09544820010000962.
- ^ Braha, D. and Maimon, O. (1998) A Mathematical Theory of Design, Springer.
デザイン(DESIGN)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 07:41 UTC 版)
「マッハライダー」の記事における「デザイン(DESIGN)」の解説
自分で好きなコースをデザインできるエディットモード。プレイ時は上記3つのモードで選択可能。
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デザイン(ガーベラ・テトラ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 16:19 UTC 版)
「ガンダム開発計画」の記事における「デザイン(ガーベラ・テトラ)」の解説
メカニックデザインは明貴が担当。試作4号機より先にデザインされている。『0083』の企画当初からプラモデル化が決まっていたため、バンダイの担当者と綿密な打ち合わせをおこなったという。OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場するケンプファーのようなMSであること以外は特に要望はなく、曲面を好きなだけ使ったデザインでも構わないと言われ、ランナーの配置にまで口を出させてもらえたとのこと。本機がシールドを携行していないのは、ランナーの都合でシールドかシュツルム・ブースターのどちらか一方しかプラモデルに付けられなかったためである。
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デザイン(ガーベラ・テトラ改)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 16:19 UTC 版)
「ガンダム開発計画」の記事における「デザイン(ガーベラ・テトラ改)」の解説
初出は1992年に発行されたバンダイビジュアルのLD販売促進用冊子『NEW DISC MAGAZINE』に掲載された明貴のイラストで、横向きのバストアップしか描かれていなかった。『ガンダムウェポンズ3』で模型作例と設定が掲載された。イラストにない部分は模型製作者の想像によるが、2000年発売のゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』に登場した際には、その作例を元にCG化された。その後、2002年発売の『GUNDAM FIX FIGURATION』ではカトキによってリファイン、背部のデザインが大きく変更され、機体の塗り分けも変更された。
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デザイン(高機動型)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 08:19 UTC 版)
メカニックデザイン企画『モビルスーツバリエーション(MSV)』で設定された。 もともとは、1982年発行の書籍『SFプラモブック(1) 機動戦士ガンダム REAL TYPE CATALOGUE』掲載の大河原のカラー背面画稿(名称は「ゲルググ用オプションバーニヤ」)が初出で、その後『ホビージャパン別冊 HOW TO BUILD GUNDAM 2』に小田雅弘によるB型・C型コンビの模型作品が発表され、ドイツ空軍のノヴォトニー部隊を思わせるエリート部隊に配備されたとの設定がついたことで、B型およびC型の性格付けが明確なものとなった。ゆえにこの当時は「戦闘機型」と称されており、『MSV』としてのプラモデル商品化に際して「高機動型」と改称された。 また、小田は自著『ガンダムデイズ』において、大河原の画稿では「赤い彗星のゲルググと思しき機体」にブースター・パックが付いているため、アニメ劇中と整合が取れないことから、『MSV』では後述のYMS-14B(ジョニー・ライデン専用機)であると設定したと述べている。しかし、のちの漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではシャアのゲルググに同パックが付いており、驚いたという。
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デザイン(1〜2人用、キャラクター:Dr.クライゴア)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 01:02 UTC 版)
「ゲーム&ワリオ」の記事における「デザイン(1〜2人用、キャラクター:Dr.クライゴア)」の解説
お題に従い、GamePadのタッチスクリーンに三角形や円など5つの図形を描き、ロボットを設計する。より正確な形を描くと高得点。
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デザイン(ガンダムF91)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 04:05 UTC 版)
「フォーミュラ計画」の記事における「デザイン(ガンダムF91)」の解説
企画は当初、「平成ガンダム」として1989年2月にスタート。大河原は4月から実質的にラフ案作りに入り、バンダイとリンクしながら主役の新しいガンダムのデザインを進めていた。 富野監督の新作の基本設定作業とは別の、メカ(MSのみ)のデザインという形でのプレ企画だった。大河原が最初に描いたラフデザインは極めてオーソドックスなRX-78ガンダムのイメージを受け継いでいたが、富野監督から「劇場作品ということでもっとチャレンジングな作品にしたいので今までのガンダムにはない流れを入れたい」と言われ、新たにデザインが起こされた。一方、それまで主役として進めていたデザインは、模型企画の『機動戦士ガンダムF90』という形でバンダイのホビー事業部でプラモデルや漫画のメディアミックスで展開をすることになった。富野の意向でMSの全高は15mに小型化された。 カラーリングに関しては、スタッフの共通認識として「(宇宙開発機を連想させる)白い機体にしよう」というものがあり、大河原もそのイメージでデザインを進めた。当初はほぼ白一色といえる配色だったが、バンダイからの「製品上の都合もあるからもっと色味を付けて欲しい」という要望で、胸を青くするなどある程度ガンダム的な配色が踏襲された。ガンダムを含め、歴代のサンライズのヒーローロボットは日本の鎧武者がモチーフなのに対して、西洋甲冑の格好良さが取り入れられた。 富野監督からは「材質が金属ではないようにしてほしい。F(フォーミュラ)という名前だからフォーミュラカーなどに使われるFRP的なイメージの外装」という要望が出され、当時HONDAの連勝などによって注目を集めていたF1などのイメージを取り入れることになった。また当時、一部の製品で使われ始めていたエッチングパーツをガンプラでも使用できることになり、富野監督から「それなら細かいディテールを集約的に(全体的に使うのではなく部分的に)使おう」という話が出てきた。その結果、大河原からは、「最近の車のきれいなラインを使ってガンダムを描いた」というFRPなどの強化プラスチックの素材感をデザインラインで表現したラフスケッチが提出された。胸部にはそれまでのスタンダードなツインエアインテークではなく、自動車のフロントグリルをイメージソースにした格子模様が取り入れられていた。監督から「これいいじゃないか。これはいけるよ」とOKが出て、サンライズのグランドプロデューサーの山浦栄二社長からも、「変えるならここまでやるしかない」「いろいろゴテゴテ付けて変えてしまったものはそれ以上変えることはできないんだから、シンプルでありながら変わった物が欲しいから」とゴーサインが出た。その後、安彦良和の作画参考ラフなどを経てデザインは完成した。 富野監督からは、「分身」や「人の顔(に見える)」というオーダーがあった。「人の顔に見える」というオーダーは、「バイオコンピュータが最大稼働時にフェイスマスクをオープンして冷却のためにダクトが露出する」という設定を作り、その時の顔が「人の顔に見える」という仕様で表現した。「分身」というオーダーには、大河原から出た多重装甲にしたいという意見が取り入れられた。そして、「リミッターが解除されて普段制限されている機動性を解放すると、機体に塗布されている電子コーティングが剥がれ、帯電しているそれが質量のある残像として見える」という設定が作られた。ヴェスバーはデザイン的にはフィン・ファンネルのデザインに対する大河原流の回答。 なお、2017年にはアニメでの作画による各部パーツバランスの変更や、大河原による新たなアイデアを盛り込むといった構想のもとで制作されたアクションフィギュアがMETAL BUILDシリーズの1つとして発売されている。また、2021年にはそのカラーリングやマーキングをアニメ寄りに変更したバージョンが発売されている。
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デザイン(銀河)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 06:44 UTC 版)
「ヤマト (宇宙戦艦ヤマト)」の記事における「デザイン(銀河)」の解説
小林が描いたムサシのデザインをベースとして3Dモデルがまず作られ、本作用に修正が加えられている。玉盛は艦橋構造物を中心にディティールアップを行っており、「産業革命の後でネオゴシックの時代、エッフェル塔のようなクラシカルな雰囲気を取り入れることができるのはないのか?」と考え、観測ドームのテイストを取り入れるなど、小林のデザインを整理する形で関わったという。 主艦体の基本形状は『2202』版のヤマトとほぼ同じだが、艦橋の形状や波動砲に砲栓があること、主砲塔の測距儀が無いことなどはムサシと共通しており、要約すると『2202』版ヤマトにムサシの要素を組み合わせた格好となっている。本艦独自の要素として、艦体の舷側には窓が大量につけられている点がある。また、第三艦橋の形状はヤマトともムサシとも異なっている。なお、艦橋構造物のボリュームがヤマトよりも大きいことから、玉盛は喫水線を上げる案も出していたが、本艦はデザイン作業と並行してプラモデルの製作も行われており、アイデアを出した時にはもう日程的に変更が困難だったため、採用されなかった。 艦首砲栓部にはムサシと同様に地球連邦のエンブレムと艦名がマーキングされているが、司令塔の側面や上面のマーキングはムサシと異なり、地球連邦防衛軍のものとなっている。また、艦首上部には錨マークがある。
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デザイン(メカキングギドラ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 00:04 UTC 版)
「キングギドラ」の記事における「デザイン(メカキングギドラ)」の解説
デザインは西川伸司が担当。西川は、最初からキングギドラのスーツの流用が決まっていたためにデザイン上の制約が多く、苦労した旨を語っている。中央の首が金属質であることや、胴体からマジックハンドが出ることなどは脚本で指定されていたという。また、装甲を被せる都合上、凹ませるディテールが入れられず、盛っていくとスーツの重量が増してしまうため、胴体は凹凸の少なく薄いものとするしかなかったと述べている。メカ部分を最低限にしたものや、2本首以外の全身が装甲で覆われたものも描かれたが、動けなくなるために股関部や足首などはオミットされた。 翼は平面的な板状を避け、風を受けてたわんだ状態をイメージした立体的な構造とすることが目指された。最初はブルマァクから発売されていた玩具「ジンクロン」シリーズでのキングギドラの翼を参考にした扇状のものが描かれ、最終的にスター・ウォーズシリーズのTIEアドバンストを模した屏風型となった。 頭部は、川北から1つ目という案に基づいたガイガンをモチーフとしたものなども描かれたが、最終的に「いいモノの眼は丸い」という川北の持論により丸い眼のデザインとなった。また、追加で着ぐるみ納品時に口の中もデザインされている。 尾の先端はビーム発射口と想定しており、西川は尾を第4・第5の頭部と解釈していた。 同じ東宝メカ怪獣であるメカゴジラをイメージして、頭部や胴体のハッチはメカゴジラと同型の台形としている。
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デザイン(初代)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 04:44 UTC 版)
「モスラ (架空の怪獣)」の記事における「デザイン(初代)」の解説
造形を担当した村瀬継蔵によれば、特撮美術の渡辺明はモスラをリアルな生物として考えていたが、特技監督の円谷英二はカラフルにすることを要望し、両者の間でやりとりがあったという。 脚の形状は、昆虫よりも鳥に近い形状をしており、卵の形状も同様である。平成ゴジラシリーズのデザインを手掛けた西川伸司は、昆虫に対する気持ち悪さを極力排しようとした結果と考察している。 1960年11月24日の読売新聞には、漫画家の阿部和助が描いた長い脚の生えた成虫のイラストが掲載された。羽の長さ100メートル、胴の長さ70 - 80メートルと書かれている。
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デザイン(ブロッサム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 16:19 UTC 版)
「ガンダム開発計画」の記事における「デザイン(ブロッサム)」の解説
模型雑誌『電撃ホビーマガジン』2002年6月号の企画「GUNDAM SECRET WEAPONS PHANTOM BULLETS」(協力:サンライズ)に登場。メカニックデザインはAs'まりあが担当。
※この「デザイン(ブロッサム)」の解説は、「ガンダム開発計画」の解説の一部です。
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デザイン(ゼフィランサス)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 16:19 UTC 版)
「ガンダム開発計画」の記事における「デザイン(ゼフィランサス)」の解説
デザインは河森正治が担当(クレジットは「メカニカルスタイリング」。詳細は機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY(メカニック関連)を参照)。基本的にもとの「ガンダム」からあまり離れないようにとのオーダーがあり、いくつか提案したラフのうちもっともガンダムに近いものが選ばれたという。唯一みずからがデザインしたと言えるのは、コア・ファイターのエンジンをMSでも活かすということで、これは馬力の高い航空機のエンジンを「収納」してしまうのはもったいないと考えていたからである。 コクピット周辺や武装などのデザインはカトキハジメが担当(フルバーニアンも同様)。なお、コア・ファイターIIの具体的な変形・合体機構は当初は設定されておらず、のちに試作1号機が「マスターグレード」でプラモデル化される際にカトキにより検証・デザインされている。 OVA制作発表当初の雑誌では「Nガンダム」と表記されることもあった。
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デザイン(サイサリス)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 16:19 UTC 版)
「ガンダム開発計画」の記事における「デザイン(サイサリス)」の解説
試作1号機と同時に河森がデザインを担当。「ジオン側のガンダム」という明確なコンセプトがあり、モノアイのあるザク顔のガンダムも考案したが通らなかったという。上半身にも曲面を用い、脹脛を描かずに脚部の裾を広げることでジオンらしさを出している。「敵」らしさを意識し、バインダーを広げると十字架のようなシルエットになることを狙ったという。「核を使うガンダム」がデザインの要望だったかは失念したが、至近距離で核を撃つというイメージはみずから考案したかもしれないとのことで、そこから「蒸発する盾」というアイデアに繋がっている。 コクピット周辺や武装などのデザインは試作1号機同様カトキが担当。OVA制作発表当初の雑誌では「Aガンダム」と表記されることもあった。
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デザイン(デンドロビウム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 16:19 UTC 版)
「ガンダム開発計画」の記事における「デザイン(デンドロビウム)」の解説
メカニック・デザインは試作1・2号機と異なり、すべてカトキが担当。デンドロビウムのコンセプトは作品の企画経緯やデザイナーが同じ『ガンダム・センチネル』のSガンダムPLAN 303E“ディープ・ストライカー”と共通する。 採用はされなかったが、河森も試作3号機のラフデザインをおこなっており、2019年に河森のプロデビュー40周年を記念して開催された展覧会『河森正治EXPO』で初公開された。オーダーはシンプルに「武器の塊」だったとされ、「シルエット・アーマード・ガンダム」の仮称で、内部にガンダムを格納する「拡張スーツ(強化外骨格)」型であった。そのコンセプトは後述のデルフィニウムのMS形態と共通している。
※この「デザイン(デンドロビウム)」の解説は、「ガンダム開発計画」の解説の一部です。
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デザイン(ガーベラ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 16:19 UTC 版)
「ガンダム開発計画」の記事における「デザイン(ガーベラ)」の解説
デザインはムック『ガンダムウェポンズ3』が初出で、存在自体はガーベラ・テトラの設定より当初から示唆されていた。メカニック・デザインは明貴美加。 明貴は同機が部分的に装甲を破壊されるとガンダムっぽいパーツが見えるという案も考えたが却下されている。しかし、のちに雑誌『ホビージャパン』の編集長にその話をしたところ興味をもたれ、ムック『ガンダムウェポンズ3』において明貴にデザインが依頼され(ラフ・デザインやイラストのみで正式な設定画はない)、模型作例が掲載された。デザインするうえで、ほかのGPシリーズとの共通性やその後のMS、特にガンダムMk-IIのディテールを取り入れている。また、のちのインタビューでは試作2号機とリック・ディアスの系統上のMSと位置付けてデザインしており、部分的に似たパーツにしたと語っている。 1994年の「JAF-CON III」においてホビージャパン社からガレージキット化された際には、明貴によって専用ビーム・ライフルとシールドがデザインされ、前者はガーベラ・テトラのビーム・マシンガンの冷却問題がクリアされ、かつコンパクトになった場合を想定してデザインされている。『ガンダムウェポンズ3』では、バックパックにシュツルム・ブースター以外の「隠し装備」があることが示唆されていた。また、上記ガレージキットの原型が掲載された『ホビージャパン』1994年7月号には「これがガーベラの本来の姿?」として「人型」ではないシルエットが掲載され、「いずれ立体でお見せしよう」とも書かれていた。本文中にも「この後にはもっと凄い計画が隠されている」とあるが、結局その後続報記事は掲載されず、試作4号機に関して公表されずじまいの追加設定および設定画が存在する。 一部媒体では、肩アーマーから上腕部側面にかけてのデザインに差異がある。『マスターアーカイブ』掲載のイラストではアーマーが追加されており、リボーン・ワンハンドレッド (RE/100) でプラモデル化された際には4発のスラスターが追加されている。
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デザイン
「デザイン」の例文・使い方・用例・文例
- 私はそのデザインが両方とも好きだ
- 新しいデザインが十分に優れたものであれば古いものを駆逐するだろう
- 洋服のデザイン
- 服飾デザイン学校
- 彼女がその歌手の衣装をデザインしている
- 手の込んだデザイン
- 精巧なデザイン
- 彼はデザインをみる目がある
- 私は初めのデザインのほうが後のより好きです
- インテリアデザイン
- すっきりしたデザイン
- 石に彫られたデザイン
- 彼女は正式なパーティー用にドレスをデザインしてもらった
- あのワイシャツのほうがデザインはいいけど,このワイシャツのほうが体にぴったりだ
- 彼がデザインのイメージの統一を図っている
- まずデザインでライバルに差をつけました
- 彼がデザイン会社を経て、フリーになった
- 彼がデザイン制作会社で10年の経験を積む
- 彼が動画配信サイトのデザイン・制作業務を担当します
- デザインが大人の雰囲気を醸し出します
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品詞の分類
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