happening
「happening」とは・「happening」の意味
「happening」は英語の単語で、日本語に訳すと「出来事」や「事象」といった意味になる。また、1960年代のアートシーンで使われた特殊な意味として、予定されていない、偶発的なパフォーマンスやイベントを指す言葉としても使用される。このような用途では、参加者が予測できない、一時的で独特な体験を提供することを強調している。「happening」の発音・読み方
「happening」の発音は、IPA表記では /ˈhæpənɪŋ/ となる。IPAのカタカナ読みでは「ハッペニング」、日本人が発音するカタカナ英語では「ハプニング」と読む。発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。「happening」の定義を英語で解説
「happening」は、英語で「an event or occurrence」と定義される。また、特殊な意味として、「a performance or event that is considered in terms of its visual effects or success in evoking feelings of excitement or satisfaction in spectators; an exciting or notable event」がある。「happening」の類語
「happening」の類語としては、「event」、「occurrence」、「incident」、「phenomenon」などがある。これらの単語も「出来事」や「事象」を指す言葉であるが、それぞれ微妙なニュアンスの違いがある。「happening」に関連する用語・表現
「happening」に関連する用語としては、「happen」、「happenstance」、「happen upon」などがある。「happen」は「起こる」、「happenstance」は「偶然」、「happen upon」は「偶然出会う」などの意味を持つ。「happening」の例文
以下に「happening」を用いた例文を10例示す。 1. English: "The happening was unexpected."日本語訳: 「その出来事は予想外だった。」 2. English: "The art happening attracted a large crowd."
日本語訳: 「そのアートハプニングは大勢の人々を引きつけた。」 3. English: "What's happening in the city center?"
日本語訳: 「市の中心部で何が起きているのか?」 4. English: "The happening left everyone in shock."
日本語訳: 「その出来事は皆を驚かせた。」 5. English: "The festival is a happening place."
日本語訳: 「その祭りは活気に満ちた場所だ。」 6. English: "The happening was a turning point in his life."
日本語訳: 「その出来事は彼の人生の転換点だった。」 7. English: "The concert was a happening event."
日本語訳: 「そのコンサートは盛り上がるイベントだった。」 8. English: "The happening was a mystery to everyone."
日本語訳: 「その出来事は皆にとって謎だった。」 9. English: "The happening was a result of his actions."
日本語訳: 「その出来事は彼の行動の結果だった。」 10. English: "The happening was a sign of things to come."
日本語訳: 「その出来事はこれから起こることの前兆だった。」
ハプニング【happening】
ハプニング
【英】:HAPPENING
1950年代後半から60年代に行われた非演劇的、脱領域的な表現形式。演劇や公演芸術との近親性が著しいが、伝統的な制作・公演の原理を否定し、伝統芸術の時間的秩序を打破して「偶然性」を最も尊重しているため、自然発生的で筋書きのない演劇的出来事といった性格が強い。ハプニングの名称は、1959年ニューヨークのルーベン画廊で開催された、アラン・カプローの「6部からなる18のハプニング」に由来し、遠くは未来派、ダダ、直接にはアクション・ペインティングや作曲家ジョン・ケージの即興の概念を背景としている。芸術家が行為者となって日常的な演技を即興的に行い、またしばしば観客の参加を要請するとともに、提示されたオブジェと一体となった環境を形成し、複合感覚的体験を強調した。代表的なハプナー(ハプニングを行う作家)には、オルデンバーグ、ジム・ダイン、レッド・グルームス、ラウシュンバーグなどや、ヨーロッパを中心とするフルクサスグループ、日本の具体美術協会のメンバーなどがいる。
ハプニング
ハプニング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/29 04:34 UTC 版)
ハプニングは、1950年代から1970年代前半を中心に、北米・西ヨーロッパ・日本などで展開された、ギャラリーや市街地で行われる非再現的で一回性の強いパフォーマンスアートや作品展示などを総称するのに用いられる美術用語である。ハプニングの創始者と言われるアラン・カプローによると「きまった時間と空間の中で演じられる点では演劇に関連をもった芸術形式」。
概要
アメリカの文献では1959年、アラン・カプローがジョージ・シーガルの農場のアート・イベントで、アート作品を発表する際に、「ハプニング」という言葉を初めて使用した[1]。一方、日本人による情報では、カプローがニューヨークのルーベン画廊で行った『6つの部分の18のハプニング』(18 Happenings in 6 Parts) という催しが、最初に「ハプニング」という名前を使ったイベントという見解もある[2]。
当初は、芸術のタイトルの一部でしかなかった「ハプニング」であるが、そのアクションまでもがハプニングと呼ばれるようになり、さらには一般化し、ある種の芸術形式として定着した。
その後、キャロリー・シュニーマン、アル・ハンセン、レッド・グルームス、クレス・オルデンバーグ、ジム・ダイン、ジョージ・シーガル、レッド・グルームス、ロバート・ホイットマンなどの芸術家が様々な形式のハプニングを展開していった。
ハプニングは、特に抽象表現主義の画家に愛された。抽象表現主義が爛熟し、アクション・ペインティングを超えたアートを追求しようという情熱と、ジャンク・アートのオブジェ性と卑俗性などの要素が複雑に絡み合ったこのムーブメントは当時新鮮だった。しかし、多くの芸術家はハプニングを行うことで自らの「本来の作品」の着想を得た後、徐々にハプニングから離れていった。
詳細
ハプニングの起点はアラン・カプローの、ジャクソン・ポロックのアクション・ペインティングへの多大な関心にあった。(1.ペインティング Painting)カプローはそれを展開してアクション・コラージュを考案した。(2.アッサンブラージュ Assemblage)それにさらに空間的な要素を追加した。(3.エンバイラメント Environment)そして出来上がった「描く自分とその対象物」という構図はわずかにスライドし「自分と様々な物質の相互作用」という構図に落ち着いた。(4.ハプニング Happening)[3]
空間的な要素を追加するきっかけになったのは、1958年にカプローが学んでいたニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチでジョン・ケージ[4]の講義を受けたことによる。同じクラスに、アル・ハンセン、ジョージ・ブレクト、ディック・ヒギンズなどがいた。
ハプニングはパフォーマンスアート、インスタレーションに大きな影響を与えた。また、日本と米国においては、同時代に盛んだった市民運動や反戦運動、学生運動などのカウンターカルチャーと強い結び付きを得て、しばしば行政当局に事前の許可を取らないゲリラ的活動をとった。(草間彌生[5]もアメリカでの活動時代、ハプニングの女王と呼ばれていた。)そのため、以降の世代には「ハプニングは全てゲリラ的活動」という誤解が蔓延っている。
ハプニングは物事を予期しない方向に誘導し、退屈感を緩和するということで、セリエル音楽や偶然性が強い不確定性の音楽と一定の共通点がある。ただし、このハプニングという「技法」は、音楽などの「再現芸術」と異なり、有効なのは一回である。
- 音楽家のハプニング
- 演技や個性のドラマティックな表現の否定。アクションの起点となる楽譜を「正確に」緊張に耐えてアクションを遂行する。(ジョン・ケージ一派、ラ・モンテ・ヤングなど)
- 舞踊家のハプニング
- ハプニングの瞬間的衝動に基づく行動を定型の舞踊に持ち込み、その境界を揺さぶる。ジャディソン教会ホールを中心に「ダンス・イヴェント」の名でさかんに行われた。(アンナ・ハルプリン、イヴォンヌ・レイナー、ロバート・モリスなど)
- フルクサスのハプニング
- 当初は「芸術と日常の垣根をなくす」という反芸術的な意図でハプニングを用いたが、メンバーの多さ・曖昧さ・リーダーへの反発などの様々な理由で徐々にメンバーそれぞれの特徴をもったハプニングが生まれるようになった。演劇やゲーム、あるいはスポーツといったカプローが避けていた概念を持ち込み、ユーモアにあふれたハプニングを展開した。また、ハプニングとは別の「イヴェント」という表現活動も行った。(ジョージ・マチューナス、オノ・ヨーコ[6]など)
- 演劇人のハプニングケネス
- 1964年、イギリスのエジンバラで行われた国際演劇会議の「未来の演劇」の日に、ケネス・デューイは会議そのものをハプニングにしてしまった。(後にフルクサスが行う『フルクサス会議』のさきがけといえる)
- 反芸術の意図でのハプニング
- 物体の破壊や恐怖で観客に「もっとアクティブになれ」と挑戦する。西ドイツの「デ・コラージュ」(ヴォルフ・フォステル、ナム・ジュン・パイク)
世界のハプニング
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- フランス
- 1960年頃から、詩人のジャン・ジャック・ルベルを中心に。また、ベン・ヴォーティエのメール・ハプニング。
- チェコ
- ミラン・クニザク
- オランダ
- シモン・ヴァンケンヌーグ、バルト・ヒューゲス、マリーケ・コーゲル
- 日本
- 1950年代初頭の吉原治良を中心とした具体美術協会のアクションをひとつの表現とみなした活動。草月ホール、アングラとの結びつきなど。2010年代からは、スタイリスト伏見京子を中心としたファッション集団、The HAPPENINGがゲリラ的な手法を用いたファッションショーを展開した。
脚注
- ^ Christopher W. Bigsby (1985). A Critical Introduction to Twentieth-Century American Drama: Volume 3 Beyond Broadway. Cambridge University Press. p. 45. ISBN 9780521278966 2022年11月29日閲覧。
- ^ 木村.
- ^ アラン・カプロー公式ウェブサイト 2022年11月29日閲覧
- ^ ジョン・ケージ・オフイシャル 2022年11月29日閲覧
- ^ 水玉模様のアートで有名な前衛芸術家
- ^ ボトムや、YESなどを題材にしたアート作品。音楽では「女性上位万歳」が日本で小ヒットしたこともある。ジョン・レノンとの音楽活動や平和運動は、有名である
関連項目
資料
- 木村覚. “Artwords ハプニング(身体芸術)”. artscape. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月5日閲覧。
外部リンク
ハプニング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/29 10:35 UTC 版)
2008年1月号より連載開始した「彼と彼女の境界線」だが、作者・依代智行が逝去してしまったため、2008年2月号の第2話を最後に連載が終了した。翌月の3月号にて作者の追悼ページが設けられた。 2008年2月号より連載開始した「俺野鳥観察記」にて、カラーページ(ひっかけ新連載・魔法の殺し屋ちゃぷちゃぷあひるちゃん)の2ページ目(本誌8ページ目)2コマ目にて手書き文が抜けて(塗り潰されて見えない)掲載され、お詫びの紙が同封されて発売された。すでに印刷の後で判明したようでお詫びの紙を同封せざるを得なかったようであった。
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